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2025.04.04

アイロンなしでシワを伸ばす! 手軽にできるシワ取りテクニック【専門家監修】

いざ、外出しようと服を取り出すと、服がシワだらけだったことは誰しもあるのではないでしょうか。この記事では、アイロンなしでシワを伸ばす方法である「シワ伸ばしスプレーの効果」や「ドライヤー・スチーマーでシワを伸ばすコツ」、「シワになりにくい干し方・収納方法」を紹介します。

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朝、着ようと思った服にシワがあると、気分が下がりますよね。でも、アイロンを出してかける時間がないことも多いはず。そんなときに役立つのが、アイロンなしでできるシワ伸ばしの方法です。スプレーやドライヤーを活用したテクニックを知っておけば、忙しい朝や外出前でも簡単に対処できます。今回は、創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんに手間をかけずに服のシワを整える方法をお聞きしました。早速、紹介していきましょう。 

シワ伸ばしスプレーの効果とおすすめの使い方

シワ伸ばしスプレーは、手軽に使えてアイロンをかける手間を省ける便利なアイテムです。ただ、正しい使い方を知らないと効果が十分に発揮されません。ここでは、シワ取りの仕組みやおすすめの活用方法を解説します。

シワ伸ばしスプレーの仕組みとは? なぜシワが伸びるのか

シワ伸ばしスプレーには、繊維を柔らかくする成分が含まれています。これにより、生地のシワが緩み、自然な形に戻りやすくなります。スプレーを吹きかけるだけではなく、適切な方法で整えることが重要です。特にポリエステルや綿など、素材によって効果の現れ方が異なるため、素材ごとの特性を理解して使うと仕上がりがよくなります。

スーツにスプレーする女性

(c) Adobe Stock

スプレー後にやるべきひと手間! 効果を最大化する使い方

スプレーを吹きかけた後、シワを軽く引っ張って整えると効果がアップします。ハンガーにかけて10~15分ほど乾かすことで、形が整いやすくなります。また、厚手の生地はスプレーの量を増やし、手で押さえて馴染ませると効果的です。スプレー直後に衣類を強くこすったり折りたたむと、新たなシワができる原因になるので注意しましょう。

スプレー選びのポイント! 衣類に適したタイプを見極める 

市販のシワ伸ばしスプレーには、速乾性が高いものや消臭・静電気防止機能付きのものなど、さまざまな種類があります。スーツやジャケットには、生地を傷めない成分のものを選ぶのがポイントです。また、ポリエステル素材の場合、水分が染み込みにくいため、細かく噴霧できるミストタイプが向いています。使用する衣類に合ったスプレーを選ぶことで、より効果的にシワを伸ばせますよ。

自宅にあるもので代用できる? 手軽に試せる方法 

シワ取り専用スプレーが手元にない場合、霧吹きに水を入れて軽く吹きかけるだけでもシワを伸ばす効果が期待できます。さらに、柔軟剤を少量混ぜると繊維が柔らかくなり、シワが取れやすくなります。ただし、素材によってはシミになる可能性があるため、目立たない部分で試してから使うと安心です。
 
このように、シワ伸ばしスプレーの正しい使い方を知ることで、アイロンなしでも簡単に衣類を整えることができますよ。適切なスプレーを選び、効果的な使い方を実践することで、毎日の服選びがより快適になります。

ドライヤーやスチーマーでシワを伸ばすコツ

アイロンを使わずにシワを取る方法として、ドライヤーや衣類スチーマーの活用が注目されています。熱や蒸気の効果を正しく使えば、短時間でシワを整えられますよ。ここでは、より効果的な使い方を解説します。

ドライヤーでシワを伸ばす! 正しい風の当て方とは

ドライヤーの温風を使うと、繊維がほぐれてシワが伸びやすくなります。ただし、直接熱風を当てるだけではムラができやすいため、コツが必要です。

1. 衣類をハンガーにかける

平置きにするとシワが均等に伸びにくいため、ハンガーにかけて吊るすのが基本です。

2. 20cm以上離して温風を当てる

熱を近づけすぎると、生地が傷んだり、縮みの原因になることも。適度な距離を保つことで、衣類全体に均等に熱が伝わります。

3. シワの部分を軽く引っ張る

熱を当てながら、生地を軽く引っ張ると繊維が整い、よりスムーズにシワが伸びます。

4. 仕上げに冷風を当てる

温風で伸ばした後、冷風を当てることで繊維の形が固定され、シワが戻りにくくなります。この方法なら、時間がないときでも簡単に服のシワを整えられますよ。

ドライヤー

(c) Adobe Stock

衣類スチーマーを使うならここがポイント! 効果を引き出すコツ

スチーマーは、蒸気の力でシワを取るため、熱に弱い生地や厚手の素材にも適しています。ただし、正しく使わないと効果が半減してしまうため、ポイントを押さえておくことが重要です。

