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2023.07.25

クリティカルとは?ビジネスシーンでの意味や使い方を例文で解説

「クリティカルな意見」とは、プラス・マイナスどちらの意味があるのでしょうか。ビジネスシーンで使われるクリティカルの意味を、例文を使いながら詳しく解説します。関連する用語も併せて確認し、適切な場面でクリティカルを使いこなしましょう。

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クリティカルとは?ビジネスでの意味も

カタカナ表記の「クリティカル」は、何を表す言葉なのでしょうか。クリティカルの由来や、日本におけるビジネスシーンでの意味を解説します。

旗を持ってドミノ状の板の上を歩いている人のイラスト

「critical」を由来とする言葉

クリティカルは「重大な」「決定的な」という意味を持つ形容詞「critical」をもとにした外来語です。批評家などを意味するラテン語「criticus」が語源とされており、「批判的な」という意味でもcriticalが使われます。

ゲーム用語の「クリティカルヒット」は、相手にとどめを刺すような会心の一撃を意味する言葉。このように、クリティカルには危機的な意味合いも含まれています。

ビジネスシーンでの意味は危機的・批判的

ビジネスシーンでは、危機的・批判的な意味合いでクリティカルを使うのが一般的です。ただ、マイナスの印象を受けがちな「批判」には、良い・悪いを見極めて適切に評価するという側面もあります。

ビジネスにおいて客観的な批評は、サービスの向上にもつながる重要な要素です。そのため「適切な批評」「検討を重ねた上での評価」を受けたというプラスの意味で、クリティカルを使うケースも少なくありません。

クリティカルの使い方を例文でチェック

クリティカルを含めたビジネス用語は、適切な使い方に慣れるまで練習が必要です。例文を参考に、クリティカルの使い方を確認しましょう。

右下がりに落ち込んでいる紫色の棒グラフ、ピンクの矢印の3Dイラスト

「クリティカルな問題を抱えている」

「クリティカルな問題を抱えている」という言葉からは、会社が深刻かつ危機的な状況にあることがうかがえます。ただ、この場合のクリティカルは、製品に必要な部品が値上げされたといったレベルの話ではありません。確かに材料費の値上げは苦しい状況ですが、アイデア次第で会社を続けられます。

一方でクリティカルな問題とは、会社・事業・業務・プロジェクトなどにとって非常に重要、または致命的な状況を指していることが多いもの。しかし、突然「会社が危機的な状況にある」と告げられると、多くの社員は動揺するでしょう。社員への負担を考慮し、言葉の強さがマイルドな「クリティカル」を使うケースもあります。

「取引先からクリティカルな意見をいただいた」

この場合のクリティカルは、会社にとって「重要な」「参考となる」意見を意味しています。褒め言葉ではなく、会社にとっては耳が痛い意見を指している場合がほとんどです。一方で、本質をつくような厳しい意見も、対応次第では会社の成長につながる可能性を秘めています。

特に電話・メールなどでクリティカルな意見を出された際には、できる限り迅速に対応することが大切です。顔が見えない分、相手の意図を汲み取りにくいため、アポイントをとった上で取引先に出向く手もあります。まずは相手と話をし、厳しい意見をするに至った背景に目を向けましょう。

クリティカルを使った関連用語も押さえよう

ビジネスシーンでは、クリティカルに関連する用語も多く使われます。クリティカルが使われた用語と、言葉の意味を解説します。

注意マークを虫眼鏡で見ている人の手元のイラスト

クリティカルシンキング

「クリティカルシンキング」は、批判的な思考を表した言葉です。この場合の批判的は、世間の常識を真に受けず「本当にそれでいいのか?」と疑ってみることを意味しています。

新しいアイデアの発見や課題の解決には、一つの考え方に捉われない柔軟性が不可欠です。そのためビジネスシーンでは、普段の行動や考え方をあらゆる角度から分析するクリティカルシンキングが重視されています。

なお、論理的思考を表す「ロジカルシンキング」とは意味合いが少し異なります。ロジカルシンキングは推論を重ねた上で、納得のいく結論を導き出す思考プロセスを指した言葉です。

クリティカルパス

「クリティカルパス」とは、プロジェクトの進行で使われる管理テクニックです。長期的なプロジェクトでは、クリティカルパスを用いて作業の開始から終了までの主な工程をピックアップし、所要時間を計算します。

つまり、主要な工程をもとにプロジェクト全体に必要な時間を予想し、作業の無駄を省いた最短の経路を見出すのです。プロジェクトの成功はもちろん、効率アップにもつながるため、多くのビジネスシーンでクリティカルパスが採用されています。

クリティカルマス

主にマーケティング分野で使われる「クリティカルマス」は、新商品が一気に普及する分岐点を指した言葉です。社会学者のエベレット・ロジャース氏は、新商品が登場した際の消費者を以下の五つに分類しています。

1.イノベーター:新商品発売後すぐに購入する
2.アーリーアダプター:自分が良いと感じた商品を購入する
3.アーリーマジョリティ:アーリーアダプターに影響され、商品を購入する
4.レイトマジョリティ:大半の人が購入してから、購入を検討する
5.ラガード:新商品に消極的である

 

さらにロジャース氏は著書『イノベーション普及学』の中で、新商品の普及率がイノベーター・アーリーアダプターの合計で16%に達すると、爆発的に上昇すると説明しています。この法則において、商品やサービスが爆発的に広がる分岐点が「クリティカルマス」です。

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