座右の銘とは?
「あなたの座右の銘は何ですか?」と聞かれたら、どう答えますか? 人生において大切にしたいことや、繰り返したくない教訓があっても、常に意識するのは難しいもの。しかし、短くシンプルな座右の銘を持つことで、ふとした時に思い出しやすくなります。
意味
「座右の銘(ざゆうのめい)」とは、常に自分の心に留めておき、いましめとする言葉。ことわざや、四字熟語、偉人の言葉から選ぶ人が多いようです。座右の銘が話題になる場面は、主に自己紹介や、就職活動など。座右の銘を通して、相手が大切にしていることや人生経験を知るきっかけになり、相手の人柄を知ることが可能です。
成り立ち
「座右」とは、座っている場所の右側、つまり「かたわら、身近なところ」。「銘」とは、動詞「銘ずる」で「書き付ける、刻む」という意味があります。自分の身近なところに刻んである、常に意識したいことや忘れたくないこと、大切にしたいことが「座右の銘」なのです。
努力を大切にしたい人におすすめ
努力は、簡単にできるものではありません。様々な誘惑がある上、うまくいかない時や、困難に立ち向かわなくてはならない時は、諦めたくなったり、くじけそうになるもの。まずは、どんな状況でもコツコツ努力する姿勢を忘れたくないという人に、おすすめの四字熟語を紹介します。
1:七転八起
「七転八起(しちてんはっき)」とは、文字通り、7回転んでも8回立ち上がることから「何度失敗してもくじけずに、やり抜くこと」を意味します。「ななころびやおき」という読み方の方が、聞き馴染みがあるかもしれません。何度困難に立ち向かおうとも、諦めずに努力し続けたい人にぴったりの四字熟語です。
2:切磋琢磨
「切磋琢磨(せっさたくま)」とは、「玉や石を磨くように、努力を重ねて学問で人間性を磨き上げること」。また、「お互いに励まし合い、競い合いながら向上していくこと」も意味します。玉がきらきらと輝くほど磨きあげるには、長い時間が必要。丁寧に時間をかけて、地道にコツコツと努力し続けたい人におすすめです。
3:一意専心
「一意専心(いちいせんしん)」とは、「脇目も振らず、ひたすら一つのことに心を集中すること」。漢字からも、その意味が伝わってきますね。一つの物事を極めるために、集中して努力したい人におすすめ。
前向きな姿勢を大切にしたい人におすすめ
次に紹介するのは、前向きな気持ちになれる四字熟語。スポーツのスローガンなどでよく使われているものもあります。不安や困難など、うまくいかない状況に陥った時、前向きな気持ちを保ち続けるのは難しいもの。そんな時こそ、気持ちを切り替えるスイッチとして、「座右の銘」がその力を発揮するはずです。
1:百折不撓
「百折不撓(ひゃくせつふとう)」という四字熟語を聞いたことがありますか? 「何度失敗しても、志を曲げないこと」という意味です。誰しも、辛さや苦しさからは逃れたいと思うものですが、それでも諦めずに前を向けば、必ず新しい景色が見えてくるはず。不屈の精神を持ちたい人におすすめの四字熟語です。
2:日進月歩
「日進月歩(にっしんげっぽ)」という言葉は、聞いたことがある人も多いかもしれません。「日ごと月ごとに、絶え間なく進歩すること」という意味です。努力と結果が見合わない時や、成長していないと感じている時、挫折しそうになったり、無気力になったりすることも。
しかし、目に見えるような結果が感じられなくても、努力した事実や新しいことへの挑戦は、必ず自分の成長に繋がっています。毎日、地道な積み重ねの中でも、前向きに過ごしたい人におすすめです。