気難しい人に見られる5つの特徴
どの職場にも1人や2人は気難しい人がいるものです。なぜか常に怒っていたり、提案しても受け入れてもらえなかったりすることもあります。気難しい人によくある特徴としては、次の5つが挙げられるでしょう。
すぐに不機嫌になる
気難しい人は、すぐに機嫌を損ねてしまいます。「珍しく機嫌が良いな」と楽しく話していると、ふとしたきっかけで機嫌を損ねてしまい、黙り込んでしまったり、あからさまに怒った表情を見せたりすることもあるでしょう。
すぐに不機嫌になるので、周囲は話すときに緊張してしまいがちです。「こんなことを言ったら怒ってしまうのではないだろうか?」「悪く取るかもしれない」などと考えると、何を話して良いかわからず、つい敬遠してしまうことにもなります。
自己中心的
気難しい人は自分中心的な考え方であることが多いです。自分以外の人の立場に立ってものを考えることができないため、すぐに愚痴を言ったり、黙り込んだり怒りを爆発させたりします。
反対に自分以外の人の立場に立てる人は、気難しい表情を見せることがあまりありません。不機嫌そうにしていると周囲の空気が悪くなることを理解しているので、極力朗らかに過ごします。また、気に障る言い方や態度を取られても、「私の勘違いかもしれない」と良いように考え、機嫌を損ねることはあまりありません。
日によって態度が変わる
気難しい人は気分屋のことが多いです。機嫌よく過ごしているときもあれば、同じことをしても怒り出すこともあるので、対応しづらく感じるでしょう。
急に親し気に話しかけてきたと思えば、また別の日は知らない人かのように冷たく振る舞うこともあり、何を考えているのかつかめないと感じるかもしれません。気難しい人は日によって態度がころころ変わるということを理解しておけば、感情も行動も振り回されずに済むでしょう。
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完璧主義・プライドが高い
気難しい人は、完璧主義であることが多いです。自分で描いた理想があり、理想と少しでも違うと機嫌を損ねてしまいます。
また、気難しい人は、プライドが高いことも多いです。自分が一番正しいと考えているので、周囲からけなされるようなことがあると、途端に怒り出してしまいます。
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コミュニケーションを取るのが苦手
気難しい人の中には、完璧主義でもプライドが高いわけでもない人もいます。単にコミュニケーションを取るのが苦手で、人と関わらないで過ごすうちに、周囲から「気難しい人だ」と受け取られてしまうケースもあるのです。
このような人は、本当は気難しいわけではないため、心を開いて話せるようになれば楽しい友だちになれるかもしれません。一見気難しそうな人と感じても、実はコミュニケーションが下手な場合もあるので、どのタイプかを見極めて、本当に気難しい人ではなさそうな場合はこちらから積極的に話しかけてみるのもいいでしょう。
気難しい人の心理
気難しい人を見ていると、なぜ気難しいのかという疑問が湧くでしょう。「あんなにむすっとしていないで、楽しく過ごすほうが良いのに……」と不思議に思うこともあります。実は気難しい人の心理はシンプルで、「他人にあまり関心を持てない」「他人に心を許すことができない」の2つのいずれかで説明ができることが少なくありません。
なぜこの2つの心理から気難しさに繋がるのか、詳しく見ていきましょう。
他人にあまり関心を持てない
気難しい人は完璧主義で、自分の中で世界が完結していることが多いです。そのため、他人にはあまり関心を持てず、あえて他人と話して自分のパーフェクトワールドを壊すよりは、自分の中で自分と向き合っているほうが良いと判断する傾向にあります。
しかし「この人はすごい」と思うような人に出会ったときは、気難しい人も他人に関心を示すでしょう。本来、人によって態度を変えることは好ましいことではありませんが、自分の気持ちや判断基準に沿って素直に生きている気難しい人にとっては、自己表現の方法のひとつなのかもしれません。
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他人に心を許すことができない
気難しい人はどちらかというと表情が乏しく、いつも怒ったように見えることがあります。本当に怒っているときもありますが、単に身構えているという可能性もあるでしょう。
気難しい人は過去の経験などから、「他人に心を許すことができない」と感じていることが多いです。そのため、安易に心を開かないように不機嫌な表情をして、周囲に人が来ないようにしていると考えられます。
