丸顔の特徴とNGメイク
丸顔は縦と横の比率が1:1
丸顔さんは、顔の縦の長さと、横の幅の比率が1:1という特徴があります。フェイスラインもふっくらとし、全体的に丸みのあるイメージの人が多いでしょう。大人っぽさよりも可愛らしさがあり、親しみやすい印象を与えます。
童顔に見られる、立体感のない印象にも
若々しく見られるのは良いこともある反面、落ち着きのなさや頼りなさをイメージされてしまい、損をすることもあります。
童顔な人の輪郭は「丸顔で、凹凸が少ない」のが特徴です。顔のパーツも丸みをおびており、黒目がちな丸目の人が多く、各パーツが比較的中心に集まっています。 これは、まだ体が成長途中の、赤ちゃんや子どもの顔に共通すると言われています。一方、大人顔の特徴は「面長で四角い輪郭」で、顔の各パーツはシャープな印象。目が切れ長で黒目が小さく、メリハリのある顔立ちをしていることが多いと言われています。
厚塗りはNG、ナチュラルメイクが基本
年齢を重ねるにつれ肌のハリが失われたり、シワやシミが増えたりと、肌の悩みは増えてきます。あらを隠したい一心で厚化粧にしてしまっては、逆効果です。変化に応じて、「年相応なメイク」に変えましょう。メイクで童顔を大人顔に変えるときにも、化粧をゴテゴテのせるのではなく、シンプルに仕上げるのが正解です。ベースメイクで肌を整えて、素肌感のあるナチュラルメイクを目指した方が美しく仕上がります。
丸顔さんが知っておきたいシェーディングやハイライト
シェーディングで引き締めて丸顔解消
シェーディングとは、輪郭だけでなく、鼻筋、生え際、あごや頬など、顔に陰影を作って立体的に見せるメイクテクニックのことです。シェーディングを入れた部分は影になり、気になる部分がほっそりとし、小顔効果が期待できます
気になる輪郭やたるみを影でぼかすイメージで、茶色の部分に色をオン。最後にパフでなじませて、シュッとシャープな顔立ちを作って。
ハイライトで光を集めて立体的に
目周りに光を集めるのがポイント
大人の顔の下ぶくれ&大顔化を視覚的に目立たなくするには、目の周りに小さな光を集めて、顔の上半分に視線をもっていくのがベストです。ここでは目の周りの小さな5つの凹凸に、細かく光を注入して、ピンポイントでスポットを当てます。使いたいのは、生感のあるツヤを出せるクリームやバームなどのハイライト、あるいはサラッとしたスキンケアオイルそのものでもOK。目周りへミニマムな光を注入するだけで、マイナス5歳の若見えも可能です!
【使う量と場所】
本当に本当に少し。使いたいのは指先に取った1滴で5つのスポットすべてに小さな光を。
【鼻筋の上】
「Tゾーンのハイライト!? それなら、昔入れてた!」いいえ、Tゾーンではありません。額から鼻筋にかけて大きな光を入れるのでは、顔を縦に長く見せてしまうだけ。今のハイライトは鼻筋の高いところに小さな光をポンとスタンプするだけ。それだけで、それとわからせずに鼻筋が通って見え、嘘のように美人度がアップします。
【目尻下】
目尻の下のほんの小さなくぼみ。本来くぼみだから影なのだけれど、ここに光が入ると、目尻がクッと上がって若見えします。目元のたるみを目立たせない効果も大。目元といえば目尻をぐるりと囲むCゾーンを思い出すけれど…、もう’90年代のメイクセオリーは復活させないで。大きなCハイライトは、逆に目尻のシワを目立たせて危険です。
【チークの中で最も高いところ】
チークは頰骨の上の高いところに入れるものだけれど、そのチークの中でも最も高いところに小さな光=〝つや玉〟をポンと加えるイメージ。このピンスポットが入るか入らないかで、頰の高さが1~3ミリは違って見えます。ただでさえ、顔の肉が下がってきているアラフォー、1ミリでも上がって見えるってとっても大切です。
【眉頭下と眉山下】
眉頭下のくぼんだところに小さくスポットライトを。「えっ、ここシャドーじゃないの!?」それは昭和のメイク知識。もともと影になっているのに、さらにシャドーを入れたら、40代はいかつい顔に…。アラフォーにノーズシャドーはもういりません。顔をコワく見せる影は減らして、眉と眉の間隔を広げ、やわらかな表情を取り戻して。
オーバー40にとってまぶたのたるみは深刻。アイラインをいくら入れても低下する一方の目力には、眉山下に仕込む光が即効です。ここに小さな光が入るだけで、光がメリハリを生み、まぶたが1ミリ上がって見える。大人の目元は光の力を信じて少しでも目も見開かせて。
丸顔ベースに似合うメイクは?
