劣等感が強くネガティブ
自分に自信がなく劣等感が強い人は、思考全般がネガティブになりがち。何かにつけて不安を感じやすく、嫉妬心も強くなりやすいでしょう。
結果として自己嫌悪が激しくなる上に、ますます自信が持てなくなって「嫉妬から自己嫌悪」という悪循環にハマりやすくなってしまいます。

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嫉妬深い性格を直すにはどうしたらいい?
では、嫉妬深い性格を直すにはどのような方法があるのでしょうか? 具体的な方法を見ていきましょう。
嫉妬している「今」を自覚すること
心理カウンセラーの大嶋先生によると、何より大切なのは〝今、嫉妬の発作が起きている〟と自覚することなのだとか。
「本当は嫉妬している自分を認めたくないものですが、そこを、ちゃんと認めてあげる。そして、そんな自分を責めないことが重要です。
嫉妬しているときは、脳の中に過剰な電流が流れている状態なのです。だから〝発作〟と名付けているのですが、嫉妬は人間ならだれでも起こる当たり前のこと。誰かに対して〝批判的、否定的、そして怒りが止まらない〟という状態になっていたら、〝これが嫉妬の発作なのかもしれない〟と思うようにすることが、発作を止めるステップになります。
また嫉妬が起きているときは、能面のような顔になっていることも。そんなときも、あ、私、今、嫉妬の発作を起こしてるのかもと考えると、おさまりやすくなります。」(大嶋先生)
逆に、もっともやってはいけないのは「自分を責めること」なのだそう。
「一番いけないのは、嫉妬してる自分も許せない、と自分を責めてしまうこと。そうなると、ますます嫉妬の沼から抜け出せなくなり、こんな私にしたのも、あいつのせいだ、などと、より相手への嫉妬の気持ちが止まらなくなります。嫉妬するのは、人として当たり前と、嫉妬を自覚して、何もしないことが、最適な対処法です。」(大嶋先生)
SNSを減らす
SNSにはさまざまな人がいます。充実した日々を投稿する人も多く、気づけば自分との格差や嫉妬に心を腐らせてしまっていた…という人も多いのでは?
もし嫉妬する対象がSNSを通した相手なら、SNSを見るのを減らしたり、SNS自体やめてしまうことを考えてもいいかもしれません。
「モデルさんやインスタグラマーとかは別と考えられたのですが、ママ友の充実した生活をインスタで見ると心がザワザワしはじめたんです。最初はそのインスタを見て会話が弾んだのですが、だんだんと家との格差に気づき始め嫉妬に変わっていきました。インスタさえ見なければママ友との関係は良好に保てると思い、フォロワーをやめると角が立つので、インスタ自体をやめる宣言をしました」(Kさん・子ども7歳)

人と比較するクセをやめる
自分と他人を比べると、相手の優れているところばかり目につき、自分が劣っているように感じてしまうものです。
「隣の芝生は青く見える」という言葉があるように、その人にもその人の悩みがあり、すべてにおいて優れているということなどありません。
人と比べたところで自分が息苦しくなるだけ。
人と比べそうになったら、「自分はどう生きたいか」「何をしたいか」を意識して、自分自身にフォーカスすることを思い出してみて。

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自分の魅力を再確認する
他人に嫉妬してしまったら、自分が持っているものを思い出してみてください。
自分の魅力や環境、置かれた立場などを振り返ってみるのです。
これによって、他人にはないものを持っていたり、恵まれたりしていることに気づくはず。自分にも良いところがあると自覚できれば、感謝の気持ちが湧いてきて、誰かを羨ましいなんて感じにくくなるでしょう。
自分を客観的に見ることで「そんなに悪くない」と思えるはずです。

よくある質問
ここからは、嫉妬心に関するよくある質問について解説いたします。
Q1. 嫉妬心とはどういう意味ですか?
嫉妬心とは、自分が持っていないものを他人が持っていることに対して抱く、複雑な感情のことです。具体的には〝羨ましい〟という気持ちに加えて、不快感、妬み、ときには憎しみといった感情が混ざり合っている場合が多いです。
たとえば他人が成功したり、良いものを手に入れたり、愛情を受けている姿を見て「なぜ自分はそうではないのか」と感じるときに生じやすい感情だといえるでしょう。単なる羨望とは異なり、相手の状況を快く思わない、あるいは相手から何かを奪いたいといった気持ちを伴うこともあります。
Q2. 嫉妬する理由は?
嫉妬を感じる理由はさまざまですが、主として以下のような要素が挙げられます。
嫉妬を感じる理由
・自己評価の低さ:自分に自信がない場合、他人の成功や幸福を自分の不足と比べてしまい、嫉妬心が生まれやすくなります。
・比較意識:他人と自分を常に比較してしまう傾向があると、自分が劣っていると感じたときに嫉妬心が湧きやすくなります。
・喪失感・不安:大切なものを他人に奪われるのではないかという恐れや、自分が満たされていないという感覚から嫉妬心が生まれることがあります。
・不公平感:「なぜあの人ばかり…」といった不公平感を覚えた際に、嫉妬心が芽生えることがあります。
・社会的な価値観:社会的に高く評価されるもの(富、地位、容姿など)を持っている人に対して、嫉妬を感じやすい傾向があります。
これらの要因が複雑に絡み合って、嫉妬心が引き起こされると考えられます。
Q3. 嫉妬しない方法はありますか?
完全に嫉妬心をなくすことは難しいかもしれませんが、軽減したり、建設的な方向へ転換する方法はあります。
嫉妬心を和らげる方法
・自己肯定感を高める:自分の良いところや価値を認識し、自信を持つことで、他人と比較して落ち込むことが減り、嫉妬心も起こりにくくなります。
・他人と比較しない:人はそれぞれ違う存在であり、置かれている状況も異なります。他人と比べるのではなく、自分の成長や目標に焦点を当てることを意識しましょう。
・感謝の気持ちを持つ:自分がすでに持っているものや恵まれていることに目を向け、感謝の気持ちを持つことで、満たされた感覚が得られやすくなります。
・他人の成功を祝福する:他人の成功を素直に喜ぶように意識することで、ネガティブな感情に囚われにくくなります。相手から学ぶ姿勢を持つことも有効です。
・自分の目標に集中する:他人を気にしている時間があれば、自分の目標達成のために行動しましょう。達成感を得ることで、自己肯定感も高まります。
・嫉妬心を認識し受け止める:嫉妬を感じたとき、それを否定するのではなく「自分は今、嫉妬しているんだな」と認識し、その感情の根源を探ることで冷静に対処できるようになります。
これらの方法を意識すれば、嫉妬心に振り回されることなく、より穏やかな気持ちで過ごせるようになるかもしれません。
まとめ
- 嫉妬心が沸き起こるのは自然なこと。基本的に「自分より格下だ」と思っている相手に抱くものである
- 嫉妬深い人は見栄っ張りだったり、劣等感が強かったりとマイナス面が強く表れがち
- 嫉妬深い性格を直すには、まず「今、あの人に嫉妬している」という事実を自覚すること
嫉妬心は誰しも持っているものですが、それが刺激されるには条件があります。また、嫉妬深い人には特徴があるため、それを自覚して自分の言動を見直してみるといいかもしれません。
悪いもの・醜いものと思われる傾向が強い嫉妬心ですが、上手に付き合えば自分を奮い立たせる糧となります。今回紹介した先生方の言葉を、ぜひ参考にしてください。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。https://domani.shogakukan.co.jp/
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