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ふくらはぎが太くなる原因は?
脂肪
ふくらはぎが太くなる原因のひとつに、食べ過ぎによる「脂肪」が挙げらます。
もし食事に気をつけているのにふくらはぎが痩せない! という人は、運動不足の可能性も。筋肉量が低下し、ふくらはぎに脂肪がつきやすくなっているのが原因のひとつかもしれません。
むくみ
長時間座っていたり立ちっぱなしだと、足がむくみがちに。余分な水分は重力の影響で下半身に溜まりやすいと言われます。とくにふくらはぎは筋肉が収縮することで血液を全身に送り戻すため、足の筋肉を使わないとこのポンプ機能が低下し、むくみを引き起こす可能性が高いのだそう。
間違った歩き方
例えば歩幅が小さくお尻の筋肉を使えていなかったり、足裏の重心が傾いたりしていて歩き方に問題があると、本来それほど多く使わないふくらはぎの筋肉を使うことになり、偏った筋肉がついてしまう可能性もあると言われています。
ふくらはぎ痩せを叶える方法って?
まずは食生活の見直しをする
ふくらはぎに脂肪が多い場合、まずは食生活を見直すことからはじめてみましょう。
大切なのは「食べるもの」よりも「食べ方」を変えること。管理栄養士の小島美和子さんは「食べ方が食生活の土台。土台を整えないと何を食べても効果なし」と言います。
「適切な時間に必要な量を食べておかないと、食べ物をエネルギーに変えたり栄養を全身にいきわたらせる代謝が十分に行われません。つまり、どんなに有効な成分を摂取しても、あまり意味がないということ。〝体にいい〟と言われるものに飛びつく前に、食べ方を見直しましょう」(小島さん)
では食べ方はどう整えれば良いのでしょうか。ひとつは「朝食を絶対に抜かないこと」だそう。
「朝は、睡眠中に下がっていた代謝のスイッチを入れるタイミング。朝食を食べると体温が上がり、じっとしていてもエネルギーを消費する〝基礎代謝〟が上がります。体温が1℃上がると基礎代謝は約13%増え、1日で150kcal程度消費が増える計算に。朝食をとらない人の肥満率は、食べている人の5倍というデータもあります」(小島さん)
実際、体重をキープしていても栄養不足で痩せづらくなっている女性は多いのだとか。太りたくないからと、炭水化物を抜いて野菜ばかり食べたり、食事自体抜いたりすることもあるかもしれませんが、これはNG。
「きちんと栄養をとって代謝を上げ、カロリーの摂取&消費量を高い水準に保ちながら体重をキープしましょう。体調が格段によくなりますし、精神的にも安定します」(小島さん)
また、炭水化物を無理に抜くダイエットもNGだと言います。
「確かに炭水化物を抜いて糖質を減らすと、一時的にはお腹がへこんで体重も落ちます。ただし、糖質は生きるのに必須のエネルギー源なので、不足すると筋肉を糖に変え、エネルギーとして使うことに。代謝が落ちて体脂肪が増えやすい体になり、リバウンドもしやすくなります」(小島さん)
食事の適量は、次の食事までに〝ほどよくお腹が空く〟こと。
「食事の本来の目的は、生活に必要なエネルギーを補給すること。筋肉を切りくずさず仕事への集中力も途切れさせず、次の食事までに使い切る糖質の適量は、次の食事前に適度な空腹感があるかどうかで見極められます。活動量が多く代謝も活発な日中に備える朝食・昼食はおのずとしっかり、あとは寝るだけ…という夕食は軽めに」(小島さん)
塩分の摂りすぎに注意する
むくみがふくらはぎを太くしている一因である場合、塩分の摂取量にも注意が必要です。
予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさんによると、現代人はどうしても塩分が濃くなりがちなのだそう。塩分の摂取量に気をつけながら、体内の過剰な塩分を体外に排出する「カリウム」を多く含む食品を摂ることを推奨しています。
・トマトジュース
・豆乳
・グレープフルーツジュース
・ドライイチジク
・ドライバナナ
・アーモンド
…etc
「ただし、過剰な塩分を尿で排出するため、こまめにお手洗いに行くことも大切です」(細川さん)
正しい歩き方を身につける
間違った歩き方がふくらはぎ痩せできない一因と考えられる人は、正しい重心移動で歩く方法を訓練してみましょう。推奨されている足裏の重心移動は、かかとから指先です。
1. 足裏の重心を「かかと」→「指の付け根」→「指先」と移動させる。
2. 足裏はべったりつけず、「中央外側」を意識する。
3. 指先は「小指の付け根」→「親指の付け根」と重心移動させる。
4. 踏み込みは親指で行う。
かかとを地面につけるときは、できるだけ膝をまっすぐキープするのがポイント。少しずつ歩き方を改善していき、この正しい重心移動を身につけましょう。
ふくらはぎ痩せに効果的なマッサージ&ストレッチ
むくみに効果的な足首ストレッチ
\How to/
1. やや浅めに椅子に腰かけ、かかとを突き出しながら足を伸ばす。
2. ふくらはぎが気持ちよく伸びているのを感じながら、自然な呼吸をキープして10秒。
3. つま先を床につけて足を伸ばし、足の前側の伸びを感じながら10秒キープする。
「足首を曲げたり伸ばしたりすることでふくらはぎの筋肉が動かされて、脚の血行やリンパの流れが促進されます。アキレス腱がしっかり伸びていることも意識しながら行いましょう。気持ちよく行える範囲で、1と2をくり返し行ってもよいでしょう」(トレーナー&インストラクター 菅原みどりさん)