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「ご無沙汰しています」の意味とは?
「なかなか連絡できなくてごめんね」「久しぶりの連絡になり申し訳ない」ということを表現する場合に用いる「ご無沙汰しています」。この言葉が何を意味するのか、知らない人もいるでしょう。よく使う言葉だけに、正しい意味や適切な使い方を把握しておきたいですね。まずは、意味からチェックしていきましょう。
1. 長らく会わなかったり、便りをしないままでいたりすること
「ご無沙汰しています」は、長らく会わなかったり、便りをしないままでいたりすることを表す際に使います。「久しぶりに会えて嬉しい」「久しぶりに交流できて懐かしい」ということを表すときに用いることが多いでしょう。
2. 連絡や再会が久しぶりになったことをわびる
なかなか連絡しなかったことや、久しぶりの再会になったことを、相手にわびるあいさつとして用いることもあります。「無沙汰」とは、長い間訪問や音信をしないことの意。訪問や便り、通信が久しぶりになってしまったことをわびる際に、「ご無沙汰しています」と挨拶します。
一般的な期間は2~3か月ぶり
久しぶりだと感じる期間は個人差があるでしょう。一般的には、2~3か月会っていない、あるいは連絡していなかった場合に「ご無沙汰しています」を使うことが多いです。
目上の人にも使える?
「ご無沙汰しています」は、誰に対しても使える言葉。上司を含む目上の人に対しても使えるでしょう。似た表現に「お久しぶりです」がありますが、この言葉にフランクさを感じる人もいるかもしれません。上司や取引先といった目上の人に対しては「ご無沙汰しています」を使うといいですね。
「ご無沙汰しています」の使い方と例文
「ご無沙汰しています」の使い方を見ていきましょう。例文を参考にしながら、チェックしてください。
「ご無沙汰しています」の例文
「ご無沙汰しています」をメールや手紙で使う場合と、実際に会った場合について紹介します。
<メールや手紙の場合>
・ご無沙汰しております。以前、○○の件でお世話になりました××商事の和田と申します。
・前略 ご無沙汰していますが、皆様お元気でしょうか。わが家では、昨年生まれた太郎がつかまり立ちをするようになりました。
・○○以来、すっかりご無沙汰をしてしまい、申し訳ありません。その後、お元気でしょうか。
<実際に会った場合>
・ご無沙汰しております。今日、お会いできるとは思っていませんでした。お元気でしたか?
・○○以来、ご無沙汰しており申し訳ございません。その後、いかがお過ごしですか?
・長らくご無沙汰しております。半年前の食事会以来ですね。今日、お会いできて嬉しいです。
「ご無沙汰しています」を使う際の4つのポイント
「ご無沙汰しています」を使う際のポイントを見ていきましょう。4つ紹介します。
「お世話になっております」との併用に注意
「お世話になっております」は、日頃の相手の尽力に感謝する言葉です。久しぶりに会って「ご無沙汰しております」と述べているのに、「お世話になっております」を用いると、矛盾を感じませんか?
過去、お世話になったことを感謝する場合は、「あのときはありがとうございました」のように言い換えるといいですね。相手が矛盾を感じないよう、注意してください。
半年以上空いた場合は「たいへん」を付ける
半年以上交流がなかった場合は、「たいへんご無沙汰しています」「長らくご無沙汰しています」を使うほうがいいでしょう。上述したように、久しぶりと感じる期間の目安は2~3か月。一般的には半年以上空いたら、「たいへん」「長らく」をつけることが多いです。「とても申し訳ないと思っている」という気持ちを表すことができるでしょう。
自己紹介も述べる
久しぶりの交流だと、相手はこちらのことを覚えていないかもしれません。しかし、「どちらさまですか?」とは聞きにくいでしょう。それを踏まえ、相手が困らないよう、挨拶の後に「〇〇でお世話になった山田です」「○○社デザイン部の青木です」と名乗るといいですね。こちらから名乗ることで、相手を安心させることができるでしょう。
相手を気遣う言葉を入れる
「ご無沙汰しています」と伝えたあとは、「お元気ですか?」「いかがお過ごしですか?」と相手を気遣うようにします。久しく会わない間に、状況や環境が変わっているかもしれません。また、気遣う言葉を入れることで、相手の緊張や気持ちを和らげることができるでしょう。