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2024.02.15

【コンシューマー】とは? 意味やカスタマーとの違い、関連する言葉を解説

「コンシューマー」は消費者を意味します。カタカナ語として根付いており、ビジネスシーンでもよく使われていますよね。適切に使うためにも、正しい意味や使い方を把握したいもの。本記事では関連する言葉も解説します。

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「コンシューマー」とは消費者のこと

「コンシューマー」という言葉がありますが、何を指すか知っていますか? 「コンシューマー」とは消費者のこと。英語ですが、カタカナ語として浸透しています。「コンシューマー」はビジネスシーンで使われることも多いので、意味や使い方を把握しておきたいですね。

意味

「コンシューマー」は、英語の「consumer」がカタカナ語として浸透した言葉。商品やサービスを消費する「消費者」を指します。基本的には、個人の一般消費者や最終消費者を表すと考えてください。

また、ゲームや特定の分野では、一般消費者向けの商品やサービス自体を「コンシューマー」と表現することがあります。

カートに入った風船

(c)Adobe Stock

「コンシューマー」の使い方

「コンシューマー」という言葉の使い方を紹介します。どのように使うのか見ていきましょう。

例文で確認

《例文》
・来週公開予定のコンシューマー向けコンテンツの最終チェックをしている
・コンシューマー向けビジネスをスタートするにあたり、SNS運用も開始する
・コンシューマーのニーズや動向をリサーチし、サービス提供を行なう
・コンシューマー向けデバイスの売れ行きがとてもいいそうだ

「コンシューマー」は、ビジネスシーンでよく使われる言葉。事業展開や方針に関係しますので、正しい意味や使い方を把握しておくことが大切です。

「コンシューマー」と似た言葉

ここからは、「コンシューマー」と似たイメージを持つ言葉を見ていきましょう。いずれもカタカナ語として浸透しており、ビジネスシーンでよく使われています。

「カスタマー」

顧客や得意先、取引先を意味する言葉。英語では「customer」と表記します。基本的には商品やサービスを購入する人にあたります。

「コンシューマー」は最終消費者という意味になり、「カスタマー」とは対象が異なります。具体的な例を挙げると、たとえばランドセルを購入する場合は、代金を支払う人(親や養育者など)が「カスタマー」、実際にランドセルを使う子供が「コンシューマー」になると考えてください。

「コンシューマー」と「カスタマー」は意味を混同しやすいので、違いを認識しておくといいでしょう。

「クライアント」

得意先や顧客の意。広告代理店が広告主を指していう場合や、弁護士や会計士、建築家、コンサルタントが依頼人を表す際に使うことがあります。英語表記は「client」。「コンシューマー」と近い意味を持ちますが、一般的には「依頼人」を意味する言葉として知られているかもしれません。

「エンドユーザー」

流通経路の末端の消費者のこと。一般使用者や、コンピューターの端末の利用者を指します。英語表記は「end user」。

パソコン

(c)Adobe Stock

「BtoC」も知っておこう

ビジネスシーンでよく使われる言葉に、「BtoC」あるいは「B2C」があります。これは「Business to Consumer」を略した言葉。企業が一般消費者を対象に事業を行なうビジネス形態を意味します。

この表記がある企業や事業は、取引の対象が「コンシューマー」であると考えてください。また、電子商取引(eコマース)の分類として用いられることもあります。

その企業の取引対象が企業になる場合は、「BtoB」「B2B」と表記します。これは「Business to Business」の略語。企業相手に事業を行なっていることを表します。

これらの表記は、企業情報や求人情報などで用いられることが多いので、それぞれの意味を把握しておくといいですね。

「コンシューマー」に関連する言葉

「コンシューマー」に関連する言葉を見ていきましょう。

コンシューマーゲーム機【consumer game machine】

家庭・個人向けのコンピューターゲーム機の総称。家庭用ゲーム機や携帯型ゲーム機を指し、「コンシューマー機」「コンシューマー」と呼ばれることも。業務用のアーケードゲームと区別されます。

コンシューマー・インサイト【consumer in sight】

意味は「消費者の本音」。「コンシューマー」自身も自覚していない潜在的ニーズや思考のことを表します。広告やマーケティング、経営領域においても重視されています。

コンシューマライゼーション【consumerization】

企業が自社の情報システムを構築する際、一般消費者向けのハードウエアやソフトウエア、サービスなどを導入することを指します。「ITコンシューマライゼーション。」や「コンシューマー化」と呼ばれることも。

以前は、業務用に先行開発された製品や、サービスをコンシューマー向けに提供するという流れでしたが、近年はそれが変わりつつあります。個人が使うスマートフォンやタブレット型端末などを業務用に利用したり、一般に普及しているソーシャルサービスやクラウドサービスを後追いで業務導入したりする事例が増えています。

コンシューマー・マガジン【consumer magazine】

一般大衆向けの雑誌のこと。特殊な業界や仕事についての関心事に対応する専門雑誌(トレード・マガジン)のような雑誌と区別されます。書店に並んでいる雑誌は、「コンシューマー・マガジン」にあたると考えてください。

電話対応

(c)Adobe Stock

コンシューマー・マーケティング【consumer marketing】

「コンシューマー」を中心にニーズを的確につかみ、製品計画を立ててもっとも有利な販売経路を選ぶとともに、販売方法なども決定するというマーケティング手法のこと。通常の市場調査だけでなく、「コンシューマー・インサイト」を重要視して行なうのが特徴です。

多様化するニーズの影響もあり、通常の市場調査だけではヒットする商品やサービスを生み出すことが難しいとされる今、SNSなどから得られる消費者の本音を知ることはとても重要であるとされます。そうしたことから、注目されるようになったのが「コンシューマー・マーケティング」と言えるでしょう。

コンシューマー‐リサーチ【consumer research】

消費者調査のこと。商品の知名度・購入経験度・使用意向度などについて、さまざまな手法を用いて消費者を対象に調査することを指します。

コンシューマリズム【consumerism】

欠陥商品・不当表示・不正な価格引き上げなどに対して、消費者が団結して自らの権利や利益を確立し擁護しようとする主張や運動のこと。1960年代以降、米国で発展し、日本にも波及したとされています。「消費者主義」「消費者保護運動」と呼ばれることも。

コンシューマー‐リレーションズ【consumer relations】

企業が消費者との、良好な関係をめざすための広告活動を指します。

最後に

「コンシューマー」について紹介しました。消費者や最終消費者という意味を持ち、「カスタマー」とは意味合いが異なります。ビジネス用語としてよく使われていますので、意味や使い方を把握しておきたいですね。

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