【喝を入れる】は間違い!正しくは??
【かつを入れる】という言葉は、“刺激を与えて元気づける„を意味する慣用句ですが、この【かつを入れる】の「かつ」、漢字で正しく書けますか?
間違われやすいのは【喝を入れる】。
元気づけることが目的なので、“相手を制止するため大声でどなる„を意味する【喝】ではなく、別の漢字が入ります。
漢字のヒントは、さんずい。
さんずいで「かつ」と読む漢字と言えば??
正解は…
【活】を入れる
でした!
【活を入れる:かつをいれる】
1.柔道などの術で、気絶した人の息を吹き返らせる。
2.刺激を与えて元気づける。
「人事異動で組織に―・れる」
〔補説〕
「喝を入れる」と書くのは誤り。【活】
〈音読み〉
カツ
〈訓読み〉
いきる いかす いける
1.勢いよく動く。生き生きしている。
「活気・活況・活動・活発・活躍・活力/快活」
2.生きる。暮らす。
「活魚・活殺/死活・自活・生活・復活」
3.動きを殺さないで役立てる。
「活用」
4.「活字」の略。
「活版/木活」
5.「活動」の略。
「部活」
6.「活用」の略。
「五段活」
7.「活動写真」の略。
「活弁」【喝】
〈音読み〉
カツ
1.相手を制止するため大声でどなる。
「喝破/一喝・大喝」
2.やんやと声を掛ける。
「喝采」
3.おどす。
「威喝・恐喝・恫喝」
~この慣用句知ってますか?気まぐれ慣用句紹介~
その1:裃を脱ぐ
【裃を脱ぐ:かみしもをぬぐ】
堅苦しい態度を捨てて打ち解ける。
「―・いで、ひとつ無礼講でいきましょう」
その2:孤掌鳴らし難し
【孤掌鳴らし難し:こしょうならしがたし】
《片方の手のひらだけでは、手を打ち鳴らせないところから》
人間は一人だけでは生きられないこと、事をなしとげられないことのたとえ。孤掌鳴らず。
その3:勝つは己に克つより大なるはなし
【勝つは己に克つより大なるはなし:かつはおのれにかつよりだいなるはなし】
勝つことで、最もたいへんなのは、おのれの気持ちに勝つことである。プラトンの言葉。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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