【目次】
・美髪のための基礎知識
・きれいな髪をつくる基本のケア
・ツヤをよみがえらせるトリートメント方法
・美髪を育てるスカルプケア
・髪は紫外線からもダメージを受ける
美髪のための基礎知識
ツヤがあり、しっとりとまとまった美しい髪を手に入れるために、まずは髪に関する基礎知識をご紹介します。意外と知られていない、美髪に関する基本情報をチェックしましょう。
濡れているときが一番傷む
暑い季節は熱風を浴びるのが嫌で、自然乾燥させている人もいるかもしれません。濡れている髪は少しの摩擦や外部からの刺激に敏感な状態になっているので、美髪のためには濡れたままの就寝や外出は禁物。
美しい髪をキープするためには、入浴後は浴室を出てなるべく早めに、高温で風量が多いドライヤーで一気に乾かすのがポイントです。入浴後は一休みしたくなってしまうかもしれませんが、濡れたままの状態で長く過ごすほど、ダメージが加わる可能性も高まります。
ダメージした髪は修復できない
ダメージした髪は、皮膚のように、傷んだ部分を自ら修復する力はありません。どんなケアをしても本当の意味でダメージが修復されることはなく、傷まないように予防する、これ以上傷まないようにケアすることしかできないとされます。
それでも、手触りやツヤを改善し、バラバラになった毛先をカットで切りそろえるなどしてきれいに見せることはできます。美髪を手に入れるためには、日頃からダメージを受けないよう小まめにケアすることが重要です。
ダメージの原因を理解する
どうして髪が傷んでしまうのか、原因を知れば防ぐ手立てはあります。個人差はありますが1カ月に1~1.5cmは新しい髪が生えるので、ダメージの原因を知り対処できれば、美髪を手に入れることは難しくありません。
さまざまな原因がありますが、カラー剤やパーマ剤に含まれる「アルカリ性の物質」が、髪にダメージを与えるとされています。
また、ドライヤーやヘアアイロンの過剰な熱で髪が傷むことも珍しくありません。熱を加えすぎると髪の内部の水分が奪い取られ、ゴワゴワになってしまうのです。適度に使う分には問題ありませんが、長時間高温を当て続けることはダメージの原因となるので、熱を与えるのは短時間が基本です。
摩擦も髪のダメージの原因になるので、力を加えてねじったりタオルでこすったりするなどの行為はしないようにしましょう。
きれいな髪をつくる基本のケア
美髪をつくるためには、基本的なホームケアをおろそかにしないことが大切です。毎日の習慣を少し変えるだけで、美しい髪に近付けるかもしれません。基本的な髪のケア方法をご紹介します。
毎日のブラッシング
美髪を保つポイントはブラッシングの仕方にあります。髪の絡まりをほぐすためにブラッシングすることが基本ですが、タイミングとやり方には注意です。ヘアスタイリング前、外出先から帰ったとき、シャンプー前などがブラッシングをするタイミング。頭頂部からブラッシングするのではなく、毛先の絡まりを取ってからブラッシングしましょう。
傷みを防ぐには、髪質に合ったブラシを使うのがおすすめです。静電気が気になるなら、木製のブラシやくしを使用し、髪が絡まりやすいなら、目の粗いくしで流れを整えてからブラッシングするとよいでしょう。
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ブラッシングの効果とは?
髪に付いたホコリ・抜け毛・古くなってはがれた頭皮の汚れなどを落とし、清潔感をキープすることがブラッシングする目的です。
頭皮から出た皮脂を毛先に行き渡らせる役割や、頭皮の血行を促進する役割もあります。血行が滞っていると栄養が行き渡りづらく、頭皮の健康によくありません。
絡まりやもつれを取り、摩擦から髪を守るのもブラッシングの役割の1つ。髪がもつれたままでシャンプーすると、髪同士の摩擦が高まり傷みの原因に。シャンプー前にブラッシングしておけば、髪を摩擦から守れます。
また、髪が濡れているときにブラッシングするとキューティクルがはがれやすく傷みやすいので、基本はしません。必要なときは、ウェットヘア用のブラシを使うか、ジャンボコームでとかす程度にするのがおすすめです。
正しいシャンプーの方法
シャンプー前には、40℃前後のぬるま湯で1~2分かけて予洗いしましょう。こうすることで、頭皮の汚れを浮かせて落としやすくなります。シャンプーをよく泡立ててから根元を中心に塗布し、爪を立てないように注意しながら頭皮全体を洗います。
美髪をキープするために、髪に合ったシャンプーを使うのもポイント。シリコンが入ったシャンプーは合成樹脂成分で髪をコーティングし、絡まりやすい髪の指通りを改善します。
また、整髪料をたくさん使っている場合、2度洗いすると汚れがよく落ちます。1度目は整髪料を落とし、2度目で頭皮全体を洗浄しましょう。
朝と夜の2回シャンプーする人がいますが、皮脂を落とし過ぎてもよくないので、髪の傷みを防ぐには夜に1回のみがおすすめです。
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ドライヤーでの乾かし方
ドライヤーを使うときは髪の根元から高温で素早く乾かしていきますが、素早く乾かすには準備段階に力を入れることが大事です。準備は浴室にいる段階から始めます。洗髪後、髪の水気を軽く切りジャンボコームで軽くとかし、吸水性が高いタオルで水分を吸い取りましょう。髪をタオルで巻いて水分を吸い取らせながら湯船に浸かると、ドライヤーを使用する前にかなり水分が切れた状態を目指せます。
基本は「襟足→サイド→頭頂部→前髪」の順番で、乾きにくいところから乾かしていきます。前髪の癖が気になる場合は、前髪から乾かしても◎。
