歩くのが遅くても焦らず見守る
個人差があるのは分かっていても、周囲の赤ちゃんよりあんよが遅いと、ついつい焦ってしまいます。あんよが遅いのにはいくつかの理由があります。体の発達や赤ちゃん自身が歩く必要を感じていなかったり、用心深い性格だったりするために歩かないこともあるのです。歩き出しが遅いのかどうかを判断する目安となるのが、1歳半検診です。受診時に相談しても異常を指摘されなければ、特に心配はいらないということでしょう。焦らず、おおらかな気持ちで見守りましょう。
なかなか一歩がでない!練習をさせるべき?
赤ちゃんによっては、つかまり立ちはするものの、つたい歩きを始めるまで時間がかかることがあります。なかなか初めの一歩がでない赤ちゃんのために、何かしてあげたいと思うママも多いのではないでしょうか。赤ちゃんの一歩を上手にサポートするコツを紹介します。
無理な練習は必要なし
練習をすれば早く歩けるのではと考える人も多いですが、無理に練習させる必要はありません。赤ちゃんがつたい歩きをしない理由は主に、「歩くための準備ができていない」「そもそも歩きたいと思っていない」の2点だとされています。準備ができていない場合は転倒の危険がありますし、歩きたくないのに無理強いすると機嫌を損ねてしまうこともあります。筋力やバランス感覚が養われ、歩きたいと思えば赤ちゃんは自分から歩き出すので、無理に練習させなくても大丈夫です。
おもちゃを使って楽しくトレーニング
赤ちゃんは興味のあるものを見つけると、すんなり歩き出すことがあります。つかまり立ちしているときに、お気に入りのおもちゃを使って赤ちゃんの気を引いてみましょう。赤ちゃんが少し移動すれば届きそうな場所におもちゃをおき、声をかけます。おもちゃで遊びたくなった赤ちゃんは、自然につたい歩きを始めるかもしれません。このような練習方法なら、親子で楽しみながら、つたい歩きをサポートできます。ただし無理は禁物です。赤ちゃんが転んだり疲れたりしないように、しっかり見守りながら練習しましょう。
つたい歩きが始まったときの注意点
つたい歩きが始まると赤ちゃんの移動範囲が一気に広がるため、ケガや誤飲といった事故が起こりやすくなります。あらかじめ危険な場所をチェックし、安全対策をしましょう。思わぬ事故から赤ちゃんを守るための注意点を紹介します。
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部屋の安全を細かくチェックする
つたい歩きを始めた赤ちゃんは、ハイハイの頃よりも広い範囲に手が届くようになります。この機会に危険な箇所はないか、再点検しましょう。床には滑りにくい素材のラグやジョイントマットを敷き、段差がある場所にはつまずき防止のマットを敷いておきます。転んだときにケガをしないように、家具や柱の角にクッション材を貼るのも有効です。次に危険物を撤去します。キャスター付きの家具は壁際によせて、動かないよう固定しましょう。ゴミ箱やティッシュ、ハサミなどの日用品も、今までより高い場所に移します。また、暖房器具やガスコンロ、ポットなどはチャイルドロックが必須です。引き出しやドアも開けられないようにしておくと、指を挟んだり、中の物を口に入れたりする事故を防げます。
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危険な場所にはゲートを設置
つたい歩きを始めた赤ちゃんには、家中をのびのびと歩き回らせてあげたいものです。あれも危ない、これも危ないと制限ばかりしていては、ママも赤ちゃんも楽しくありません。しかし、家の中にはどうしても行かせたくない危険な場所が存在します。例えば刃物や調理器具が置いてあるキッチン、熱いお湯が出る浴室、段差のある玄関や落ちると危ないベランダ、階段などです。そのような場所にはベビーゲートを設置して、赤ちゃんが入れないようにガードしましょう。
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