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【目次】
こどもが夢中になる塗り絵の選び方
イラストに好きな色を塗って遊ぶ塗り絵。こどもが喜ぶ塗り絵を選ぶために、押さえておきたいポイントを紹介します。
成長に合わせてタイプを選ぶ
塗り絵には、オーソドックスなノート型のものや、立体的なアイテムなど、さまざまなタイプがあります。たとえば、まだ小さなこどもであれば、机や床に広げて自由に色を塗れるノートタイプなどがぴったりです。また、細かく色を塗り分けるのが難しいため、なるべくシンプルな絵柄のものが適しています。塗りつぶす面積が広いものなら、線からはみ出すのを気にせず、自由に楽しめるところも魅力といえます。
塗り絵で遊ぶのに慣れてきたら、成長に合わせて少しずつ難易度を上げていくのもひとつの方法。4〜5歳頃になったら、細かい絵柄のものや、立体塗り絵などのアイテムにチャレンジさせてみるのもおすすめです。
こどもが楽しめるデザインを選ぶ
塗り絵を完成させるには、時間をかけて集中して取り組む必要があります。熱中して遊べるように、興味を持ってもらえるかどうかを意識することも大切です。
塗り絵には乗り物や恐竜などのさまざまなモチーフがあるため、こどもの好みに合わせて選びましょう。かわいらしいものが好きな子には、花やプリンセスをモチーフにした塗り絵も。飽きずに遊べる塗り絵を選ぶには、こどもが何に興味を持っているのかを把握するのがポイントです。
初めて挑戦するこどもにおすすめの塗り絵
初めて塗り絵にチャレンジするなら、難易度の低いものから始めるのがおすすめです。色を塗ること自体を楽しく感じられるアイテムを紹介します。
学研プラス「はじめてぬるほん」
『はじめてぬるほん』は、名前の通り、初めて塗り絵にチャレンジするこどもに適しています。落書きをするような感覚で色塗りができるため、塗り絵自体の面白さが感じられるのが特徴です。
完璧に塗る必要はなく、はみ出したり白いところがあったりしても問題ありません。全80ページとボリュームがあるので、気に入ったらどんどん塗り進めることが可能です。
決まった色で絵を塗り分けるページもあるため、色の名前を覚えるときにも役立ちます。対象年齢は3~5歳までと、幅広い年齢のこどもが利用できるのもメリットです。
商品名:学研プラス「はじめてぬるほん」
くもん出版「おやこのファーストステップ さいしょの ぬってみよう」
クレヨンを握ってトントンと紙に色をつけていくところから、徐々にステップアップできる1冊です。少しずつ塗る作業の難度を上げていくことで、自然にクレヨンの使い方が身につきます。
さまざまな形を塗りつぶしたり、たくさんの色を塗り分けたりと、色や形を覚えられるのも特徴。親子でコミュニケーションを取りながら、色を塗ることに慣れていけるでしょう。
最後のステップでは、好きな色を選んで比較的簡単な塗り絵を完成させます。2~3歳頃から始められて、1冊で塗り絵をマスターできるのがうれしいアイテムです。
商品名:くもん出版「おやこのファーストステップ さいしょの ぬってみよう」
リーバン「ぬりえブック すいぞくかんのなかまたち」
ジンベエザメやクラゲなど、個性豊かな海の生き物たちが登場する塗り絵ブックです。ほのぼのとしたタッチで描かれたイラストを見ながら、海の生き物の名前がたくさん覚えられます。
文章もついており、絵本のような感覚で遊べます。すごろくなどのゲームや、探し絵で遊べるページもあるため、ゲームブックとしても利用が可能です。
厚みのある紙を素材に使用しているので、塗り終えた後もきれいに保管しておけるのがポイント。塗り絵以外の要素でもこどもが飽きずに遊べるアイテムを探している方に。
商品名:リーバン「ぬりえブック すいぞくかんのなかまたち」
こどもでもはみ出さずに塗りやすい水塗り絵
水を使った塗り絵は乾いたら発色が消えるため、繰り返し遊べて便利です。気軽に遊べてはみ出しにくい、水を使った塗り絵をチェックしましょう。
パイロット「スイスイおえかき 何回でもぬれる!ぬりえ ワンワンとうーたん」
