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2025.02.18

自宅でできる! マフラーの洗濯方法完全ガイド~素材別・手順と失敗を防ぐポイント~【専門家監修】

冬に大活躍のマフラーですが、ウールやポリエステルなど素材もさまざまです。素材に適した洗濯方法を知ることで、マフラーを長持ちさせることができます。この記事では、マフラーを洗濯する際の基礎知識や手洗い・洗濯機それぞれの手順、自宅でのマフラー洗濯に役立つ便利アイテムを紹介します。

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マフラーは冬の必需品ですが、自宅で洗濯するとなると「素材が傷まないか」「縮んでしまわないかなぁ…」などと不安を感じる方も多いはず。そこで、この記事では創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんに簡単かつ安心して実践できるマフラーの洗濯方法をお聞きしました。マフラーの素材別に解説します。

マフラーを自宅で洗濯する前に知っておきたい基本知識

まずは、基本的な注意点や、素材に応じた取り扱い方法を分かりやすく解説します。

マフラー 女性

(c) Adobe Stock

洗濯表示の確認が洗濯成功の第一歩

マフラーを洗濯する前に、まずは品質表示タグの洗濯表示を必ず確認しましょう。洗濯表示には、重要な情報が詰まっています。「洗濯機可」や「手洗い可」と記載があれば、家庭での洗濯が可能です。

一方、「ドライクリーニングのみ」や「水洗い不可」と記載があれば、家庭での洗濯は避けたほうがいいでしょう。洗濯表示を見落とすことはトラブルの原因になりかねません。

洗濯可能な素材と注意すべき素材

マフラーの素材によって、適切な洗濯方法は異なります。例えば、アクリルやポリエステルなどの化学繊維は比較的丈夫でシワになりにくく、洗濯機での洗濯にも耐える場合が多いです。ただし、洗濯ネットの使用や適切な水温の選択が必要です。

一方、ウールやカシミヤといった天然素材は、水分や摩擦に弱く、縮みやすいため手洗いが適しています。ウールやカシミヤマフラーを洗う場合は、手洗いのほうが縮みや傷みのリスクを抑えられます。具体的には、中性洗剤を使い、ぬるま湯で軽く押し洗いする方法が最適です。特殊加工が施された素材や飾り付きのマフラーは、水洗いを避けたほうが無難です。

洗濯タグが「水洗い不可」の場合は、専門店でのクリーニングを検討してください。

洗濯できないマフラーの正しいお手入れ方法

洗濯できないマフラーであっても、自宅で清潔さを保つことは可能です。まず、柔らかい洋服ブラシを使って表面のホコリやゴミを軽く取り除きます。これだけでも見た目の清潔感が向上します。汚れが目立つ部分には、固く絞った湿らせた布を使い、優しく拭き取ります(目立たない場所でのテストは必要です)。これにより、表面の汚れを落としながら繊維を傷めないケアが可能です。

さらに、衣類用除菌スプレーを併用することで、気になるニオイや雑菌の繁殖を防ぐことができます。ただし、スプレーはマフラーの目立たない部分で試してから使用しましょう。素材によっては、シミになったり脱色するリスクがあるため注意が必要です。

日頃からのお手入れとして、使用後は風通しの良い場所で陰干しを行い、湿気を取り除くことも大切です。これにより、カビや嫌な臭いの発生を防ぎ、次回の使用時も気持ちよく使える状態を保てますよ。

洗濯方法を徹底解説! 手洗いと洗濯機の使い分け

マフラーを洗濯する際に重要なのは、素材や状況に応じた適切な洗濯方法を選ぶことです。ここでは「手洗い」と「洗濯機」のそれぞれの作業方法や注意点を解説します。

初心者でも簡単! 手洗いの基本ステップ

手洗いは、特にカシミヤやウールなどのデリケート素材に最適な方法です。手順をしっかり守れば、素材を傷めずに洗うことができます。

1. 準備するもの

洗面器やバケツに、30℃以下のぬるま湯を用意します。中性洗剤(デリケート衣類用がおすすめ)を水に溶かし、軽く泡立てます。この段階で、洗剤がしっかり水に馴染んでいることを確認しましょう。

2. マフラーを優しく洗う

マフラーを浸けたら、力を入れずに軽く押し洗いを行います。特に汚れが気になる部分は、指先で軽く揉むようにしますが、強くこすると繊維を傷める原因になるため注意が必要です。

