その摂り方、間違っているかも!?誤解しがちなタンパク質の摂取方法を解説
ダイエットのためにも、健康のためにもタンパク質が必要なことは皆さんご存知ですよね。でも間違った摂り方をしていると、せっかくのタンパク質を無駄にしてしまうことも! そこで今回は、正しい摂取方法について、浅田真央さんや錦織 圭さんの管理栄養士も務めた、細野恵美さんに教えていただきました。
効率的な「タンパク質」の摂取方法
- タンパク質摂取は〝 Wタンパク〟が基本
- タンパク質は3食コンスタントに摂るべき
- タンパク質とビタミンB6をセットで摂る
1:タンパク質摂取は〝Wタンパク〟が基本
「タンパク質と言うと肉や魚を思い浮かべ、動物性タンパク質に偏って摂っている方が多いようです。しかし、動物性ばかりではなく植物性のタンパク質もバランスよく摂る必要があります。「植物性タンパク質の代表ともいえる大豆タンパク質は、女性の健康・美容に働きかける大豆イソフラボン、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富。吸収速度がゆっくりで腹もちがよく、脂肪燃焼しやすいのでダイエットにも効果的。一方、動物性タンパク質は、筋肉づくりにかかせない必須アミノ酸を多く含んでいます。それぞれにメリットのある植物性・動物性たんぱく質を同時に摂取することで、相乗効果が期待できます」(細野恵美さん 以下同)
2:タンパク質は3食コンスタントに摂るべき
「『朝、昼は軽く、夕食でがっつりタンパク質を摂っている』という方は間違い! 夕食に偏ってタンパク質を摂るよりも、朝食・昼食・夕食や間食などを含めて、均等にタンパク質を摂る方が、効率的に筋肉を合成できるということが分かっています。ですから、 1日の総量で調節するのではなく1食20gを目ざしコンスタントに摂るようにしましょう。特に朝はタンパク質が不足しがちなので、手軽に食べられるタンパク質食品をそろえておくといいかもしれません」
3:タンパク質とビタミンB6をセットで摂る
「タンパク質が重要だとしても、他の食品の摂取も忘れないことが大切です。タンパク質は体づくりにおいて重要ですが、そればかりではいけません。特にビタミンB6はタンパク質の代謝に関わる重要なビタミン。タンパク質を摂るときはセットで摂ることをおすすめします。また、ビタミンB6はエストロゲンの代謝に関わり、ホルモンのバランスを整える働きもあります。40代女性としてホルモンバランスを整えるためにもB6は不足しないようにして欲しいと言うことです。B6が豊富な食材は、玄米や、アボカド、赤パプリカ、バナナなど。タンパク質のおかずと、玄米ごはんやアボカドサラダなどを組み合わせて食べることが大切です」
ダイエットだけでなく、美容にもかかせない「タンパク質」。効率よく摂取して、健やかな体づくりを目ざしましょう!
手軽にタンパク質10gが摂れる「豆腐バー」
片手で〝ながら食べ〟ができるスティック状の豆腐。植物性たんぱく質を効率的に摂取できると大人気! 旨み昆布、バジルソルトなど、種類も豊富。アサヒコ 豆腐バー 各¥138
管理栄養士
細野恵美
1977年生まれ。2005年から2010年まで千葉ロッテマリーンズにおいて選手の栄養管理を手が け、チームは日本一を二度達成。その後、森永製菓(株)ウィダートレーニングラボに入社、浅田真央、錦織 圭らの管理栄養士として、選手の躍進を支えた。現在はフリーランスとして活躍中。主な著 書は 『一流アスリートの食事 勝負メシの作り方』(三五館)『スポめし賢く食べて結果を出す!』 (朝日出版新聞)、『強く美しくなる食事』 (大和書房)。