おなじみの「ワンワン」と「うーたん」をモチーフに。こどもに人気のあるキャラクターの絵柄なので、繰り返し遊べて飽きにくいのが魅力です。
付属の細書きペンに水を入れて塗り絵シートをなぞるだけで、カラフルな絵柄が現れます。持ち手がついたブック型のアイテムなので、外出時にも便利です。
水に強い合成紙を素材に採用しており、繰り返し水でぬらしてもシートがよれにくい仕様になっています。対象年齢は1歳半以上で、クレヨンを使わないため洋服や机を汚しにくいのがメリットです。
商品名:パイロット「スイスイおえかき 何回でもぬれる!ぬりえ ワンワンとうーたん」
FLOSS&ROCK「マジックウォーターパッド&ペン」
イギリスのこども向けメーカーが手がけた、おしゃれなブックタイプの水塗り絵です。付属のウォーターペンでパッドをなぞると、下からカラフルなイラストが浮き出てきます。
それぞれのパッドには、イラストに加えて数字や動物、乗り物などの英語名が描かれているため、数や英語の勉強にも役立ちます。
動物や宇宙、恐竜をモチーフにしたものなど、個性豊かなラインナップから選択可能です。こどもの好みに合わせて絵柄を選べるため、何度も集中して遊んでくれそう。対象年齢は3歳以上です。
商品名:FLOSS&ROCK「マジックウォーターパッド&ペン」
こどもが喜ぶキャラクターの塗り絵
こどもにとって親しみのあるキャラクターなら、塗り絵にも興味を持ちやすくなります。こどもに人気のあるキャラクターの塗り絵を紹介します。
サンスター文具「それいけ!アンパンマン B5ぬりえ」
こどもが大好きな「アンパンマン」のキャラクターが出てくる塗り絵です。ばいきんまんやメロンパンナなどたくさんのキャラクターが登場するため、お気に入りのキャラクターがきっと見つかります。
オーソドックスなブックタイプの塗り絵なので、机や床に広げてのびのびと色を塗れます。表紙の裏にはキャラクターずかんやメッセージカードがついており、塗り絵以外でも楽しめる要素が詰まったアイテムです。
表彰状とごほうびメダルつきで、全ページを塗り終わったらお祝いできるのも特徴です。塗り絵で遊ぶ楽しさと、全32ページを完成させたときの達成感が味わえます。
商品名:サンスター文具「それいけ!アンパンマン B5ぬりえ」
トーヨー「B5ぬりえちょう すみっコぐらし1」
「すみっコぐらし」のキュートな絵柄が印象的な塗り絵です。全32ページの塗り絵とカラーページがついており、バリエーション豊富なイラストを眺めて楽しめます。
シンプルな絵柄のページも多く塗る面積が広いため、年齢の低いこどもでも楽しみやすいでしょう。
塗り絵に加えて、クレヨンで絵を描けるボードがついており、下絵を見ながらイラストを描くのもおすすめです。クレヨンボードは繰り返し利用できるため、絵の練習にも役立ちます。
商品名:トーヨー「B5ぬりえちょう すみっコぐらし1」
ショウワノート「ポケットモンスター B5ぬりえ A柄」
「ポケットモンスター」の、さまざまなキャラクターが描かれた塗り絵です。本の中に登場するポケモンの一覧表がついているため、キャラクターの名前や文字を覚えるのに役立ちます。
比較的細かくイラストを塗り分けるので、クレヨンや色鉛筆を使うことに慣れてきた頃にぴったりです。キャラクターの種類が豊富なので、たくさんの色を使いながら、多様な色使いを学べます。
自分の好きなキャラクターを見つけたり、背景を自由に塗ったりしてみるのもおすすめです。ポケモンのキャラクターはもちろん、アニメやゲームが好きなこどもにも適しています。
商品名:ショウワノート「ポケットモンスター B5ぬりえ A柄」
小学館「ミニオン ワクワクぬりえ」
映画『ミニオンズ フィーバー』に登場するミニオンたちが描かれた塗り絵です。比較的大きなA4変形サイズなので、はみ出すのを気にせず、のびのびと塗り絵を楽しめます。
塗りやすいシンプルな絵柄や、じっくり取り組める細かい絵柄がそろっているので、こどもに合った難易度が見つかるはずです。70年代のスタイルを意識した、レトロな雰囲気も魅力。
