脂性肌とは?
過剰に皮脂が分泌されている状態
青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎先生によると、皮脂の分泌量が増える原因は全部で5つあるのだそう。
青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎先生によると、皮脂の分泌量が増える原因は全部で5つあるのだそう。
女性ホルモンバランスの乱れ
一つ目は「女性ホルモンバランスの乱れ」。
女性ホルモンの分泌量は20代後半でピークに達するそうですが、その後は減少に転じるそう。「美のホルモン」と呼ばれている「エストロゲン」が減少することで、皮脂分泌が増えてしまうのだとか。
ストレス・不規則な生活
二つ目は「ストレス・不規則な生活」。
慢性的なストレスや不規則な生活で、男性ホルモンの分泌が増えてしまうのだとか。
「慢性的なストレスや不規則な生活によって自律神経が乱れると、交感神経が優位になり、男性ホルモンの分泌量が増えます。女性なのに男性ホルモン?って思うかもしれませんが、男性女性どちらも、両方のホルモンがつくられているんです。男性ホルモンの分泌量が増加すると、皮脂分泌量も増えるのです。」(亀山先生)
高脂肪・高糖質な食事
三つ目は「高脂質・高糖質な食事」。
やはり日々の食事は大きく影響するようです。
「スキンケアにどんなにお金や手間をかけても脂分の多い食事を続けていると、皮脂分泌量は増える一方。また、糖質を摂りすぎると、糖の代謝に多くのビタミンB群が使われてしまうため、皮脂分泌のコントロールにビタミンB群が回らなくなります。体内の中性脂肪を減らし、ビタミンやミネラルをしっかり摂れる食事が不可欠です。」(亀山先生)
エラスチンの働きの低下
4つ目は「エラスチンの働きの低下」。
エラスチンが減少するとハリが低下し、毛穴の目立ちも加速してしまうのだとか。
「加齢とともにコラーゲンや、コラーゲン同士を網目状に結びつけてる役割を果たすエラスチンと呼ばれるタンパク質が減少。すると、肌のハリや弾力が低下して、毛穴の目立ちが加速するのです。ふっくらハリのある肌だと、自ずと毛穴は目立ちにくく。」(亀山先生)
うるおい不足
最後は「うるおい不足」。
皮膚が乾燥していると皮脂の分泌量は増えてしまうのだそう!
「『肌が乾燥しているから皮脂とは無縁…』なんて思っているあなた!乾いた肌を守るために、皮脂の分泌量が増えるってご存知ですか? スキンケアを見直し、肌を十分に潤わせることが大切です。潤ったもっちり肌より乾燥して干からびた肌の方が、毛穴が目立ってしまう…ということも想像がつきますよね?」(亀山先生)
脂性肌さんがすべきスキンケアは?
正しい洗顔方法で丁寧に
顔を触る前に、まずは手を洗いましょう。目には見えませんが、手には雑菌や汚れ、油分などが付着しています。そのまま洗顔料を手にとれば泡立ちが悪くなるうえ、顔にも汚れが広がってしまいます。手をきれいに洗った後は「予洗い」を行いましょう。予洗いとは33~35℃前後のぬるま湯で顔を軽く洗い、汗やホコリを落とすことです。
ぬるま湯で顔を温めると毛穴が開き、中の汚れが落ちやすくなります。洗顔料のなじみがよくなり、洗浄力が高まるのもメリットです。ただし、温度が高すぎると肌に必要な皮脂まで落としてしまいます。冷たい水での予洗いも汚れた毛穴が収縮してしまうためNGです。
強くこすらずやさしく洗う
固形石けんや洗顔フォームの場合は、洗顔料に水を少しずつ加えながら、キメの細かい泡をつくりましょう。泡立ちが不十分な状態での洗顔は、汚れがきちんと落とせないだけでなく、肌にも負担がかかります。泡はほどよい弾力があり、手を逆さにしても落ちない程度が目安です。
洗顔時は、鼻周りや額などの「皮量が多い部分」から先に洗うのがポイントです。目元や口元などのデリケートで乾燥しやすい部分は、刺激を与えないようにやさしく指を動かします。すすぎのときは、シャワーを直接顔に当てるのは禁物です。手のひらに流水を溜めながら、33~35℃のぬるま湯でなでるように洗い流しましょう。
ビタミンC誘導体配合の化粧水を使う
亀山医師によると、ビタミンC誘導体には「皮脂分泌抑制」の効果があるのだそう。使用するコスメは、ビタミンC誘導体配合のスキンケアに切り替えるのがおすすめだそうです。
▲ドクターケイ ケイカクテルVローション 150ml
高濃度ビタミンC、B郡、各種ビタミンをたっぷり配合。毛穴やたるみ、くすみ、乾燥など、マルチに効果を発揮。
▲ロート オバジ C10セラム 12ml
限界濃度のビタミンC、さらにビタミンEも配合。活性酸素を除去し毛穴の開きを引き締め、キメの整った肌へ
きちんと保湿する
セラミド・ヒアルロン酸入りアイテムでとにかく保湿
肌の乾燥は、過剰な皮脂分泌だけでなくあらゆるトラブルの原因に。ビタミンC誘導体配合のアイテムで皮脂の排出をスムーズにしたら、最後は保湿力の高い成分が配合されたクリームでうるおいをしっかり与えましょう!