しかし、すべての人に対して心を許さないわけではありません。付き合いが長くお互いを深く理解した人であれば、心を許して付き合うこともあるでしょう。
気難しい人とうまくつきあう3つのコツ
「気難しい人だから」と敬遠していると、人付き合いが狭まってしまいます。気難しい人も気難しく見える人も敬遠せずに、積極的に仲良くしていきたいものです。特に職場や取引先に気難しい人がいるときは、「気難しそうに見えるから……」と敬遠していては仕事になりません。次の3つのコツを実践して、気難しい人ともうまくつきあえるに努力しましょう。
踏み込み過ぎずに節度を持って対応する
気難しい人は、他人に対して警戒心を持っていることがあります。ずかずかとパーソナルスペースに踏み込んでいくと気難しい人の気持ちを傷つけ、苦手意識を持たれてしまうかもしれません。
仲良くなりたいという気持ちがあっても、まずは踏み込み過ぎずに節度を持って対応するようにしましょう。時間をかけて仲良くなれば、今よりももっと踏み込んだ話ができるようになるはずです。
話を丁寧に聞く
気難しい人は周囲の人が敬遠しがちなため、話を十分に聞いてもらっていない可能性があります。誰にでも「話を聞いてほしい」という気持ちはあるものです。
気難しい人と仲良くなりたいのであれば、まずはあなたの話をするのではなく、気難しい人の話を丁寧に聞くように意識してください。考え方や何に面白さを感じるのかという点がわかれば、付き合いやすくなるでしょう。
小さなことでも感謝する
気難しそうな表情をしていても、周囲を思いやり、優しくしようとしている人はいます。ただ表情が険しいので、そんな彼らの一面に周囲が気付きにくい傾向があると考えられるでしょう。
気難しい表情や厳しい言葉に注目するのではなく、言葉や行動の裏側に潜んでいる優しさに注目してみましょう。そして感謝の念を伝えます。あなたが感謝をすることで気難しい人も「理解をしてもらえた」という気持ちが生まれ、心を開きやすくなるでしょう。
私が気難しい人かも!直す3つの方法をご紹介
もしかしたら、あなた自身が「気難しい人」と周囲から思われているのかもしれません。気難しい人と思われるのは特に問題はなくても、敬遠されてしまうのは困ります。
また、気難しい人が1人いることで、周囲の雰囲気が悪くなってしまうことも問題です。周囲に幸せを届ける人間になるためにも、次の3つのポイントに留意して、気難しいと思われるところは直していきましょう。
他人に過剰に期待しない
「きっとこの人なら私の気持ちをわかってもらえる!」「私がこんなに親切にしたのだから、相手も親切にしてくれるはずだ」のように、他人に期待する気持ちはありませんか?
他人に過剰に期待すると、他人があなたの思った通りに反応しないときは裏切られたような気持ちになるかもしれません。「他人は他人、自分は自分」ということを理解し、他人に過剰な期待をしないようにしましょう。
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相手の立場に立って物事を考える
相手の立場に立って物事を考えると、普段見えないものが見えるかもしれません。相手に強く言われると、「なぜこんなひどい言い方をするんだろう」と悲しくなることがありますが、相手の立場に立ってみると、仕方のないことだと理解できることもあります。
常に自分の見方が正しいと考えるのではなく、相手の立場に立って考える習慣を付けてみてはいかがでしょうか。相手の気持ちが見えてくると、相手に対して腹が立つことも減り、いつも機嫌よく過ごせるようになるかもしれません。
自分自身に対しても完璧を求めない
自分自身に対して完璧を求めすぎることも、あまり良いこととはいえない場合があります。自分が思ったような行動をできないと腹が立ったり、「あの人が邪魔をするから……」と他人のせいにして考えたりするかもしれません。
「人間だから間違っても当然だ」というように気持ちをおおらかに持ち、他人はもちろんのこと、自分も追い込まないようにしましょう。
気難しい人とも仲良く過ごしていこう
気難しい人が周囲にいる場合は、積極的に話しかけてみてはいかがでしょうか。もしかしたらコミュニケーションを取るのが苦手なだけで、心の温かい人なのかもしれません。
また、自分が気難しい人にならないように注意することも大切です。気難しい表情をしていると周囲の雰囲気が悪くなり、楽しい気持ちを奪ってしまうことにもなりかねません。他人には過剰に期待せず、相手の立場に立って物事を考える習慣を付け、温かい空気を作っていきましょう。