塗りがいのある大きめなサイズだからこそ、隣り合いながら親子で一緒に遊べます。ページを1枚ずつ切り離して保管できるため、完成した塗り絵をポスターのように飾ると、こどもの達成感にもつながるでしょう。
商品名:小学館「ミニオン ワクワクぬりえ」
ショウワノート「塗り絵セレクション ワンピース」
漫画『ONE PIECE』の世界を描いた「塗り絵セレクション」シリーズの塗り絵です。季節のモチーフが描かれた風景の中に、24のキャラクターが描かれています。
絵柄が細かい本格的な塗り絵で、大人でも塗りごたえのあるページが多いため、塗り絵が好きなこどもと親子で一緒に挑戦するのがおすすめです。
塗り絵のおまけとして、フルカラーのイラストとポストカードが付属しています。作品の世界に浸れるような、美しい絵柄を楽しみたい人にぴったりのアイテムです。
商品名:ショウワノート「塗り絵セレクション ワンピース」
こどもがワクワクする大きいサイズの塗り絵
大きいサイズの塗り絵は、ダイナミックに色を塗って遊べるのがポイントです。時間をかけて楽しめる、ビッグサイズの塗り絵アイテムを紹介します。
カメヤマキャンドルハウス「ペインタホリックロール」
「be絵本大賞」とのコラボレーションから生まれた塗り絵です。約2mもの用紙がロール状になっており、くるくると引き出して好きな絵柄を探せます。
人魚や動物など、さまざまなキャラクターがユーモラスに描かれているのが特徴です。白紙になった部分にはこども自身が考えたイラストを描き込め、ストーリーを考えながら描けます。
動物たちが絵を描いているところや、楽器の演奏をしているイラストがキュートです。「何をしているところなのかな?」と親子でコミュニケーションを取ったり、友だち同士で塗り絵を楽しんだりと、さまざまな使い方ができます。
商品名:カメヤマキャンドルハウス「ペインタホリックロール」
マルアイ「NuRIEmaki NIPPON PON!!」
118.9cm×84.1cmのA0サイズのロールタイプの塗り絵です。地域ならではのモチーフがぎっしりと描かれた日本地図風のデザインで、遊びながら地理の勉強ができます。
用紙のサイズが非常に大きいので、床に寝転びながら複数人でも遊べます。互いにコミュニケーションを取って盛り上がりながら塗ると、大作を完成させられるはずです。
地図にはローマ字で県名が描かれているため、アルファベットを覚えるきっかけにもなります。細かい部分が多いので、色鉛筆を使って丁寧に塗っていくのがおすすめです。
商品名:マルアイ「NuRIEmaki NIPPON PON!!」
塗った後は飾れる!こどもの立体塗り絵
立体的な塗り絵は、インテリアとして部屋に飾れます。ペーパークラフトとしても楽しめる立体塗り絵を紹介します。
コクヨ「立体ぬりえワークブック どうぶつ編」
ぞうやきりんなどの動物に、色を塗ったりシールを貼ったりして仕上げる立体的な塗り絵です。ハサミやノリを使わずに組み立てられるため、道具を準備しなくても遊べます。
目玉や模様のシールが付属しており、動物をかわいらしい表情にすることも可能。シールを使わない場合は、好きな色を選んで動物の見た目を自由にアレンジできます。
動物ごとに組み立てる難易度が異なるため、最後まで飽きずに楽しめます。つくった後はカラフルなインテリアとして部屋に飾っておけるのもうれしいポイント。
商品名:コクヨ「立体ぬりえワークブック どうぶつ編」
ENGAGING TOYS「立体塗り絵 UERUN(うえるん)ジュエリー パーツを土台に飾って遊べるぬりえ」
「UERUN」は、自分が塗ったパーツを土台に植えて遊べる個性的な塗り絵です。指輪やティアラのイラストに好きな色を塗って、きらきらのジュエリーボックスがつくれます。
ラインストーン風のシールが付属しているため、パーツをデコレーションできるのも特徴です。うさぎやイチゴなどのモチーフがそろっているため、おしゃれに興味があるこどもにも向いています。
対象年齢は3歳からとなっており、いつもとはひと味違った塗り絵ができるのもポイント。塗り終わったら自分だけのジュエリーボックスとして、ごっこ遊びにも利用できます。
