働くアラフォーの“家族”に関する9つのお悩み
Q:夫より給料が高いことを内緒にしています
A:恥じる必要はなし。夫が気にしているなら関係の見直しを
結論から言ってしまえば、どちらが多くても少なくても恥じる必要はありません。夫婦は、ふたりで家計を運営していく共同経営者です。女性よりお金を持っていないことでいじけて恥じる男性は、いくらおだてても、大物にはなりません。女性の方が稼ぐことを嫌うパートナーであれば、違う視点で夫婦関係の見直しをしてみましょう。【答える人/池原真佐子さん(育キャリカレッジ代表)】
▶︎夫より高給です。なかなか言い出せずにいます。【働くアラフォー質問箱】
Q:結婚しましたが、子どもはいりません
A:10年後のプランを話し合ってみましょう
子どもを産むか産まないかは人それぞれ。ですが、子どもの計画は夫婦で認識を合わせておくのがベストです。今はいらなくても、いつかは欲しいなど、相手を信頼して本音で向き合ってみてください。そこから、さらに良い関係になるはずです。【答える人/池原真佐子さん(育キャリカレッジ代表)】
▶︎結婚したけど「子どもが欲しくない」のは身勝手?【働くアラフォー質問箱】
Q:夫の転勤について行きたくありません
A:「〜と言う理由で、残って仕事を続けたい」と伝える
行きたくないのであれば、行く必要はないと思います。ただこれから先、5年後、10年後のことを考えた時はどうでしょうか?もちろん旦那さんの転勤期間にもよりますが、その上で夫婦で話し合うことをおすすめします。お互いがよく話し合い、キャリアの夢、家族への愛を確認できることができると思います。ぜひ、夫婦でゆっくりと話し合ってみてください。【答える人/池原真佐子さん(育キャリカレッジ代表)】
▶︎仕事のためなら夫との別居もあり?【働くアラフォー質問箱】
Q:仕事に疲れて家事にやる気が出ません。
A:家事を少しずつ手を抜き、手放すことを覚えて
今一度、自分にとっての「家事」というものを見直してみましょう。どこからどこまでを自分がやるのかと言う基準を決め、頼れるところは、外注や家電に任せる。手を抜くことはできるんです。頭の中が家事でいっぱいになってしまうと、自身が辛くなります。自分にとって何が大切なのかを一度整理してみてください。【答える人/岩橋ひかりさん(キャリアコンサルタント)】
▶︎疲れすぎて、仕事後の家事にやる気が出ません…【働くアラフォー質問箱】
Q:大事な出張と子どもの学校行事が重なってしまったら…?
A:私はどうしたい?頭ではなく心に聞いてみる
結論としてはどちらをとっても良いと思います。しかし、自身がどちらを優先したいのか、自分の気持ちに素直になり考えてみましょう。その出張に自分が行く必要はあるのか、出張の目的は何なのかを徹底的に考えた上で、どうしたいのかは頭で考えるのではなく、心に問いかけてみるのが良いです。【答える人/岩橋ひかりさん(キャリアコンサルタント)】
▶︎出張と子どもの行事が重なりました。どうすべき?【働くアラフォー質問箱】
Q:夫にお小遣い、いくらが適切?
A:金額ではなく手取りの10%を目安に
金額で決めるのではなく、手取りの10%がお小遣いの目処でしょう。給与を使う、内訳をしっかり把握しつつ、給与が減ったらそのぶん下げたり、上がった時にはお小遣いもUPさせるのが良いと思います。兎にも角にも、年収が下がらないように頑張ってもらうしかありませんよね!【答える人/井戸美枝さん(ファイナンシャルプランナー)】
▶︎夫の小遣い、適正額はいくら?その正解は…【働くアラフォー質問箱】
Q:小学生の息子がお小遣いアップを要求してきます…
A:臨時で必要額だけプラス。電子マネーも便利です
基本的には毎月決めている金額でおさまるようにして欲しいところですが、プラスで欲しい場合は、学校関連などで必要だと判断した場合にだけ出してあげるのが良いかと思います。一番心配なのは、お小遣いを何に使ってしまったのか分からずに、追加請求されること。それを防ぐには、決まった額をチャージした電子マネーでやり繰りさせるのが良いでしょう。そうすればネットで明細を見ることもできるので便利ですよ。【答える人/井戸美枝さん(ファイナンシャルプランナー)】
▶︎息子がお小遣いアップ要求、どう対応する?【働くアラフォー質問箱】
Q:夫のへそくり発見。黙っているべき?
A:見ぬふりをしておきましょう。いざ離婚となったときに備えて
あえて見て見ぬふりをするのが良いでしょう。怒って取り上げても、また別のところでへそくりを始めるでしょう。それよりも離婚に備えて、いざ離婚となったときにへそくりは夫婦の財産として均等に分けれるので、へそくりが増えるのをじっくり見守ってみましょう。【答える人/井戸美枝さん(ファイナンシャルプランナー)】
▶︎こんなところに夫のへそくりが!黙ってる?問い詰める?【働くアラフォー質問箱】
Q:結婚後、夫の貯金ゼロが発覚。どうしたら…?
A:天引きで貯める方法を「手助け」してあげて
これ実は意外とあるケースなんです。1つの手としては、夫の給料から自動的に天引きして貯金しましょう。会社に貯蓄制度があるならそれを利用するのもよし、銀行の定期預金をするのもよし、結婚してからでも貯金をする方法はいくらでもあります。貯金がないからといって、焦らず、怒らず、「手助け」をしてあげましょう。【答える人/西山美紀さん(ファイナンシャルプランナー)】
▶︎まさか! 夫が貯金ゼロだったとわかったときにすべきこと【働くアラフォー質問箱】
様々なお悩み解決はこちらから見ることができます。
答えてくれたのは…
育キャリカレッジ代表
池原真佐子(いけはら まさこ)
(株)MANABICIA/育キャリカレッジ代表。働く女性にメンターをマッチングするビジネスを行う。臨月からのワンオペ育児と会社経営の両立を経て、現在は日本とドイツの二拠点生活をスタート。2歳男子の母。ワーママオブザイヤー2018受賞。INSEAD(EMCCC)、早稲田大学、早稲田大学院(教育学)卒。
キャリアコンサルタント
岩橋ひかり(いわはし ひかり)
金融機関に10年勤務する中で、やりがいを感じつつもワーキングマザーの働きづらさを痛感。同じように悩む女性を救いたいと第2子出産後に独立。独自のキャリアメソッドを用いたキャリア教育を行っている。時間や場所にしばられず参加できるオンラインコミュニティ「MYコンパスカレッジ」を主宰するなど、WEBを活用した新しいキャリア支援のスタイルを追求している。 ●MYコンパスカレッジ
ファイナンシャルプランナー
井戸美枝(いど みえ)
CFP®、社会保険労務士。講演や執筆、テレビ、ラジオ出演などを通じ、生活に身近な経済問題をはじめ、年金・社会保障問題をわかりやすく解説。社会保障審議会企業年金部会委員。「難しいことでもわかりやすく」をモットーに数々の雑誌や新聞で執筆。近著に『100歳までお金に苦労しない定年夫婦になる!』(集英社)、『大図解 届け出だけでもらえるお金』(プレジデント社)
コラムニスト、ファイナンシャルプランナー
西山美紀(にしやま みき)
著書『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。日経DUAL,日経ビジネスアソシエ、Oggi、シティリビングなどで女性の生き方、マネーをテーマに執筆中。All About貯蓄ガイド