節約の基本! 食材を買うときのコツ
節約のコツをつかんで効率よく買い物をすれば、毎日の食費の負担を減らすことができます。また、安い食材を選ぶだけでなく、アレンジのしやすさや買い物の仕方にも工夫が必要です。節約につながる買い物アイデアを紹介します。
まとめ買いは計画的にする
まとめ買いのポイントは、1週間分の献立と予算を決めてから必要な食材をリスト化することです。買い出しの日は、メインで利用しているスーパーの特売日などに合わせるとお得に買い物ができます。1週間分の献立を考えるのが難しい場合は、3日分の献立にするなど無理のない範囲で決めることが大切です。
まとめ買いをする際は、買い出しの前に食材の在庫をチェックし、スーパーの回る順番に沿って買い物リストを作ると効率よく買い物ができます。在庫チェックが苦手な場合は、冷蔵庫の中身を写真に撮る方法もおすすめです。普段から冷蔵庫内を整理整頓しておくと、入っているものが把握しやすく、食材のロスや重複を防ぐことができます。
アレンジしやすい食材を選ぶ
食材の選び方にも工夫が必要です。複数の料理でアレンジしやすい食材を選ぶと、無駄なく使い切ることができます。アレンジできるレパートリーが少ないと、使い切れずに味も飽きてしまいがちです。
特にキャベツ・白菜・大根など単体が大きいものは、主菜にも常備菜にも使えるのでとても便利。旬の時期は栄養価も高く、安く購入できるので、よりおいしくいただくことができます。また、使用頻度が高い玉ねぎ・にんじん・じゃがいもなどは、常温で保存できて日持ちするので、まとめ買いしておくと便利です。
安くても日持ちしないもやし・キノコ類・ひき肉などは、作り置きや冷凍保存で使い分けをしましょう。
おすすめの節約食材
安くてもボリュームのある食材を選べば、主菜から副菜まで満足度の高い料理に活用することができます。常備菜としても活躍する、食費の節約には欠かせないおすすめの食材を紹介します。
もやし
もやしは、主菜から常備菜まで幅広いジャンルの料理で活躍する万能節約食材です。ボリュームもあるため、野菜炒めのかさ増しにも活用できます。
栄養価が低いと思われがちですが、もやしには食物繊維・ビタミンB群・カリウムなどが含まれています。むくみケアや疲労回復に期待できる栄養素です。
購入した袋のままだと傷みやすいものの、水に浸した状態でつけ置きの工程をはさんで保存すると、約3日程度長持ちします。その際は、1日おきに水を変えましょう。
また、水分を取って冷凍保存しておけば、汁物などの料理に使えて便利です。なお、冷凍保存したもやしは水分が出やすいため、炒め物には不向きです。
食費を節約したい!お得な買い物の仕方や節約レシピ(まとめ) | Domani
豆腐
単品でもおいしく、アレンジしやすい豆腐も節約食材としておすすめです。豆腐ステーキ・豆腐グラタン・鍋物・煮物など、子どもから大人まで楽しめるレシピが豊富なため、冷蔵庫に常備しておくと何かと使えます。
大豆イソフラボンを多く含む豆腐は、良質なたんぱく質・ビタミンも豊富で低カロリーなため、健康的な食事を目指す人におすすめの食材です。季節に合わせた調理方法で、さまざまな料理に加えて楽しんでみるとよいでしょう。
鶏むね肉
鶏むね肉は、肉の中でも手頃な価格で手に入り、低脂質・高タンパクな食材です。「パサパサする」と敬遠されることも多いですが、調理法次第ではしっとりおいしく仕上がり、料理のレパートリーも広がります。
鶏むね肉は脂肪が少ないぶん水分を多く含んでいるため、火の通し方に注意が必要です。高温で火を通すと必要な水分まで流れ出てしまい、固くパサパサした食感になってしまいます。
料理に合わせてマヨネーズ・ヨーグルト・塩麹などで漬け込むと、柔らかくジューシーに仕上がるのでおすすめです。ヘルシーで人気のサラダチキンも、家庭で簡単に作ることができます。
玉子
何かと使い勝手のよい玉子も、欠かすことのできない節約食材です。一部はゆで玉子にしておけば、味玉にしたり、サラダに使ったりできます。
生玉子は白米、納豆などと合わせて食べるのもよいでしょう。加熱して、野菜炒めのアクセントにしたり、玉子焼きにしたりするのもおすすめです。
節約食材を使った人気レシピ
節約食材を使った、人気のレシピを紹介します。材料と手順は目安として、自宅にある食材、自分に合った調理方法に応じてアレンジするのがおすすめです。簡単にできるものばかりなので、献立のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか?
