髪がうねる原因とは?
生まれつき「くせ毛」の人もいますが、もしあなたが大人になってから髪のうねりが気になってきたのであれば、それは髪の水分量が減ってしまったことが原因かもしれません。
髪の水分は本来、髪内部にあるコルテックスに溜め込まれていますが、加齢やストレス、ホルモンバランスの乱れなどによってこのコルテックスの細胞構造に偏りが生じると、行き渡るべき水分にも偏りが発生します。
すると、水分の少ないところは収縮し、水分を吸ったところは膨らむという現象が。これが髪のうねりの原因となるのです。
髪のうねりを改善するヘアケア対策
うねりを根本的に解決するには、頭皮環境や髪の状態を健康に保つことがポイント。まずは、髪のダメージを防いで、水分を補うケアへと変えていきましょう。
失われた水分&タンパク質を補うケアが重要
髪のうねりを改善する有効な手段として、まずはコルテックスの状態を整えて、水分を均一に蓄えられる状態に戻す必要があります。毛髪診断士の細川ひろ子さんによれば、そのためには水分とタンパク質をしっかりと補える「ダメージヘア用のインバストリートメント」を使うのがおすすめだそう。
「キューティクルは根元から毛先に向かってウロコのように重なっています。まず、ダメージの進みやすい毛先から揉みこみ、その後は、髪を少しずつとって中間から毛先へ軽くすべらせます。こうすることで、キューティクルが閉じてトリートメント成分を髪内部にしっかり留めることができますよ」(細川さん)
リンスやコンディショナーではダメ?
リンスやコンディショナーは、髪の表面を油分でコーティングするため手触りはよくなります。髪の水分の蒸発を抑えることもできて、サラサラヘアのキープには有効ですが、髪の内部まで成分が浸透するかというと、そうではありません。
コルテックスの状態を整えて、水分を均一に蓄えられる状態に戻すには、「トリートメント」や「ヘアマスク」を使ってケアすることが重要です。
トリートメントやヘアマスクは、髪の内部にまで成分が浸透します。そのため、髪のダメージを補修することが可能。普段はリンスやコンディショナーを使用していても、スペシャルケアとしてトリートメントケアを行うことをおすすめします。
トリートメントの使用方法を守って週1ケア
髪に成分をしっかりと浸透させようと思うと、ついついトリートメントやヘアマスクを大量に塗布しがちですが、ヘアケアアイテムは製品に記載されている使用方法を守ることが重要です。
実は髪が吸収できる有効成分の量には限界があります。たっぷりつけたからといって効果が上がるわけではありません。
トリートメントの量を増やすよりも、浸透しやすくする工夫のほうが大事。ホットタオルやシャワーキャップで髪を包んだり、時間をしっかりおいたりして、髪への浸透を促しましょう。
正しい髪の乾かし方をマスターしよう
ヘアケアと同じくらい重要なのが、ヘアドライの方法です。前提として、自然乾燥は絶対にNG。細川さん曰く、自然乾燥は髪や頭皮にデメリットしかないのだそう。
「自然乾燥は、髪や頭皮を長時間湿ったまま放置しているということ。これは、頭皮に雑菌が繁殖しやすい環境を自らつくっているのと同じです。また、髪のキューティクルは水分や熱によって開く性質があるため、半乾きの髪は摩擦の影響を受けやすい状態。そのまま放置していると、ちょっとした刺激でキューティクルが剥がれてしまいます。さらに悪いのは、髪を乾かすのがめんどうだからと、濡れたまま眠ってしまうこと。枕との摩擦で髪がよりダメージを受けてしまうので、シャンプー後は、ドライヤーを使ってできるだけ早く髪を乾かし、開いたキューティクルを閉じるようにしてください」(細川さん)
ではどのように乾かせばいいのか。中途半端に湿った状態は髪のうねりにつながってしまうため、髪は低温で強い風力のドライヤーを使い、一気に乾かすことが大切です。正しい髪の乾かし方ステップを確認していきましょう。