商品名:ENGAGING TOYS「立体塗り絵 UERUN(うえるん)ジュエリー パーツを土台に飾って遊べるぬりえ」
慣れてきたら少し難しい塗り絵に挑戦
塗り絵が好きなこどもなら、難易度が高めなものに挑戦してみるのもひとつの方法です。細かい絵柄だからこそ楽しめる、ちょっぴり難易度の高い塗り絵をチェックしましょう。
コクヨ「WORK×CREATE おしゃれノート」
コクヨの『おしゃれノート』は、塗り絵に加えて着せ替え遊びも楽しめる1冊です。ファッションドローイングの講師が描きおろしたイラストを採用しており、大人っぽいファッションに触れられます。
全12ページの着せ替えではヘアスタイルまで選べるのもポイント。トップスやボトムスのほかにも、バッグなどの小物がそろった200枚以上のシールを貼って遊べます。
塗り絵部分は8ページで、繊細な絵柄で描かれているのが特徴です。塗り絵と着せ替えの2種類の遊びができるため、飽きずに長く楽しめます。
商品名:コクヨ「WORK×CREATE おしゃれノート」
エムディエヌコーポレーション「Love Fantasy塗り絵 ふしぎな森の動物たち」
ファンタジックな絵本の世界を思わせる、やさしい雰囲気の絵柄が目を引きます。キツネザルやアリクイなどの珍しい動物も登場するため、動物が好きな人にもぴったりです。
全21種類の絵柄を収録しており、それぞれにフルカラーのページがついています。着彩画を参考にしながら色を塗ったり、自由に色を選んだりとさまざまな楽しみ方が可能です。
細かな線が多いイラストながら、絵柄そのものが美しいのでアートとしても楽しめます。大きめのA4変形サイズなので、完成したらポスターとして飾るのもおすすめです。
商品名:エムディエヌコーポレーション「Love Fantasy塗り絵 ふしぎな森の動物たち」
講談社「ムーミン谷の仲間たち ぬりえダイアリー」
塗り絵の横に日付ページが配置されており、日記としても使える塗り絵ダイアリーです。ムーミンやスナフキンなど、ムーミン谷の仲間たちのイラストが日替わりで楽しめます。
全128ページとボリュームがあり、メモ帳のページもついていて便利です。持ち運びやすい文庫サイズなので、カバンに入れても場所を取りにくいところもポイント。
余白を生かしたシンプルな絵柄で、塗り絵を楽しみながら手帳としても使えるため、実用性にも優れています。
商品名:講談社「ムーミン谷の仲間たち ぬりえダイアリー」
こどもの塗り絵に期待できることと注意点
こどもが塗り絵に親しむことで期待できることやメリットには、どんなものがあるのでしょうか。こどもが塗り絵を見守る際に注意したいポイントもあわせて解説します。
塗り絵に期待できること
塗り絵で遊ぶ際には、クレヨンや色鉛筆などの筆記具を手で持って色を塗りますが、指先を細かく動かすことで、遊びながら手先の器用さを高められることが期待できるとされています。
1枚の塗り絵をきれいに完成させることで、集中力が身につくのもメリットといえます。こどもが楽しんでいて色を塗ることに慣れてきたら、知育塗り絵や複雑な絵柄の塗り絵など、少しずつ難易度を上げてみるのもおすすめです。
また、こどもが自分の好きな色を選びながら塗り進められるのも塗り絵の魅力です。色の組み合わせや全体の構図を考えることで、色彩感覚が育まれることも期待できると考えられています。
口を出しすぎず自由に楽しませてあげよう
まだ小さなこどもの場合、大人には想像し得ないような色を選ぶことも珍しくありません。いわゆる「常識」とは違う色を使っていたとしても、「そこは○○色だよ」「その色は違うよ」と否定するのは控えた方がよいでしょう。
こどもは固定観念にとらわれず、自由な考え方で色塗りを楽しんでいます。大人から見て適切な色に塗らせることよりも、のびのびと自由に色を選んで塗らせてあげたいところです。大人は褒めながら、やさしく見守ってあげましょう。
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