一流とはどんな人のこと?

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仕事や趣味において「一流」と呼ばれる人たちがいます。一流とは、ある分野において最上クラスの地位にいる人のことを指しますが、結果だけでなく「生き方」や「物事に対する姿勢そのもの」が高く評価されることも多いのです。
常に先を見据えて努力できる人
生まれ持った素質や才能がどんなに優れていても、それを生かすための努力をしなければ意味がありません。一流といわれる人は、自分に与えられた才能を開花させるために、地道な努力をしてきた人とも言えるのです。
多くの人は、目の前にある物事に集中してしまいがちです。仕事では言われたことをこなすのに精一杯で、他人の行動すら目に入らないときもあるでしょう。
一流の人は視野が広く、かつ自分を俯瞰できるという特徴があります。常に先を見据え、「前に進むためには何が必要か」を考えられるのです。
自分の努力でできる部分と、他人の力を借りなければならない部分が明確に分かるため、すばらしい結果を残すことも可能になります。
決めるのは他人の評価
一流の人は「私は一流だ」とは言いません。一流かどうかは他人が評価するものだからです。自分の好きなことや仕事に夢中になるうちに「結果的に一流と評価されていた」というパターンが多いはず。
一流と見なされるのは、その人が良い結果を残したからだけではありません。逆に、結果を残したとしても、そこに至る「プロセス」が評価できるものでなければ一流とは見なされないはずです。
生き方・人間性・物事に対する情熱・努力などをすべて含めた上で「この人は一流である」と評価されるのです。
一流と呼ばれる人の特徴

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一流と呼ばれる人は、なぜ周囲の人々に尊敬され、高く評価されているのでしょうか?一流の人にはいくつかの共通点があります。
人格者である
自分のやるべきことをスピーディーに済ませられるだけの人は「要領の良い人」や「仕事のできる人」であって、一流の人とは少し違います。
一流と呼ばれる人は、仕事ができるだけでなく「人格面」においても優れており、常に相手の立場に立って物事が考えられるのが特徴です。
努力家で仕事熱心ですが、相手や気分次第で態度がころころ変わらないのも一流の人の共通点です。
目先の利益よりも、会社や社会にどう貢献できるかを基準にして行動するため、上からの信頼も厚いでしょう。
トラブルがあれば手を差し伸べ、むやみに怒鳴り散らしたり、知識や力の出し惜しみをしたりはしません。「あんなふうな人になりたい」と周囲に憧れを抱かせる存在といえます。
意思を伝えるのがうまい
自分が話したいことも、相手が知りたいことも分かっていない人は、二流・三流どまりです。仕事においても、ビジョンや指示が明確でないと、良いものを生み出すことはできないでしょう。
一流の人は、自分の考えやこだわりを持っており「どうしたいか」を相手に伝えるのが上手です。相手のキャパシティーや立場を考えながら話ができるため、伝え方は単純明快で説得力があります。
「何がいい?」「どうすればいい?」と聞かれたとき、一流の人は「何でもいい」とは答えません。何でもいいと言われると相手が困惑するのを知っているためです。
「何でもいいよ」と相手に一任するものの、後になって「もっとこうすればよかったのに」と不平不満を漏らすような人ではないのです。
現状を楽しめる
一流の人は、変えられない現状や環境に不平不満を漏らさず、自分が置かれた状況を楽しみ、努力しようとします。「夢をかなえたい」「もっと上のポジションに行きたい」と思うのは誰もが同じです。
現状に満足していない多くの人は、うまくいかないのを環境や人のせいにしがちですが、一流の人は「人々に自分がどんな役割を求められているのか」をきちんと理解し、それを着実に実行できます。
今の自分の状況は、これまで自分が決断・行動してきたことの積み重ねです。「今を悔いなく生きれば、将来も輝く」ということを一流の人はしっかりと自覚しているのです。
一流と呼ばれるために

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一流になるために「形から入る」という人もいます。一流のものを身に着ければ、モチベーションが上がり、立ち居振る舞いも一流らしくなるでしょう。
この方法も悪くはありませんが「外見だけで中身が伴わない」のは避けたいところです。一流の人と呼ばれるためには、どんな行動が必要なのでしょうか。