1. 衣類とスチーマーの距離を調整する

スチームは近づけすぎると水滴になり、生地が濡れてしまうことがあります。適度な距離(5~程度)を保ちながら、シワの部分に蒸気を当てると効果的です。

2. 縦方向にスチームを当てる

シワができる方向に逆らわず、下から上へとスチームを当てると、繊維が均等に整います。

3. 手で整えながらスチームをかける

スチームを当てた直後は繊維が柔らかくなっているため、手で軽く伸ばして形を整えると仕上がりがきれいになります。

4. 厚手の生地にはスチームを多めに

デニムやコートなどの厚手の衣類は、一度のスチームだけではシワが取れにくいことがあります。数回に分けて蒸気を当てると、繊維がしっかり整います。スチーマーは一度覚えると使い勝手がよく、アイロンよりも手軽にシワを取れるのが魅力です。 

ドライヤーとスチーマーを使い分けるポイント 

両方ともシワ取りに便利なアイテムですが、適したシーンが異なります。

ドライヤーは軽いシワ取りや緊急時に

時間がないとき、軽いシワを素早く整えたいときに最適。特にTシャツやシャツなどに向いています。

スチーマーはしっかりケアしたいときに

スーツやジャケット、厚手の衣類にはスチーマーが適しています。繊維を傷めにくく、全体の風合いも整えやすいのがメリットです。ドライヤーとスチーマーを正しく使えば、アイロンなしでもシワを簡単に伸ばすことができます。状況に応じて使い分けることで、日々の衣類ケアがより快適になりますよ。 

シワになりにくい干し方・収納方法

洗濯後の衣類は、干し方や収納方法次第でシワの発生を抑えられます。適切な方法を取り入れることで、アイロンの手間を減らし、日々の衣類管理がぐっと楽になりますよ。ここでは、シワを防ぐための干し方と収納のポイントを紹介しましょう。

 洗濯後の「脱水時間」がシワに影響! 適切な脱水とは 

脱水の強さや時間によって、衣類のシワの出方は大きく変わります。一般的に、長時間の強い脱水は衣類を絡ませ、生地に深いシワを作る原因になりますよ。

1. シワを防ぐには短時間の脱水が効果的

 特にワイシャツやスカートなどのシワになりやすい衣類は、脱水時間を1分程度にするのがおすすめ。水分を適度に含んだ状態で干すことで、自然とシワが伸びやすくなります。

2. 厚手の衣類はタオルドライで脱水を補助

デニムやコートなどの厚手の衣類は、脱水を短くすると乾きにくくなるため、タオルで軽く押さえて水分を取るとバランスがよくなります。 

タオル

(c) Adobe Stock

ハンガーの使い方でシワを最小限に! 正しい干し方 

洗濯後の干し方を工夫するだけで、シワの発生を大きく減らせます。

1. 厚みのあるハンガーを使用する

ワイシャツやスーツは、肩部分がしっかりしたハンガーを使うと型崩れしにくくなります。

2. ボタンやファスナーを閉じて干す

シャツのボタンを留めると前面が広がり、シワができにくくなります。パンツやスカートはファスナーを閉じ、形を整えて干すのがポイント。 

収納時のポイント! 畳み方次第でシワを防げる 

衣類を収納するときの畳み方や置き方でも、シワの発生を防ぐことができます。干し方と収納の工夫を取り入れるだけで、シワの発生を大幅に減らせます。日々の洗濯が楽になるだけでなく、衣類をより長持ちさせることにもつながるので、ぜひ試してみてください。

1. 重ねすぎず、ゆとりを持たせる

ギュウギュウに収納すると、衣類同士が圧迫され、折りジワができやすくなります。

2. 吊るして収納するアイテムを選ぶ

シャツやスカートはできるだけハンガー収納にすることで、畳みジワを防げます。

3. 畳む際は「巻く」方法もおすすめ

Tシャツや薄手のトップスは、折り畳むよりもクルクルと巻く方法を使うと、畳みジワがつきにくくなります。旅行の荷造りでも便利な方法ですよ。

最後に

忙しい毎日でも、シワを手軽に伸ばす方法を知っておくと、服選びが楽になります。スプレーやドライヤーを活用するだけでなく、洗濯や収納の工夫をすれば、シワになりにくい状態をキープできますよ。さらに、素材に適した方法を選ぶことで、大切な衣類を長持ちさせることが可能です。日々のケアを少し変えるだけで、手間なくキレイな服を楽しめます。

TOP画像/(c) Adobe Stock

プロフィール写真 ソファとテーブルが置かれた部屋の様子

監修

きものトータルクリニック吉本

吉本は、創業80余年の歴史を持つ、京都発祥の染み抜き・お直し専門店です。京都・日本橋・南青山・金沢・高松・鹿児島に店舗を構えています。着物をはじめ、高級衣類や鞄などのクリーニング・染み抜きや修復を行なっております。他店で難しいと言われた品も、最高峰の修復技術でお直しします。 →HPはこちら

執筆/京都メディアライン

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