自己分析と目標設定を行う
まずは、自分のマインドセットを理解するために自己分析を行いましょう。「自分の考え方は分かっている」と思っていても、思い込みや悪い部分を見ないようにしている可能性もあります。
自己分析によって、自分の考え方にどのような傾向があるのか、しっかり理解することが重要です。例えば、自分のこれまでの経歴を書き出して経験を深掘りする方法や、マインドマップを活用して頭の中を整理する方法があります。
自己分析が終わった後は、目標の設定を行いましょう。どのようにマインドセットを変化させたいのか、それによって何を達成したいのかなど、具体的な目標を設定すると、目指す先が分かってきます。
行動パターンを変化させる
自己分析をして目標を定めた後は、マインドセットを変えるための行動を取ります。頭の中で「考え方を変えよう」と思っても、実際に変化しているのか判断するのは難しいものです。
まずは、自分の行動パターンを変えてみましょう。行動を変えることで、徐々に違う思考パターンが身に付いてきます。
例えば、「これまで会議のときにまったく発言していなかった」のであれば、まずは「発言してみる」という行動を取るのがおすすめです。これまでと違う行動を取ることで、前向きな気持ちや意欲が生まれるかもしれません。
振り返りと軌道修正を繰り返す
マインドセットを変えるために行動を変化させても、必ずしも良い方向に進むとは言い切れません。
新しいマインドセットの定着や、方向性が間違っていないかどうかの確認のため、振り返りを行いましょう。行動を変えた結果どうなったのか、結果は出ているのかを検討し、良い方向に進んでいないようなら軌道修正を繰り返します。
最初に決めた目標を達成できていれば、新しい目標を設定することも大切です。
マインドセットを変更する際の注意点
ビジネスやプライベートの充実を図るため、マインドセットを変更しようと考えることもあるでしょう。しかし、マインドセットを変える際には、注意点もあります。挫折やトラブルに発展させないためにも、注意点を把握しておきましょう。

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過程を重視して取り組む
マインドセットを変更したいと考えたときには、「自分の考え方が変わった」という結果ではなく、「考え方を変えるためにどのような行動をしたか」「そのためにどのような努力をしたか」といった過程を重視しましょう。
考え方が変わったからといって、結果がついてくるとは限りません。結果にこだわりすぎることで、挫折にもつながってしまうでしょう。
最終的に、マインドセットの変化や変化によるポジティブな結果が生まれていないとしても、過程を評価することで、今後の継続へのやる気が生まれてきます。
時間をかけて定着させていく
マインドセットは、これまでの長い時間をかけて定着した「本質的な考え方」です。すぐに変えようと思っても、切り替えられるとは限りません。
基本的には、長い時間がかかると考えておいた方がよいでしょう。時間をかけ、何度も繰り返して別のマインドセットを刷り込むことで、徐々に定着してきます。
あまり効果が出ていないと感じても、継続的にチャレンジし、普段とは違う行動や判断を心掛けることが大切です。継続的に取り組んでいけば、新しいマインドセットが習慣化されてくるでしょう。
ポジティブなマインドセットを身に付けよう

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ポジティブなグロースマインドセットを身に付けると、自らの成長や仕事の成果にもつながりやすくなります。まずは自分がどのようなマインドセットを持っているのか理解し、目標を設定することから始めましょう。
長い時間をかけてつくられたマインドセットを変えるには、定着させるための行動を継続し、定期的な振り返りや軌道修正も必要です。より良い方向に考え方を変えるために、努力を重ねましょう。
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