【うねりの出ない正しい髪の乾かし方】
1. 低温(60度程度)・1200W程度の風力の強いドライヤーを使用。
2. 髪から20cm程度離し、ドライヤーを小刻みに振りながら頭皮を乾かす。
3. 頭皮全体が乾いたら通常の温度に切り替え、髪全体を乾かしていく。
4. ドライヤーは髪の毛に対し、角度を低くしながら使用。髪の8割が乾いたら冷風に切り替える。
顔まわりからドライヤーを当てると、髪が広がりやすくなるため注意しましょう。前髪や顔まわりのクセが気になる人は、引っ張りながらドライヤーを当てると、きれいな仕上がりになります。
うねった髪をサラサラにするスタイリング方法
うねってしまった髪はヘアアイロンによってまっすぐにするのが得策。ただし、使い方を間違えるときれいに修正できなかったり、またすぐにうねってしまったりするので、正しいヘアアイロンの手順をここでおさらいしましょう。
\こちらを使用/
▲リファストレートアイロン プロ
プロのダメージ軽減をテクノロジーで再現した「カーボンレイヤープレート」を採用。マイルドに熱を伝えるから、髪の水分を飛ばしすぎない。サロン帰りのような、毛先までしっとりまとまりのある仕上がりに。
【髪のうねりを解消するスタイリング術】
1. まずは絡まった髪をブラシでとかしておく。
2. 髪をハチ上とハチ下にブロッキングする。
3. ハチ下の髪からアイロンを通す。髪を挟む量は5cm程度、軽くスライドするようにすべらせる。
4. ブロッキングを外し、表面の髪全体もアイロンを通す。
5. うねりが強い部分は、軽く引っ張りながらテンションをかけてアイロンをすべらせる。
ひどいうねりはサロンケアで髪をまっすぐに
毎朝髪をストレートに伸ばすのが大変なら、思い切って美容院での施術を検討してみてもよいかもしれません。髪のうねりが気になるDomani専属読者モデル・鈴木まきさんが実際に「髪質改善ストレート」を体験してきた様子を紹介します。
「毎日アイロンでストレートに伸ばしている私の、何もしない状態はこちら。この日は湿気が多くかなりうねりが出ています」(鈴木さん)
「加齢とともに髪質が変わり、生え際のうねりが扱いにくくなっていました」(鈴木さん)
髪質改善ストレートの施術工程は以下の通り。
1. カウンセリング
2. シャンプー
3. 1液の塗布
4. 流し
5. アイロン施術
6. 2液の塗布
7. 流し
8. 仕上げ
2液塗布後、ドライヤーで乾かした状態がこちらです。
「生え際のボリュームもかなり落ち着いて、手触りも滑らかに」(鈴木さん)
カットで整えて完成。
「私のもともとのゴワゴワした髪質が滑らかになり、見てわかるほどのツヤ感。2週間以上経過しても滑らかな質感はそのままで、スタイリングが楽ちんです! 雨が降っても髪が広がらず、髪悩みが解消されました。同じような髪悩みの方はもちろん、硬めでごわつく髪質の改善にもおすすめです。梅雨前にぜひお試しを!」(鈴木さん)
うねりや広がりを抑えるヘアケアアイテム
うねりやクセなど加齢に伴って現れる髪質の変化は「頭皮毛穴の蓄積汚れ」が原因であることも。ヘアケアの基本である「洗う」「補う」をしっかり行うことが大切です。髪のうねりに効果的なシャンプーやインバストリートメント、髪のパサつきを押さえるアウトバストリートメントを紹介します。
シュワルツコフ ファイバープレックス ボンドオイル
▲150ml 3,850円(税込)
2種の毛髪保護&強化成分を配合した、アウトバスオイルトリートメント。ドライヤーやアイロンの熱に反応して、髪を守りながら補修するヒートアクティブプロテイン仕様。
「とろっとしたテクスチャーですが、いざ髪に塗布するとスッとなじみます。オイルといえどあまりベタベタせず、収まりよくまとまるのに重すぎない使用感なのも使いやすいポイント。ドライヤーをあてる前には欠かせないアイテムです」(Domani専属読者モデル・鈴木まきさん)