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【目次】
選び方|美容師に聞いたシャンプーを選ぶポイント
まず洗浄成分に注目
シャンプーを選ぶときは、洗浄力や使い心地の良さ、香り、購入のしやすさで選ぶのがおすすめですが、一番は洗浄成分の種類に注目してみるのがおすすめ。
高級アルコール系シャンプー
洗浄成分は鉱物油、合成界面活性剤など。一般的な市販のシャンプーは、高級アルコール系に分類されます。低価格で使い心地が良いのが特徴。
石けん系シャンプー
天然由来で環境に優しく、洗浄力も高いのが特徴。ただし髪がきしみやすいというデメリットも。
アミノ酸系シャンプー
洗浄成分はアミノ酸から作られた合成界面活性剤。肌と同じ弱酸性なので、安心して使いたい人におすすめ。他シャンプーと比べ少し高価なのがデメリット。
シリコンが悪と決めつけないで
シリコン配合のシャンプーを避ける人も多いですが、人気サロン「Sui」代表の冬木慎一さんによると、シリコンが髪にも頭皮にも良くないというのは、真っ赤なウソだそう。
「ヘアケア剤に使われている理由は、髪をなめらかにする役割があるから。すすぎのときの髪の指通りや感触、乾燥後の仕上がり感の違いで、配合の有無や配合量を調整しています。ノンシリコンのシャンプーはさっぱりした洗い上がりですよね。シャンプーにはノンシリコンのものがありますが、コンディショナーやトリートメントには必ずシリコンが配合されています。花王の研究でも、シリコンが頭皮の毛穴に詰まったりパーマやカラーの施術に影響を与えることはないと実証されています」(冬木さん)
つまりシリコンシャンプーは…
・頭皮の地肌の毛穴に詰まらない
シリコンは皮脂となじまず髪表面に薄く広がりやすい。その性質から毛穴に詰まるとは考えにくい。
・パーマのかかりやヘアカラーの染まりに影響を与えない
シリコンは、コンディショナーやトリートメントにも配合されている。シリコンが悪影響を及ぼすなら、ほとんどの人がパーマもカラーもかかりにくくなってしまうはず。
のだそう。
ブリーチをしていてハイダメージの髪の場合、『ノンシリコン、オーガニック、ナチュラル』系のシャンプーやコンディショナーだと髪がまとまらず手触りもガサガサになることも。カラーやパーマなど化学的なものが原因のダメージ毛には、やっぱりケミカルな力を研究しつくした製品のほうがいい場合もあります。
冬木さん曰く、本当に自分の髪質に合ったシャンプーを選ぶのは難しいそう。とにかくいろいろなシャンプーを使ってお気に入りを探すのがおすすめだそう。
「多種多様なシャンプーが出ている中で何を選んだらいいかわからないですよね。人はメッセージ性の強いものやイメージのいいものに惹かれる心理があります。お手頃な価格で安全と謳っているノンシリコンシャンプーは、そんな中から生まれた流行だと思っています。ボタニカルシャンプーも、植物性というイメージで人気になったように思いますね。本当に自分の髪質に合ったシャンプーを探すのって、すごく難しい。いろいろなシャンプーを使ってみて、最後に戻れるお気に入りのシャンプーを探しておくのもおすすめです」(冬木さん)
人気・市販|30代40代女性におすすめのシャンプー
YOLU|カームナイトリペアシャンプー
▲475ml 1,540円(税込)
睡眠中の髪の摩擦ダメージ、乾燥に着目。うるおい美容液成分が、髪のみならず地肌もケアしてくれる。
「YOLUのシャンプー。髪がまとまり香りもいいです」(会社員/40代)
「YOLUのシャンプーとトリートメント。翌朝の癖毛が落ち着きます」(専門職/40代)
エッセンシャルflat|エッセンシャル flat モイスト&モイスト シャンプー
▲右 500ml 990円(税込)
くせ毛やうねり髪を扱いやすく。毛先までまとまり、ゴワつく髪を指通りのよい髪へ。
「これで洗うと髪の扱いがとても楽! うねりにくくなるのでヘアアイロンの温度も低くすみ、ダメージを減らせます。これは本当になくなったら困るアイテムです」(美容評論家 天野佳代子さん)
人気・サロン専用|美容師がすすめる優秀シャンプー
イーラル プルミエ|バランシングシャンプー SL