髪が熱くなり過ぎると内部の水分まで蒸発してしまうので、冷風と切り替えながら乾かします。またツヤを出したいときにも、キューティクルを閉じるために仕上げとして冷風を当てると効果的です。
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ツヤをよみがえらせるトリートメント方法
傷みのない健やかな髪を目指すには、トリートメントが欠かせません。ツヤを失ってしまった髪の輝きを取り戻すためのトリートメント方法を紹介します。
洗い流すタイプ
1週間に1~2回は、洗い流すタイプのトリートメントを使用するのがおすすめ。トリートメントは、髪の傷み具合によって選び方を変えることが基本です。傷みが強い場合、髪の中のたんぱく質を補ってくれる「コラーゲン」や「アミノ酸」が含まれたトリートメントを選ぶとよいでしょう。髪が細い人や、ハリ・コシを与えたい場合は、「ケラチン」入りのトリートメントがおすすめです。
トリートメントはシャンプー後、水気をよく切った髪に塗布します。ジャンボコームでとかして髪全体に行き渡るようになじませると、より浸透しやすいです。すぐに洗い流すのではなく、ラップで巻いて数分間置いても◎。熱を与えると浸透しやすくなるので、ラップしたまま湯船に浸かって温まるのもおすすめです。
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洗い流さないタイプ
タオルドライ後の髪になじませて使うタイプを、「アウトバストリートメント」と呼びます。傷みがひどい部分や毛先を中心になじませて使用しましょう。
ドライヤーの熱から髪を守る効果があるものを使うと、髪が傷みにくいです。ヘアスタイリングに使えるタイプもあり、そのまま使用する他、普段使用しているスタイリング剤に少し混ぜて使うこともできます。
アウトバストリートメントは美容液・ミルク・ヘアオイルなど、種類が豊富。ダメージ予防には美容液タイプ、髪の乾燥を補いたいときは保湿力のあるミルクやヘアオイルというように、状態によって使い分けましょう。
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美髪を育てるスカルプケア
髪は頭皮から生えてくるので、スカルプケアをすると美髪を育てられるとされます。毛先の傷みにばかり注目してしまいがちですが、頭皮ケアにも目を向けてみては。スカルプケアの効果やおすすめの方法をご紹介します。
どんな効果があるの?
スカルプケアをすると、髪のトラブルを防いで美髪になる効果が期待できるとされています。血液が酸素や栄養素を運ぶので、頭皮の血行が滞っていると薄毛や抜け毛などが起こりやすくなると考えられています。
頭皮ケアの方法は、「頭皮の汚れを落とす」「血行を促進する」「栄養を与える」など多岐にわたります。頭皮を健康に保つことで、すぐ近くにある顔にもよい変化が現れるはずです。例えば、顔色がよくなったり、むくみが緩和したりと、うれしい変化が目指せます。
頭皮・顔の皮膚・首や肩などは全てつながっているので、スカルプケアで頭皮の健康をキープできれば、肩や首回りなどのリラックス効果も期待できます。
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簡単にできる頭皮マッサージ
頭皮の健康状態を守るために、スカルプケア専用のトニックやヘアオイルなどを塗布した後や、シャンプーするときに、マッサージを心がけましょう。マッサージを始める前には、軽くブラッシングしておきます。「押すと気持ちいい程度の力加減」で、指の腹を使って頭皮全体を覆うように押さえて刺激を与えます。
頭皮マッサージは、以下の手順で簡単に行うことができます。
1. 頭皮を動かすような感覚で、首元から頭頂部へ少しずつ指を動かす
2. 頭頂部までいったら、耳の下あたりまで下がってくる
3. こめかみ・耳の周辺・首の付け根なども刺激を与える
この他、スカルプケア用のブラシを使って、頭皮を軽く叩くように刺激する方法もおすすめです。
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髪は紫外線からもダメージを受ける
紫外線は肌だけでなく、髪の内部にもダメージを与えます。髪内部にある水分を奪ってパサつかせ、切れ毛や枝毛の原因になることもあるのです。大切な髪を紫外線から守る方法をご紹介します。
髪を守るUVケア
紫外線を受けてから何かをするのではなく、まずは予防することが大事です。紫外線が厳しい季節は、髪にも日焼け止めを忘れないようにしましょう。
スプレータイプの日焼け止めを使用すると、髪全体を紫外線からガードできます。また、UVカット効果のあるスタイリング剤やアウトバストリートメントを使う方法や、帽子の着用もおすすめです。
ダウンヘアよりもまとめ髪の方が、紫外線があたる面積を減らせます。いつも同じ分け目だと頭皮がダメージを受けやすいため、ときどき分け目を変えてあげることも大切です。
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アフターケアも忘れずに
紫外線を浴びた後は、髪を保湿しましょう。髪の内側に水分を補充できるタイプの、保湿効果が高いトリートメントを選びます。トリートメントはたくさんの種類があるので迷ってしまいますが、紫外線ダメージに特化したアイテムを使うのがおすすめです。
何もせずに放っておくとパサつきの原因になってしまうので、長時間屋外で活動した日はトリートメントを忘れずに。ホームケアだけでなく、美容院で本格的なケアをしてもらう方法もおすすめです。
トップ画像・アイキャッチ/Shutterstock.
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