濃いめ・太め・長めを意識した骨格美人眉
パウダーだけでもペンシルだけでもダメ。自然な眉を目指すなら、必ず両方を使って仕上げることが鉄則です!さらに大事なのは道具。専用のブラシがあれば、今どきの太め眉も驚くほど簡単に。
How to
1:濃いめのパウダーで眉のベースを作る
自眉より少し濃いめのパウダーをAのブラシにとり、眉頭の毛が濃くなっている部分から眉山の下あたりまでのせる。
▲眉頭を約 5 mmをはずして
2:一段明るめのパウダーを重ねる
一段明るめのパウダーを重ねる。今度は毛がまばらな眉頭ギリギリからスタート。濃淡のパウダーを重ねることで難しい眉頭も自然に。
▲今度は眉頭ギリギリから
3:眉山の下までのせて眉の6割を仕上げる
そのまま眉山の下までパウダーをのせる。細筆でチマチマ描くとブレややりすぎの原因になるので、アイシャドウブラシを使うのが◎。
▲太めブラシで一気に描くのがポイント
4:眉下のラインをペンシルで描く
細眉の名残でえぐれている人が多い眉の下部をペンシルで描き足す。一気に線を引くように描くのではなく、少しずつ
▲ここがえぐれていると途端に昭和
5:眉山をなぞりながら眉尻を長めに描く
眉尻はやや長めを意識して描くのがポイント。顔立ちを立体的に、目元をはっきり見せるためには、眉尻は短すぎないようにするのが正解。
▲眉山はサラッとなぞり強調しすぎない
6:仕上げに濃いめのパウダーを全体に
ペンシルの後に再びパウダーを。パウダー→ペンシル→パウダーとサンドイッチのように重ねることで、より自然な仕上がりに。
▲ペンシルがなじみ眉に統一感が!
濃いめ・太め・長めを意識した骨格美人眉が完成! ぐんと今っぽくおしゃれな眉に。
アイメイクはしっとりヘルシーなオレンジブラウンで
オレンジにブラウンをプラスしたアイメイクなら、ヘルシー感が漂いながらもしっとり大人の雰囲気を醸し出せます。また、下まぶたに入れたハイライトのツヤ感や、ネイビーのアイライン&マスカラでクールなキレを忍ばせると、キリリと涼やかな印象に。
How to
1.オレンジカラーはブラシでふわっと軽やかに
チップを使うと色がつきすぎる場合があるので、今回はブラシを使用。ディオールのパレット中央の色をブラシにとり、アイホール全体へ。そのあと、左下の色をチップにとり、目のキワから二重幅までグラデーションに。
2.下まぶたの締め色は目頭を抜くとナチュラルに見える
まず右上の色をブラシにとり、下まぶた全体にふわっと入れてツヤと明るさをプラス。そのあと、左下の色を細めのチップにとり、目頭3mm程度を抜いて下まぶたにラインっぽく入れます。オレンジが腫れぼったく見えるのを防げるうえ、しっとり落ち着いた仕上がりに!
\使用アイテム/
▲(右)きめ細かくしっとりした生質感のパウダーで、見たままの美発色をなめらかにまとえる。パルファン・クリスチャン・ディオール サンク クルール クチュール 439
3.インラインを入れると、さりげなくもグッと引力のある目元になる
黒よりも軽やかで涼しげなニュアンスが漂うネイビーが、オレンジアイシャドウをさらに大人の雰囲気へと昇華。アイラインを入れるのは上のみで、目頭から目のフレームに沿って細く入れ、目尻は少し伸ばして。さらに 上のインラインも目頭から目尻まで引きます。
4.ネイビーマスカラは上下ともつけて目のフォルムを強調させる
ネイビーのマスカラを上下のまつげに塗り、オレンジアイシャドウとの色のコントラストをつけることで目元がぼやけて見えるのを防ぎます。上下ともにまつげの根本から扇状に広げるように塗りましょう。
完成!
チークやリップをヌーディにして引き算するのがおすすめ
チークは斜めに入れてすっきりした顔立ちに
笑ったときに頰の一番高い部分にブラシをトントンとあて、こめかみの手前までシャープにスッとブラシを動かします。直線ではなく、まが玉をイメージしながらブラシを動かすと斜めに入れてもナチュラルな仕上がりに。オレンジチークを楕円やまん丸で横に入れると幼く見えるので要注意!
夕暮れの日差しが頰にそっと差したようなナチュラル発色のオレンジチークがベスト
▲(右)ツヤのある色と質感が合わさり、にじみ出るような血色感と立体感が生まれる。カネボウ化粧品 ルナソル カラーリンググレイズ 02
(左)しっとり溶け込むようなパウダー。肌の凹凸や毛穴をぼかしながら自然でセミマットな血色感を演出。コスメデコルテ パウダー ブラッシュ 202
直塗りでしっかり色をのせ、ふっくらみずみずしい唇に
リップも引き算した色選びが必要ですが、スキントーンに近いヌーディカラーを大人が使うと、顔の印象を寂しく見せてしまいます。やや赤みのある色を選ぶのが正解です。40代は唇がやせ始めるので少しオーバーリップにして色をしっかりのせます。直塗りで輪郭をラフにすればヘルシーな雰囲気を崩すことはありません。
リップはやや赤みのあるヌーディカラーで落ち着いた血色感を
▲(右)深みがありながら透けるような明るさも兼備。夏にうれしい軽やかなつけ心地。アンプリチュード コンスピキュアス リップス 03 ¥4,950
(左)水分保持力のあるパウダーが唇にフィット。縦ジワをカバーし、濃密な色とうるおいが溶け込むようになじむ。エレガンス ルージュ シュペルブ 21