【目次】
イタリアの食は安くておいしい!
イタリアの驚くべき地産地消。そう、これは私がイタリアで生活を始めて感じた事。「食べ物が安くて美味しい」今更何を?と思われるかもしれないが有名なレストランとかではなく、ごくごく普通の地元の人達がカジュアルに食事をする店がことごとく美味しい。
「何故だ?」と思っていた私に答えをくれたのはEATALYというスーパーのおじさんだ。久しぶりにキノコ類が食べたくなり野菜売り場で探すが見つからない。売場担当のおじさんに「キノコはありませんか?」と聞くと「無いよ、今、季節じゃ無いでしょ」と。そう、イタリアでは季節のものを食べるのだ。旬のものだけが市場に出る。だから美味しい。
そして見つけたすごいメロン。
蔓のところに何か付いてる、王室御用達??いや違う、蝋だ。マントバ地方で取れたメロンです!の証明だ。よくよく探してみるとかぼちゃにもついてたりする。
これらはほぼイタリア産=地物だ。
地産地消とは日本でも最近よく言われているがイタリアでは地元のものを旬の時期に食べる、が本当に当たり前の普通の事。お陰で食卓には毎日同じ野菜が並ぶことになるが、美味しいから気にならない。そして秋にならないと出てこないポルチーニ、白トリュフなど待ち遠しくて楽しみとなる。
もちろんワインも地産地消。最近の私達のお気に入りはEATALY店内で量り売りしているワイン。
専用のボトルを一度購入し次回からはそのボトルを持参することで、そこにワインを詰めて売ってくれる。家庭で気軽に飲むワイン。とてもフレッシュでジュースみたいで美味しい。EATALYには店内で作られているチーズもある。近くで作ったものを旬の時期にすぐ食べる。美味しく無いわけがない。
初夏に訪れたとある有名レストランでベリーニ(桃のカクテル)を頼んだ時のことだ。初老のバーテンダーがわざわざテーブルまでやってきて「桃はまだシーズンではないのでベリーニは作れません、けど今が旬のさくらんぼを使ったカクテルを作ってあげましょう」見ていると小さなさくらんぼの実から丁寧に一つづつ種を取り除いていた。このカクテル名前を忘れてしまった、、、けど、この瞬間に頭をよぎった。
イタリア万歳!食いしんぼう天国!!
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キング亜紀
キング・アキ 1967年、東京生まれ。日系化粧品会社にて、6年間のN.Y.駐在期間を含む、海外営業担当として、約10年間勤務。その後、夫の仕事の都合で、イギリスへ移住。3年半のイギリス生活を経て、2017年からイタリア・ミラノへ移住。現在はミラノを拠点に、N.Y.、東京の3カ所を点々とする生活。