book smartとは
「book」には単に「本・書籍」というだけでなく「手本・しきたり」といった意味も含まれています。「book smart」という場合は、試験に合格したり有名な大学を卒業したりすることで、賢い人と見なされることを言います。
詰め込み型で知識を増やした賢さを指すことが多く、頭の良さをほめるというよりは、マニュアル通りにしか動けない人を揶揄するような場面で使われる言葉です。高い教育を受けていながら実社会では通用しない人や、勉強はできるものの現場での実践に弱い人などを指す表現として用いられます。
street smartとは
「street smart」は、book smartとは逆の意味合いを持つ言葉です。高い教育を受けているわけではないものの、実際の現場を通して、さまざまなことを学んだ人を表します。アメリカでは、book smartのような秀才型より、street smartのような経験値の高い実践型のほうが好まれる傾向が。
street smartは、「ストリートから出発して成功した人」のような使い方もされる言葉です。名だたるアメリカ人企業家の中には、最終学歴がそれほど高くない人も多く、street smartの代表例としてよく語られています。
【目次】
頼られる人になるために
勉強ができることだけが、賢さを測る物差しとは限りません。前述したstreet smartのように、知恵を生かせることや要領が良いことなども、賢さを示す要素と言えます。本当に賢い人は、常に周囲から信頼される存在です。職場や家庭で頼られる人になるためのヒントを紹介します。
冷静さを保つ
賢い人は、感情の乱れが判断力を鈍らせると理解しているため、常に冷静。場が混乱し、周囲が慌てているような状況でも、冷静でいられます。
冷静さを保つためには、客観的に物ごとを分析する意識を持つことが必要です。客観的な分析力が備われば、組織における自分のポジションや自分に求められていることが分かります。日頃から自分のことをよく観察し、状況に応じて臨機応変に対応できるようになれば、どのような場面でも感情を乱すことなく、冷静な判断力を発揮できるようになるかもしれません。
他人を尊重する
賢い人は、自分の豊富な知識を自慢するようなことはしません。周囲との差は自覚しつつ、そのことを決して表には出さず、常に他人を尊重しています。人の話をよく聞き、人に合わせて話をすることで、新たな気付きや学びの発見につなげます。これらは、自分がさらに成長する上で欠かせないもの。
常に他人を尊重する気持ちを持っていれば、他人からも尊重されます。自分の立場を守り、さらに高めていくためには、周囲から尊重されることも重要です。前述したように、反対意見を述べる際は、違う案を用意することも大切。代替案を常に意識することは、提案力を高めることにもつながります。
長期的な視点と分析
多くの人が目の前にある利益ばかりを追い求める中で、賢い人は長期的な視点に立ち、未来の大きなチャンスを目指します。一般的な視点からすれば、すぐにでも結果を出したい、誰よりも早く評価を得たいと考えがちですが、その先まで見据えた視点から物ごとを考えるようにすることで賢い人に近づけます。
自分の考えに凝り固まったり、ファクトチェックしていない情報を真に受けたりする人も、賢い人とは言えません。全ての情報に対してリソースを確認し、正しい情報を基に正確な分析をすることが、賢さを身に付けるために重要なことの一つです。
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