鶏肉ときのこのスープ
鶏むね肉は低脂肪・高たんぱくなだけでなく、疲労回復を助けるアミノ酸が豊富。温かいスープで取り入れてみましょう。具材を大きめにカットしてごろっと入れれば、噛みごたえがあって満腹感も得られます。
【作り方】
1. 鶏むね肉、エリンギ、スープの旨みが増す玉ねぎやトマトを加えて火が通るまで煮る
2. 仕上げに味噌をとく
3. 彩りにスプラウトをのせて完成!
豆腐キムチ炒め
ご飯が進みそうな、豆腐キムチ炒めもおすすめ。ボリュームはしっかりありつつ、ヘルシーなのがうれしいレシピです。
【作り方】
1. キムチをごま油で炒める
2. 水を切った豆腐、とろけるチーズをいれる
3. 塩胡椒で味をつけたら蓋をして蒸し焼きにする
4. 仕上げに海苔を散らしたら完成!
とん平焼き
ガッツリ食べたいときには、野菜をたっぷり包んだとん平焼きを作ってみてはいかがでしょう。
【作り方】
1. 豚肉を1cm幅に、豆苗は半分の長さに切り、卵2個を割りほぐしておく
2. フライパンにサラダ油大さじ1を熱したら、豚肉を炒める
3. 肉の色が変わってきたら、豆苗、もやしを加えて炒め、塩、こしょうして一度バットに取り出す
4. キッチンペーパーでフライパンを拭いたら、サラダ油大さじ1/2を入れて熱し、卵を入れて広げる
5. 卵の中央に肉野菜炒めを置いたら包む
6. 器に盛ってお好み焼きソース、マヨネーズ、青のりをかけて完成!
すぐに食べない食材はどうする?
すぐに食べない食材は、冷凍保存しましょう。保存方法を工夫すれば忙しい平日の料理が楽になり、食材のおいしさも逃しません。
野菜も肉も冷凍保存する
まとめ買いをしたら、すぐに使わない野菜や肉は調理しやすい大きさに切って冷凍保存するのがおすすめです。凍ったまま加熱調理でき、食材を切る手間も省けるため、時短にもなります。
また、野菜は冷凍保存に向いているものと向いていないものがあるので注意しましょう。以下の野菜は冷凍保存が可能です。葉野菜やブロッコリーは下茹でしてから冷凍しましょう。
・葉野菜(ほうれん草や小松菜など)
・ブロッコリー
・キノコ類
・玉ねぎ
・根菜
・かぼちゃ
一方、じゃがいもやさつまいもなどの「芋類」、トマトやキュウリなどの「果菜」、繊維の多いごぼうなどは冷凍保存に向いていません。水分が多い野菜や繊維質の野菜は、冷凍すると食感が変わってしまうためです。
ほかにも、使いたいときに使いたい分だけ取り出せるように、野菜も肉も小分けにして冷凍しましょう。少量の料理にも使いやすいので、家族の小腹が空いたときにも便利です。
冷凍保存するときのポイント
食材をおいしくいただくために、冷凍保存する際にはいくつかのポイントがあります。
野菜の場合、作る料理に合わせてカットしたら、水分を拭き取り小分けにしましょう。素早く冷凍・解凍できるように、薄く平らな状態にして冷凍庫に入れるのがポイントです。おひたしやサラダに使う野菜は下茹でしてから冷凍することで、素材の味を保ち変色を防ぐことができます。下茹でした野菜は、粗熱を取ってから小分けにして冷凍庫に入れましょう。
また、肉を冷凍する場合は、必ず食品トレーから取り出します。余分な水分を拭き取り、ラップとフリーザーバッグを使って密封した状態で冷凍保存しましょう。密封しておかないと、酸化や霜が付く原因になってしまいます。肉も野菜と同様に、小分けにして薄く平らな状態で冷凍庫に入れるのがポイントです。1カ月を目安に使い切り、解凍したら当日中に食べましょう。
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