おすすめは
・セラミド
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
などの成分が含まれたもの。
▲ディセンシア アヤナス クリーム コンセントレート30g
肌本来のバリア機能を高めつつ、ヒト型セラミドが潤いを抱え込んで極上のハリ肌に導いてくれるエイジングケアクリーム。敏感に傾いた肌にもおすすめ。
▲花王 キュレル エイジングケアシリーズ クリーム(とてもしっとり)〈医薬部外品〉40g
セラミドを補いながら、乾燥などの外部刺激から肌を保護。年齢を重ねた乾燥性敏感肌も、しっかりと保湿してくれる。
脂性肌さんは知っておきたい下地の使い方とおすすめアイテム
崩れないファンデーションでも下地は必要
ヘア&メークのレイナさんによると、ファンデーションを塗るとき下地を使わないと崩れやすくなるのだそう。
どんなに皮脂崩れに強い、とうたったアイテムでも下地は併用して使った方が良さそうです。ただし、つけすぎもまた注意が必要だとレイナさんは言います。
「下地をきちんと塗っていればくずれる心配はありません。ただ、下地をつけすぎると逆にくずれやすくなったりヨレたりするので気をつけてください。」(レイナさん)
・下地は必ず使用すること
・塗りすぎず適量を付けること
この2つのポイントが、テカらない肌作りには重要だと言えそうですね。
プリマヴィスタ|スキンプロテクトベース<皮脂くずれ防止>
「皮脂を固める粉体×皮脂を吸う粉体×皮脂をはじく油」が配合されたスキンプロテクトヴェールがテカリを抑え、プリマヴィスタ史上最高のテカりにくさを実現。気温や湿度が高い日でも、皮脂くずれ、テカリを防止し、きれいな仕上がりを持続します。伸びがよく負担感のない軽いつけ心地を実現。サラッと軽いつけ心地で、夕方まで快適に過ごせます。
▲容量25ml
脂性肌さんにおすすめのファンデーション
パウダーやリキッドファンデーションが◎
脂性肌タイプは、肌の油分が多くべたつきやテカリが悩みになりがちです。毛穴詰まりも起こしやすく、毛穴の広がりやニキビ・吹き出物が出やすいのが特徴です。
脂性肌を持つ人がファンデーションを選ぶ時には、化粧崩れを防ぐためにも油分をできるだけ抑えることがポイントになります。リキッドファンデーションやクリームファンデーションは避け、パウダーファンデーションを選ぶのがおすすめです。
また、付けても肌への負担が軽い、ミネラル系のファンデーションも適しています。
ESTEE LAUDER|ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ
「毛穴ゼロ」「メイク直しゼロ」という「ESTEE LAUDER」の自信作です。スポンジを使って少量を素早く伸ばすことで、美肌がより長く続きます。SPFがやや低めなので、紫外線が強い日は日焼け止め効果のある下地でしっかり肌をガードしましょう。同シリーズの「ダブル ウェア フローレス ハイドレーティング プライマー」と一緒に使うのがおすすめです。
ビューティフルスキン|ミネラルファンデーションF
肌の負担にならない厳選成分でできたシンプル処方。負担を感じない軽やかでやさしい付け心地。油分ゼロなので、「夕方肌色がくすむ」(=酸化)という心配もナシ!皮膚科専門の医師も薦めるミネラルファンデーション。