▲医薬部外品 400ml 12,100円(税込)
女性特有の悩みに特化したシャンプー。ニオイやフケ、かゆみを防ぎ、頭皮コンディションを整えてくれる。
「エイジング毛に悩んでいる大人世代にぜひ試してもらいたいシャンプーがこちら。今のところ、これ以上にいいシャンプーに出合っていません! 『弾力のある髪』『しなやかな髪』『しっとりうるおいのある髪』という3タイプがあり、目指したい仕上がりに合わせて選べます」(美容師 KAORIさん)
オージュア|エイジングスパ クリアフォーム
▲320g 4,400円(税込)
濃密な炭酸泡で洗う頭皮用シャンプー。皮脂汚れをすっきりとオフし、健やかな地肌へと導く。
「週1回は炭酸シャンプーで、頭皮と髪に残った汚れを落とすようにしています。例えば、よい野菜を育てるためには土づくりが大事ですよね。それと同じように、きれい髪のためには頭皮環境をよくしてあげないと。
栄養を与えるだけではなく、余分なものを取り除くことが大切です。きれいな土台じゃないと、どんなにいいトリートメントなどを使っても効果が半減してしまいますから。頭皮をマッサージしながら使用すると、汚れが落としやすくなるうえ気持ちいいのでおすすめです」(美容師 MIHOさん)
メゾフォルテシリーズ|アマトラ メゾフォルテ ヘアバス シャンプー
▲335ml 5,280円(税込)
ケラチン・コラーゲン・リンゴ由来洗浄成分で優しく洗い上げながら、栄養を届けてくれるシャンプー。シリコンやパラベン、合成着色料フリー。
「フルボ酸、ヘマチンが頭皮に働きかけ、美しくて健康な髪が生えてくる環境をつくります。シャンプーをしながら頭皮マッサージや泡パックをするとより効果的。12種類のアロマをミックスしたアーユル・ガーデンの香りも贅沢な気分にさせてくれます。洗い上がりのなめらかな手触りもぜひ体感してみてください」(美容師 逢坂俊也さん)
人気・通販|こだわりの強い人がこぞって使うシャンプー
SUI|HIKARIトリートメントシャンプー N1
▲右 詰め替えボトル 990円(税込)HIKARIトリートメントシャンプー N1 500ml リフィル 4,730円(税込)
ツヤとうるおいを与え、なめらかでまとまる髪へと導くシャンプー。皮脂を洗い流し、澄んだ頭皮へ。
「これにしてから髪の調子がよく、人から褒められ率がアップ。短期間でヘアメイクさん2人に『髪きれいですね!』とのお言葉をいただきました」(エディター・佐々木怜菜)
Waphyto|エベレイト シャンプー
▲左 250ml 3,630円(税込)
バイオ植物療法を取り入れたシャンプー。天然由来活性材使用のノンシリコンで、地肌の水分と皮脂のバランスを整える。
「オーガニック原料は髪がきしみやすいイメージもありますが、ブリーチをした髪でもさらっと仕上がるところがいい。また、環境に優しいコンセプトやシンプルなパッケージもお気に入りです。軟毛やダメージ毛の方にもおすすめ」(ヘアメイクアップアーティスト 高橋有紀さん)
ラ・カスタ|アロマエステ ヘアソープ35
▲左 300ml 2,420円(税込)
エッセンシャルオイルをブレンドした、華やかな気分へと導くフローラルハーブの香り。パサつく毛先をしっとりとしたまとまる髪へ。
エヌ オーガニック|マイルド&リファイニング シャンプー
▲300ml 3,300円(税込)
自然派スキンケアブランド、エヌ オーガニックと有名サロンの共同開発で誕生したアミノ酸系シャンプー。頭皮を優しくケアしながら、泡立ちの良さも実現。天然由来率97.9%で、植物由来の有用成分がたっぷり。頭皮環境を整えながら、美しい髪へと導いていく。
ネイチャーラボトーキョー|パーフェクトボリューム シャンプー
▲左 340ml 2,178円(税込)
ペタっとしがちな髪や細い髪に、ボリュームとコシを与えるシャンプー。植物幹細胞のパワーで頭皮のうるおいを保ちつつ、ダメージをケア。未来の切れ毛を防いで、美しさあふれる髪をキープ。女性らしくフェミニンなフローラルアロマの香りが特徴。
洗髪方法|美髪を育てる正しいシャンプー法も
人気ヘアサロン「GARDEN Tokyo」のトップスタイリスト、本木亜美さんに聞きました!
