基本|バサバサ髪を美髪に変えるヘアケアステップ
ブラッシングで頭皮をマッサージ
シャンプーをする前にまずは丁寧にブラッシング。目の粗いブラシを使って、毛先10センチのもつれをほぐしたら、その後全体をブラッシング。生え際から頭頂部に向けてブラシを動かしながら、頭皮もしっかりと刺激しておいて。汚れが浮いて落としやしくなります。
正しいシャンプー方法
まずは髪全体にお湯をなじませて。地肌までしっかりと濡れるように、髪を指でかき分けながらしっかりとシャワーを当てます。
耳の下はしっかりとかき分けて、お湯を90度に当てて効率よく濡らしましょう。
シャンプーを手に取ったら、湿った手のひらでなじませてから耳の上に塗布。
もうワンプッシュ追加して手のひらになじませたら、耳から下に塗布。
大きなストロークで、空気を含みながら地肌からしっかりと泡立てます。
毛先は手のひらでまんべんなく泡を行き渡らせる程度でOK。
頭全体に泡が行き渡ったら、今度はしっかりと頭皮に触り、圧をかけながら指の腹で洗います。
耳の下は片手で髪をめくりながら分け目をこすって。
タオルドライでしっかりと水分をオフ
シャンプー、トリートメント後のタオルドライは丁寧に。まずは乾いたタオルを上にかぶせたら、タオルごしに頭皮を揉むようにして根元の水分を取って。
タオルを半分に畳んだら、毛束を挟んでやさしく圧をかけながら水分を取っていきます。濡れた髪はとくに摩擦に弱いので、強く絞ったりしないようにしましょう。
手ぐしで髪をトップに集めて毛を起こして。
清潔なブラシで、サイドの髪を真逆に向けて立ち上げます。
逆サイドもブラッシングして立ち上げて。
スカルプケアで頭皮をケア
ブラッシングを終えたら、いつもの分け目に美容液をくまなく塗布。
白髪が気になる部分には、白髪が生えている根元や頭皮にも塗布して。指の腹を使って、美容液を密着させていきます。
最後は両手を熊手のようにして頭を包み込んだら、やや力を入れながら頭皮全体を揉みほぐして。
アウトバストリートメントで毛先もケア
アウトバストリートメントは、髪がもっとも傷みやすい顔まわりから塗布。手のひらで一度なじませたら、髪の中間からなじませて。
ダメージが気になる毛先には、まずはざっくりとなじませたら手ぐしや目の粗いコームを通して。
スピーディに髪を乾かす
まずはクセが出やすい前髪を先に乾かして。大きなストロークで乾かしていき、トップの毛は持ち上げて根元に風を当てていって。
耳の下はとても乾きにくい場所。髪を持ち上げたらドライヤーを根元に対して90度になるように風を当てて。
全体が乾いてきたら、最後は上から風を当てて整えて。根元に指を通してみて湿り気がなければOK。
お出かけ前は髪にもUVガード
髪も肌と一緒で、紫外線を浴びると傷みが目立つように。UVスプレーをまずは紫外線を浴びやすい表面にしっかり塗布して。やや離して吹き付けるのがコツ。その後、トップから毛先に行きわたるように手ぐしで丁寧になじませていきましょう。スプレー以外のテクスチャーは、髪にもみ込むようにしてなじませればOK。
知識|知っていると髪が見違えるヘアケアQ&A
Q. 汚れを落とすためシャワーは高めの温度がいい?
A. No。ベストな温度は37度!
ヘアケアブランド〝ラ・カスタ〟のオフィシャルヘッドセラピスト 細川ひろ子さんに教えていただきます。
「一般的には、38度から40度のお湯で洗うのがよいと言われていますが、ラ・カスタでは37度をおすすめしています。『思っていたよりぬるい』と感じられるかもしれませんが、かなりぬるめのほうが、頭皮の乾燥を防ぐことができるんです。一方、冷たすぎるのも問題があります。私が勤務していたフランスのサロンでは『髪を水で洗って』というお客様もいらっしゃいましたが、冷たすぎると皮膚が引き締まり、毛穴の汚れが落ちにくくなる可能性があります」(細川ひろ子さん 以下同)
油汚れがついたフライパンをイメージしてみて
「油汚れ付きのフライパンを洗うとき、お水よりゆるま湯で洗うほうが洗剤が泡立ちやすく、汚れが落ちやすいのではないでしょうか? 皮脂もそれと同じ。皮脂は温度によってやわらかさが変わり、やわらかいと溶けやすくなる性質があります。ですから、水よりもぬるま湯のほうが、皮脂汚れを落としやすいと言えます」
髪の状態によってはシャワーのベスト温度が変わることも!
