皆さんは「自己嫌悪」に陥ることはありますか。自己嫌悪に陥ってしまうときはどんなときでしょうか。失敗したとき、それとも子どもを強く叱ってしまったとき?ワーキングマザー110名に自己嫌悪に関する調査を行いました。
自己嫌悪ってどんな状態のこと?
「自己嫌悪」=自分で自分自身が嫌になること。(小学館・デジタル大辞泉より)
自分の言動などによって、自分を嫌いになることを意味する「自己嫌悪」。では調査にご協力いただいた読者の皆さんはどんなときに自己嫌悪に陥っているのでしょうか。
自己嫌悪に陥ることはありますか?
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
頻度に差はあれど、日常的に「自己嫌悪に陥る人」はなんと約6割という結果に。皆さんの実体験をみていきましょう。
自己嫌悪に陥る心理とは?臨床心理士がそのメカニズムと注意点を教えてくれました!
アンケート結果によると自己嫌悪に陥る原因として、系統が大きく3つに分かれることがわかりました。これからご紹介する体験談に対し、吉田さんから自己嫌悪から抜け出すためのアドバイスをいただいたので、ご自身がもし自己嫌悪に陥ってしまったときの参考にしてください。
失敗
最初に自己嫌悪に陥る原因が失敗の場合についてご紹介します。
仕事の失敗
・簡単なミスが重大なミスに繋がった時。 『あの時、こうしてれば』と後悔の嵐に襲われる (30代・東京都・子ども1人)
・「仕事がスムーズにいかなかった時や、ミスした時は自分の至らなさに凹みます」 (40代・大阪府・子ども2人)
上記のように仕事に関する失敗による自己嫌悪に陥る人は多いようです。また、言わなくていい余計な発言をしたことにより、人を傷つけてしまったのではという後悔から自己嫌悪に陥るという声も多く聞かれました。
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うまく説明ができなかったり話せない
・道を聞かれてベストの行き方をすぐに答えられなかったり、急に答えを求められたときに落ち着いて考えられない (30代・京都府・子ども1人)
・自己紹介や、打ち合わせ、大切なシーンでうまく話ができなかった時 (40代・栃木県・子ども3人)
【吉田さんのアドバイス】
「自分の期待通りにできなかったときは、自分にガッカリして自己嫌悪に陥りがち。もう過ぎてしまったことは、そっと心の奥にしまって、『こうなりたかったんだな』『今度はできるといいな』と、方向転換して考えてみてくださいね」
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子どもに関して
次に自己嫌悪に陥る原因が子どもの場合について見てきましょう。
子どもを叱る・怒る
・子どもの気持ちを考えず、頭ごなしに叱ってしまった時。先に子どもの話を聞いてあげればよかったと後悔します (40代・神奈川県・子ども1人)
・子どもを感情に任せて怒ってしまった時。怒るのではなく、きちんと説明して叱ればよかったと、自分の大人気なさに自己嫌悪に陥る (30代・埼玉県・子ども1人)
育児がうまくいかない
・育児がうまくいかない時。自分は母親として失格なのかな、母親に向いてないのかなと考えてしまう (30代・埼玉県・子ども2人)
子どもが寂しそう
・仕事が忙しく、延長保育を1週間以上続けてしまった時、子どもが寂しそうな顔をしていて胸が苦しくなりました (30代・京都府・子ども2人)
【吉田さんのアドバイス】
「子育てが願い通りにいかないことは多々ありますよね。でも、自己嫌悪してしまうと、子育てがなおさら苦しくなってしまうこともあり心配です。心理学ではパーフェクトな子育てではなく、ほどほどの子育てを〝よし〟とするんですね。点数にすると100点満点の51点が理想なんです。こう考えると、子育てもちょっとはラクになりませんか?」
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