忙しい
・考えることややる事がたくさんたまっているとき、他人のどうでもいいや話につきあっている時間がない。肌の調子が悪いとき(40代・岐阜県)
子どもたちの賑やかさに疲れて
・子どもたちのワイワイガヤガヤに疲れたとき(40代・神奈川県)
仕事と家庭のストレス
・子育てや仕事でストレスがすごくたまっているとき(30代・北海道)
寝不足
・寝不足のときなど(30代・神奈川県)
たくさんの人に会ったあと
・人とたくさん会った後などは、それで疲れてしまってひとりになりたくなります(30代・神奈川県)
生理中
・生理でイライラしているとき(40代・栃木県)
知らない人との会話
・知らない人と話をしないといけないとき(40代・静岡県)
精神科医の浦島佳代子先生は、「人と関わりたくない」と感じる私たちの生活の背景を、こう分析します。
「仕事だけでなく、家事、育児、SNS上でのおつきあい…と、1日中何かしらの社会的・家族的な役割を求められています。また、協調性を大事にするあまり、周りの人が快適に過ごせるようにすることを常に優先してしまう方が多いように感じます」
それがストレスとなって蓄積していくと、体や心に症状が出てきてしまうことも。
「ケガをしたときに痛みを感じるように、『関わりたくない』と思うことは体と心からの危険信号かもしれません。無理をしすぎていないかなど、ときどき自分のことを見てあげましょう」(浦島先生)
誰とも関わりたくない時期どうするのがベスト?
「引きこもる」「寝る」といった対策から、「話す」「音楽を聴く」といったアクティブな解決法までさまざま。ひとりで複数の解決法をもっている人も多くいました。
自宅やベッドに引きこもる
・ひたすら家にこもる(30代・愛知県)
・誰かにお願いできるなら5分ほど子どもを見てもらい、子どもから離れてベッドにもぐって落ち着く(30代・宮城県)
・自宅のベッドにこもる(40代・大阪府)
ひとりになる
・ひとりになる(40代・福岡県)
・ひとりの時間をつくる(30代・福井県)
・できるだけ何も考えないでぼーっとできる時間をつくる(40代・東京都)
・心穏やかにひとりの時間をつくります。家族にもそんなときは疲れたからすこし放っておいてとお願いします(30代・神奈川県)
・夫と子どもに出かけてもらう(30代・北海道)
・夫に頼んでこどもたちを見てもらい、自分の時間をつくる(30代・京都府)
・普段より2時間早起きして時間をつくる(40代・東京都)
おいしいものを食べる
・おいしいものを食べる(40代・千葉県)
・甘いものを食べる(30代・埼玉県)
寝る
・たくさん寝る、家事などを手抜きする(30代・千葉県)
・ひたすら寝る(30代・大分県)
ひとりで好きなことをする
・ひとりで10分でもいいのでお茶する(30代・千葉県)
・仕事帰りに1時間くらいカフェに行く(30代・群馬県)
・銭湯に行って、思う存分お風呂とサウナを堪能する(30代・京都府)
・ひとりで音楽を聴きながら、自転車に乗ったり、ゆっくりお風呂に浸かる(30代・東京都)
・ひとりで集中する(40代・愛知県)
・好きなことをする(30代・千葉県)
・好きなものを食べたり、読んだり、動画を見たりして発散する(40代・兵庫県)
・裁縫や料理をもくもくとやる。必要な買い物に出る(40代・千葉県)
人と関わらないようにする
・なるべく人と関わらないようにする(30代・宮城県)
・人との距離をとる(30代・福岡県)
・顔を合わさない(40代・宮城県)
・人と話さないようにする(40代・岡山県)
我慢
・我慢(40代・兵庫県)
・対処法はないので、我慢している(40代・大阪府)
・我慢する、本を読む、ゲームに没頭する(40代・奈良県)
・時間がたつのを待つ(40代・東京都)
人と話す
・なるべく話をするようにしている(40代・静岡県)
・家族や同僚とたくさん話をする(30代・栃木県)
・夫や実母に愚痴を言う(30代・東京都)
・友人に相談したりおいしいものを食べる(30代・青森県)
音楽を聴く
・音楽を聴く(30代・栃木県)
・職場でも家でもひとりになるのは無理。ここ何か月は最低限必要なものの買い物へひとりで行くことが多いので、そういったときに好きな音楽を車中で聞くなどして発散します(40代・長野県)
誘いは断る
・誘われても用事があると言って断る(40代・岡山県)
・忙しいと言って断る(40代・岐阜県)
好きなことをする
・なにもしないです。楽しいテレビを観て、いっぱい笑って寝る(40代・岡山県)
演奏する
・1人でエレクトーンを弾く(40代・神奈川県)
家でのんびり
・家でのんびりする(40代・岡山県)
頑張らない
・最低限のことしかしない(30代・兵庫県)
子どもと遊ぶ
・子どもと遊ぶ。愛犬を抱く(40代・大阪府)
態度に出す
・察してもらうように態度に出す(30代・福島県)
子供を早く寝かせる
・子どもを早く寝かせる(30代・大阪府)
お酒を飲む
・お酒を飲む(30代・岩手県)
料理
・好きな料理に没頭する(30代・宮城県)
精神科医の浦島佳代子先生に自身の対処法を聞くと、こんな方法を教えてくれました。
「あらかじめ職場内を探索して、静かに落ち着ける場所(人通りの少ないベンチ、きれいで静かなトイレなど)をいくつか探しておきます。疲れた時には迷わずさっと行けて、余計なことを考えず、ひと休みできます。楽しくできる趣味もいいでしょう」
リラックス法はいくつももっておく
浦島先生は、「関わりたくないときは、無理して頑張らないことがいちばん」と言います。でも、そうできない状況もあるのが現実。
「少しでも緊張を和らげられるように、自分が心地いいと思えるリラックス法をひとつだけではなく、いくつかもっておくといいでしょう。また、『他人には絶対に迷惑をかけてはいけない』『仕事(育児・家事)は完璧にこなさないといけない』など、自分を追い詰めるような考え方になっていないか、一度振り返ってみることも大事だと思います」(浦島佳代子先生)
「絶対」「必ず」「完璧」などの強い言葉は人を緊張させてしまうのだそう。「そういう言葉は、ここいちばんの大事なところでのみ使うようにして、緊張感をもつ場面と、(いい意味で)手抜きをする場面とを使い分けられると、いいのではないでしょうか」(浦島佳代子先生)
精神科医
浦島佳代子(うらしま かよこ)
精神科医、医学博士
1977年京都府生まれ。その後、岐阜県の清流でのびのびと育つ。長崎大学医学部卒業。現在は長崎大学精神科客員研究員。
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