「そのときの髪や頭皮の状態に合わせてヘアケア製品を選び、温度を多少変えることをおすすめします。たとえば、皮脂が多めのときは、やや高めの40度くらいに設定し、しっかり頭皮を洗って最後に低めのぬるま湯で毛穴を引き締めるとよいでしょう。逆に、頭皮が乾燥しているときは37度くらいで優しく洗いましょう。カラーリングやパーマなどの薬剤使用後、また日焼け後も37度くらいで優しく洗ってください」
Q. たくさんの泡で洗うためシャンプーは多めに使うのがいい?
A. No。シャンプーは多ければよいわけではない!
「モコモコ泡で洗うために、シャンプーを使いすぎている方がよくいらっしゃいます。シャンプーは多ければよいというわけではありません。実は、シャンプーの使いすぎは髪と頭皮にとって逆効果。シャンプーの量が多すぎると、頭皮の保湿に必要な油分まで洗い流してしまい、頭皮の乾燥やトラブルを招く恐れがあります」
【シャンプー量の目安】
ショートヘア:100円玉くらい
ミディアムヘア:500円玉くらい
ロングヘア:500円玉より少し多め
「上記の量をベースに、髪質、毛量、髪の状態に応じてシャンプーの量を調整しましょう。シャンプーがなかなか泡立たず、無意識のうちにポンプを何度もプッシュしてしまっていた、という経験もあると思いますが、これからはシャンプーを出しすぎないように注意してください」
Q. 頭皮はどの部分を重点的に洗えばいい?
A. 頭皮のTゾーンをしっかり洗う!
「頭皮の皮脂は、顔よりも約3倍多く分泌されていると言われています。特に、皮脂分泌の多い、頭皮のTゾーンは、クレンジングやシャンプーでしっかり洗い、洗い残しやすすぎ残しがないように注意しましょう」
Q. トリートメントはたっぷりつけたほうが効果が上がる?
A. たくさんつけても効果は同じ。一定以上は髪に浸透しない!
「トリートメントに限らず、シャンプーやコンディショナーも、製品に記載されている使用方法を守ることが大切。なぜなら、髪が吸収できる有効成分の量には限界があるため、たくさんつけたからといって効果が上がるわけではないからです。髪のダメージが気になるなら、トリートメントの量を増やすのではなく、ホットタオルやシャワーキャップで髪を包んで、有効成分をより浸透しやすくしたり、時間をおくことのほうが大切。製品によって浸透する時間は異なりますが、髪がやわらかくなっているかを、ひとつの目安にしてみてください」
Q. ドライヤーは使わなきゃダメ? 熱で髪が傷まない?
A. 使うべき。自然乾燥は髪と頭皮にデメリットしかない!
「自然乾燥は、髪や頭皮を長時間湿ったまま放置しているということ。これは、頭皮に雑菌が繁殖しやすい環境を自らつくっているのと同じです。また、髪のキューティクルは水分や熱によって開く性質があるため、半乾きの髪は摩擦の影響を受けやすい状態。そのまま放置していると、ちょっとした刺激でキューティクルが剥がれてしまいます。さらに悪いのは、髪を乾かすのがめんどうだからと、濡れたまま眠ってしまうこと。枕との摩擦で髪がよりダメージを受けてしまうので、シャンプー後は、ドライヤーを使ってできるだけ早く髪を乾かし、開いたキューティクルを閉じるようにしてください」
理想は低温の強風で一気に乾かすこと。最後冷風に切り替えると髪にツヤが出るそう。
「髪ヘのダメージを減らすために重要なのは、素早く乾かすこと。理想は低温(60度程)の強風です。1200W程度の風力の強いドライヤーで一気に乾かしましょう。ポイントは、ドライヤーを髪から20cm程離し、1箇所に熱が集中しないよう小刻みに動かしながら乾かすこと。ドライヤーの距離が近いと熱くなり、頭皮乾燥の原因になってしまいます。そして、まず毛先ではなく頭皮を乾かすように意識しましょう。頭皮が全体的に乾いたら通常の温度に切り替えて髪を乾かします。髪の毛に対してなるべく角度を低くすると、キューティクルが整いやすくなりますよ。髪が8割くらい乾いたら、開いたキューティクルを閉じるために冷風に切り替えます。そうすることで、髪のツヤがグッとアップ!」
美容院|プロに任せれば髪はさらに美しく