【ポイント1】髪を洗うのは夜!
「洗髪は夜にすることが鉄則。1日の活動で出た皮脂が酸化して、毛穴を詰まらせてしまうことがあるためです。また、髪のアンチエイジングにも関わる成長ホルモンは22時〜2時に多く分泌されると言われていますので、そのときに頭皮が清潔になっていると髪の健やかな成長につながることも考えられます。朝の洗髪で必要な皮脂を落としてしまうと、日中、頭皮への紫外線によるダメージが増えるという観点からも、できるだけ夜に!」(本木さん)
【ポイント2】シャンプーの量は髪の長さに合わせて調整
「ショート〜ボブは1プッシュ、ミディアムは2プッシュ、ロングは3プッシュが基本。髪の多さや硬さで、半プッシュ程度ずつ調整してください。シャンプー前のお湯洗いをしっかりしておくと汚れが半減しているため、シャンプーの量が少なめでも泡立ちがよくなります。シャンプーを多く使うと泡立ちはいいですが、すすぎ残しが出てくるので注意してくださいね」(本木さん)
【ポイント3】髪というより頭皮を意識して洗う
「シャンプーの目的は、頭皮の洗浄です。頭皮にたまった老廃物や皮脂汚れを落とすためと考えてください。まずシャンプー液を手のひらになじませてから、髪でなく頭皮につけます。前髪の生えぎわから頭頂部、耳の後ろから後頭部、襟足の3つのブロックを、順番に3回洗います。パーツごとに洗うことで、洗い残しを防ぎます。洗い方は、指先で頭皮をしっかりとらえて揉むように。何度も言いますが、頭皮を意識して洗ってください」(本木さん)
【ポイント4】すすぎはシャンプーの倍の時間をかける
「洗うときよりも長く時間をとります。例えば2分かけてシャンプーしたら、すすぎには4分かける。すすぎ残しがあると髪や頭皮の負担になり、頭皮の炎症の原因になることも。完全にぬめりがなくなるまで、よーくすすいで。すすぐ前に、髪についている泡を手で落としておくとすすぎ残しが減ります」(本木さん)
【ポイント5】トリートメントをつけたらコーミング
「髪に悩みを抱えている場合は、トリートメントがおすすめです。すすいだあとの髪の水分をギュギュッと絞ったら、トリートメントを毛先→中間の順につけます。油分の多いトリートメントは、残ると頭皮トラブルの原因になるので頭皮にはなるべくつかないように注意を。なじませたあとは目の粗いコームでザッととかすと、液が全体に行き渡るのでおすすめです。目の細かいコームを使うと髪に力がかかりすぎてダメージにつながる場合があるため、避けて。そのまま、湯船に入りながら5〜10分ほど放置します」(本木さん)
【ポイント6】最後のすすぎはぬめりがなくなるまでしっかりと!
「トリートメントの油分のぬめりがなくなるまで、丁寧にすすぎます。毛先には少しトリートメント成分が残っている方がいい? と聞かれることもありますが、絶対によくありません。頭皮から毛先まで、十分にすすいでください」(本木さん)