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2025.02.14

困難を跳ね返す「レジリエンス」とは? ビジネスシーンや日常生活における実践的な活用法を紹介

「レジリエンス」とは、もともと「弾力」「復元力」を意味する言葉です。この意味が転じて、人の心や社会、組織などに対しても使われるようになりました。困難やストレスを受けても折れずに回復し、元の状態またはそれ以上に成長できる力を指します。現代のビジネス社会において、組織の成長には不可欠な能力です。この記事では、「レジリエンス」の基礎知識や活用法、高める方法を紹介します。

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現代のビジネスシーンでは、困難を乗り越える力「レジリエンス」が求められています。心理学やビジネスの分野で注目されるこの概念は、特に管理職にとって重要なスキルといえるでしょう。

本記事では、レジリエンスの基本的な意味から実践的な活用法、さらに具体的なスキルアップ方法までをわかりやすく解説します。

レジリエンスとは? 意味を簡単にわかりやすく解説

まずは、レジリエンスの基本概念を深掘りしていきましょう。

レジリエンスとは?
  1. レジリエンスの意味を確認

レジリエンスの意味を確認

まずは「レジリエンス」の定義を辞書で確認します。

レジリエンス【resilience】
弾力。復元力。また、病気などからの回復力。強靱(きょうじん)さ。リジリエンス。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「レジリエンス」は、もともと「弾力」「復元力」を意味する言葉です。これは、外からの力が加わっても元の形に戻る力を指します。例えば、ゴムボールが押されても元に戻る性質が「弾力」です。

この意味が転じて、人の心や社会、組織などに対しても使われるようになりました。困難やストレスを受けても折れずに回復し、元の状態またはそれ以上に成長できる力を指します。例えば、大きな失敗を経験しても立ち直り、前向きに進んでいける人は「レジリエンスが高い」といえますね。

また、病気やけがからの回復力にも使われ、身体的・精神的な強さを示す言葉として広く用いられています。

乗り越える

(c) Adobe Stock

ビジネスシーンでのレジリエンス活用法

ビジネスの現場で求められるレジリエンスは、困難を乗り越えるだけでなく、変化や課題を成長の機会として捉える柔軟性や適応力を含む概念です。以下ではレジリエンスの具体的な活用法を示します。

ビジネスにおけるレジリエンスとは?

ビジネスにおけるレジリエンスは、変化に迅速に適応し、新しいチャンスを生み出す能力を意味します。

例えば、競争が激化する市場環境では、従来の成功パターンが通用しない場面が増えていますね。こうした場合、管理職は現状を分析し、チームに新たな目標や戦略を示す必要があります。具体的には、AIの導入により業務プロセスが変化する状況下で、従業員が新しいスキルを習得するよう支援することが、レジリエンスを実践する一例です。

また、経営層とのコミュニケーションにおいても、レジリエンスは役立ちます。突然の予算削減要請に対して、影響を最小限に抑えるための代替案を提示し、説得力を持って提案することが求められる場面でも発揮されます。

ビジネス 組織

(c) Adobe Stock

組織のレジリエンスを高める方法

組織全体のレジリエンスを高めるためには、リーダーシップだけでなく、制度や環境の整備も欠かせません。例えば、フレックスタイムやリモートワーク制度の導入により、従業員が自律的に働ける環境を提供することは、柔軟性を高めるための第一歩です。また、危機管理計画を定期的に見直し、従業員が緊急時に迅速に対応できる体制を整えることも重要。

さらに、フィードバック文化の醸成は、組織のレジリエンス向上に大きく寄与します。例えば、定期的な1on1ミーティングを通じて、部下の課題や不安を早期に把握し、それを解決するための支援策を講じることが挙げられるでしょう。こうした取り組みをしていけば、従業員一人一人が困難な状況を乗り越えるための基盤が整います。

日常生活でレジリエンスを高めるために

日常生活においても、レジリエンスは重要なスキルです。この力を強化することで、仕事と生活のバランスを整え、ストレスに対処する能力が向上します。以下では、心理的・身体的な視点から具体的な方法を探っていきましょう。

心理的な回復力を鍛えるトレーニング

心理的な回復力を高めるには、日々の思考や習慣を意識的に変えることが重要です。

例えば、「ポジティブリフレーミング」という手法を活用して、困難な状況を新たな学びの機会として捉える習慣をつけることが効果的です。具体的な例としては、プロジェクトの失敗を「新しい戦略を試すきっかけ」として捉え、次回の計画に反映させることが挙げられます。

また、1日の終わりに「今日のよかったこと」を3つ書き出すことで、前向きな思考を促進し、精神的な安定を図ることができます。

加えて、瞑想や深呼吸法も効果的です。これらの方法は、ストレスホルモンの分泌を抑制し、冷静な判断力を保つのに役立ちます。例えば、会議前の5分間に深呼吸を行うだけで、気持ちをリセットし、集中力を高めることができますよ。

瞑想

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身体的な健康がレジリエンスに与える影響

心身の健康は切り離せないものであり、身体的な健康を維持することがレジリエンスを高める基盤となります。

例えば、十分な睡眠を確保することは、免疫力の向上だけでなく、意思決定の質を高める上でも重要です。どんなに忙しくても、1日6~7時間の睡眠時間を確保することが推奨されます。

また、定期的な運動も大切です。特に、週に3回30分程度の有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)は、ストレス軽減とエネルギー向上に寄与します。

さらに、バランスの取れた食事が体内のホルモンバランスを整え、精神的な安定にもつながります。例えば、オメガ3脂肪酸を含む魚やナッツ類、ストレスに効果的とされるビタミンB群を含む食品を意識して摂取するといいでしょう。

家族やチームでレジリエンスを育む方法

レジリエンスは個人だけでなく、家族やチーム全体で高めることができます。家庭では、定期的に家族で話し合う時間を設けることが重要です。例えば、週末に「家族会議」を開き、全員が最近の出来事や感じているストレスを共有する習慣をつけると、相互理解が深まり、家庭内の信頼関係が強化されます。

職場では、チームビルディング活動を活用することで、チーム全体のレジリエンスを向上させることができます。例えば、目標設定のワークショップを開催し、各メンバーの役割を明確化するとともに、互いのサポート体制を構築する取り組みが効果的です。

また、ミスが発生した場合には責任追及よりも解決策の共有に重きを置きましょう。そうすることで、チーム全体が「失敗から学ぶ文化」を形成することができます。

最後に

レジリエンスは、管理職が困難な状況を乗り越え、チームや組織を成長へ導くための重要なスキルです。この力を日々鍛え、職場や家庭で活用することで、自身の成長だけでなく、周囲の環境をも良い方向に変えていくことが可能です。この記事を通じて、ぜひその一歩を踏み出してください。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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