マフラーの手洗い

マフラーをしっかり浸けてから、押し洗いを始めます。

3. すすぎと水分の取り方

洗剤が残らないよう、清潔なぬるま湯で数回すすぎます。すすぎが不十分だと、繊維にダメージが残ることがあるため、透明な水になるまで丁寧に行ってください。

すすぎ後は、タオルを使って水分を吸収します。マフラーを挟み込むようにして軽く押すと、形を崩さずに水を取ることができます。

4. 乾燥方法

マフラーを平らな場所に広げ、陰干しします。風通しのいい場所を選び、直接日光に当てるのは避けてください。日光による変色や硬化を防ぐためです。

マフラーの洗濯機での洗濯を失敗なく行うコツ

洗濯機を使用する場合、デリケートな素材でも工夫次第で傷みを最小限に抑えられます。以下は、失敗を防ぐための具体的な手順です。尚、防縮加工がされていないウールやカシミヤなどの天然素材は、洗濯機を使わずに必ず手洗いをしてください。

1. 事前準備

マフラーを洗濯ネットに入れます。ネットは目が細かいものを選び、マフラーが絡まるのを防ぎましょう。また、洗濯機を使用する前に、タグを再確認し「水洗い可能」と記載されていることを確認してください。

2. 適切な洗濯機の設定

洗濯機には「手洗いコース」や「ドライコース」といったデリケート衣類向けのモードが備わっている場合があります。このようなモードを選択することで、回転速度や洗い時間が抑えられ、マフラーへの負担を軽減できます。水温は30℃以下の設定を選びましょう。

3. 適切な洗剤の選び方

中性洗剤を使用することで、繊維への負担を減らすことができます。また、柔軟剤を加えると風合いを保つ効果が期待できますよ。ただし、洗剤や柔軟剤は使用量を守り、入れすぎに注意してください。

4. 洗濯後のケア

洗濯が終わったら、すぐに取り出しタオルで水分を吸い取ります。タオルを使った後は、平らな場所で陰干しを行いましょう。洗濯後に放置するとシワや変形の原因になるため、タイミングよくケアすることが大切です。

自宅でのマフラー洗濯がもっと楽になる、便利なアイテム

マフラーを自宅で洗濯する際、手間を減らし、さらに仕上がりをよくする便利なアイテムがあります。ここでは、初心者でも簡単に活用できるアイテムを厳選しました。具体的な使い方や注意点とともに紹介します。

マフラー洗濯が楽になるアイテム
  1. おすすめの洗剤と洗濯補助アイテム

洗剤

(c) Adobe Stock

おすすめの洗剤と洗濯補助アイテム

適切な洗剤や補助アイテムを使用することで、マフラーの風合いを保ちながら洗濯の仕上がりを向上させることができます。

1. 中性洗剤(デリケート衣類用)

ウールやカシミヤなどの繊細な素材に適した中性洗剤を使用することで、素材の傷みを防ぎ、柔らかさを保つことができます。特に「ドライクリーニング対応」と記載された洗剤は、自宅でクリーニングに近い仕上がりを目指せるためおすすめです。

使用量は適量を守り、洗剤が繊維に残らないよう、十分にすすぎましょう。

2. 洗濯ネット

洗濯機を使用する場合は、マフラーを洗濯ネットに入れることで摩擦や絡まりを最小限に抑えます。目の細かいネットを選ぶと、特にデリケートな素材へのダメージを軽減できます。

また、ネットは適度な大きさのものを選び、マフラーをぎゅうぎゅうに詰めないよう注意してください。

3. 速乾タオルや吸水マット

洗濯後の乾燥を効率的に行うには、吸水性の高いタオルや吸水マットが役立ちます。マフラーをタオルで挟み、軽く押すことで水分をしっかり吸い取り、乾燥時間を短縮できますよ。これにより、素材の型崩れや乾燥ジミを防ぐことができます。

最後に

マフラーの洗濯は手間がかかりそうに思えますが、正しい方法を知れば簡単に実践できます。自宅でのケアを取り入れることで、コストを抑えながらお気に入りのマフラーを清潔に保つことが可能です。

この記事の情報が、日々の生活の中で役立つヒントとなれば幸いです。

TOP画像/(c) Adobe Stock

プロフィール写真 ソファとテーブルが置かれた部屋の様子

監修

きものトータルクリニック吉本

吉本は、創業80余年の歴史を持つ、京都発祥の染み抜き・お直し専門店です。京都・日本橋・南青山・金沢・高松・鹿児島に店舗を構えています。着物をはじめ、高級衣類や鞄などのクリーニング・染み抜きや修復を行なっております。他店で難しいと言われた品も、最高峰の修復技術でお直しします。 →HPはこちら

執筆/京都メディアライン

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