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2024.04.30

「決断力」が必要とされる理由は? 決断力をつける5つの方法【専門家監修】

 

決断力とは、物事をはっきりと決められる能力のこと。様々な出来事が起こるビジネスの現場では、決断力の有無で成果が左右することがあります。ビジネスパーソンに決断力が必要とされる理由と、決断力を高める方法を、キャリアコーチの菊池啓子さんにお話を伺いました。

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そもそも決断力とは? 意味をチェック

ビジネスシーンでとりわけ求められる「決断力」。あなたは決断力がある方ですか? それとも優柔不断で、なかなか決断できない方でしょうか? 本記事では、ビジネスパーソンに決断力が求められる理由を、企業の人事コンサルタントも行うキャリアコーチの菊池啓子(きくち・ひろこ)さんにお話を伺いました。

意思決定をする力を指す

「決断力」とは、「自分自身の意志で物事をはっきりと決められる能力」を指す言葉です。「決断力のある人」「決断力を発揮する」というように使います。決断という言葉には、何らかの物事を決定するにあたり、自分の中で確固たる根拠を持っているというニュアンスが強く含まれています。

その根拠が、たとえ勘によるものであったとしても、自分で物事をきっぱりと決定する立派な根拠になり得るのです。ただなんとなく選んだり、周りに流されて決定したりする状態は、決断力を発揮しているとはいえません。決定を迷ったり悩んだりした際、最終的に自分で責任を持って物事を決められる能力が決断力です。

【決断力:けつだんりょく】
自分自身の判断・責任で決断する能力。
「―のある人」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

ビジネスパーソンに決断力が求められる理由とは

ビジネスパーソンに決断力が必要とされるのはなぜでしょうか? 5万人のキャリア相談に乗り、企業の人事コンサルタントも行うキャリアコーチの菊池啓子(きくち・ひろこ)さんにお話を伺いました。

つながる人

(c) Adobe Stock

「当たり前のことではありますが、ビジネスにおいて重要なことは、成果を出すこと。そのために、決断力を発揮する場面が多くあります。まず、ビジネスの環境は、変化をしやすく、予測不可能な状況が発生します。判断を保留しているうちに、チャンスを逃してしまうということもあり得ます。

また、複数の案件が同時進行している場合には、優先順位をつけて対応しなければなりません。突発的な業務が発生したとき、どのように対応するかをすばやく判断する必要があります。

そして、問題が発生した時には、迅速に対応をしなければなりません。初動が遅れることによって、被害が拡大してしまうことも。決めることができないということは、仕事が滞り成果が出せないということ。ビジネスパーソンとしては致命的です。決断力があることで、仕事が進み成果が出せる。そんな人は周囲から信頼と信用を得ることができます。」(キャリアコーチ・菊池さん)

決断力は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルなのですね。

決断力を鍛える方法

決断力を発揮するには、適切な情報を収集し、冷静に判断する習慣を持つことがポイント。決断力を身に付け、鍛えるための方法を5つ紹介します。

歯車と人

(c) Adobe Stock

身近なことでも「決断」を意識する

決断力がないと感じている人は重要な物事に限らず、身の回りの些細なことに対しても決断できていない可能性があります。いきなり大きな決断をするのは、リスクが高まるので危険です。

大きな決断の結果が失敗に終わると、次の決断に踏み込めなくなる恐れもあります。そのため、まずは身の回りのことから決断する意識を持ちましょう。「夕飯のメニューを自分で決める」「着る服を自分で選ぶ」など、失敗のリスクが低いものから始めるのがおすすめです。

また、決断する際は必ず根拠を持つようにすることがポイント。「なぜこのメニューなのか」「なぜこの服を選んだのか」を、自分なりの考えに基づいて説明できるようになれば、決断することへの抵抗がなくなっていきます。

締め切りを設定する

決断力がない人は、いつまでも時間をかけて悩む傾向にあります。その場合は決断をする時間に締め切りを設定すれば、だらだらと考えていられなくなります。ポイントは、ギリギリ間に合うか間に合わないかぐらいの時間設定を。

それによって情報収集するスピードや頭を回転させるスピードも自ずと速くなります。考える時間が少なくなれば、結論を出すために必要な情報が限定されるものです。

決断にあたっての根拠を明確化する

決断する際は、必ず根拠を持つようにすることがポイント。先程の夕食のメニューやコーディネイトの時も、「なぜこのメニューなのか」「なぜこの服を選んだのか」を、自分なりの考えに基づいて説明できるようになれば、決断することへの抵抗がなくなっていきます。ちょっとしたことに、自分の意思を明確化する習慣をつけてみましょう。

質の高い情報を取り込む

決断をするとき、その根拠となる情報の正確度が高ければ高いほど、よりよい結果に導きやすくなります。そのため、日常的に、様々な情報にアクセスできるように、アンテナを張っておきましょう。

決断したことを振り返る

決断をしたことの結果が出たときに、しっかりと振り返りをします。ポイントは、「その決断をしたことで、得られたこと」だけに焦点を当てることです。自分の決断によって得られることがある、ということを、自分に刻み込んでいきましょう。

決断するときの注意点は?

決断はしたものの、後々後悔してしまったり、満足のいく結果とならない可能性があります。決断するときに気をつけたい、注意点を確認してみましょう。

びっくりマーク

(c) Adobe Stock

勢いだけで決断しない

決断をする際、スピードのみに固執しないよう注意を。焦ってしまうと、勢いで重要なことを決断してしまいかねません。何らかの意思決定をする際には、ある程度熟慮することが不可欠です。優先順位や目的をしっかりと把握したうえで、自分の考えを反映し決断することが大切です。

睡眠不足のときは決断しない

睡眠不足が続くと体調不良に繋がります。そうなると、いつもなら判断できることが判断できなかったり、ミスを連発してしまう可能性が高くなります。

客観的な視点を意識する

独りよがりで思い込みによる決断は、適切でない結果を生むこともあります。結論が出たと思ったときに、一度客観的な視点で検証をしてみましょう。周囲への影響や、別の立場に立ってみてのメリット・デメリットなどを具体的に上げてみることで、より良い決断につながることになります。

覚悟を決める

どんな決断をしたにしろ、その時の自分にとってはベストなものを選んでいます。そして、「自分で決断ができた」ということ自体が、自分で望む未来に向けての第一歩につながっているのです。決断できた自分を慈しみ、覚悟を決めて進んでいきましょう!

最後に

決断力は、誰でも身に着けることができる能力です。そして、仕事においても、人生においても、自分が望む状態を作り上げるため必要なもの。身近なことから、意志をもって決めていくことを、チャレンジしていきましょう!

画像ALT

監修

キャリアコーチ 菊池啓子(きくち・ひろこ)さん

2003年から企業研修トレーナー・人材育成コンサルタントとして活動。国家資格キャリアコンサルタント。研修登壇回数は年間100回を超え、これまでに5つの大学でキャリアデザインを教える。現在「社外上司」として多くのビジネスパーソンの悩みに寄りそい成長をサポート。趣味は出張先での御朱印集め。家族は夫と猫2匹。

X:@lotus_kikuhime
ライター所属:京都メディアライン

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