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2024.02.16

ホワイトデーはなぜ3月14日?その起源やお返しに込められた意味を解説

 

「ホワイトデー」は恋人同士が盛り上がるイベントの1つですが、近年では友人や職場の人同士でプレゼントを贈り合うケースも増えています。そもそもホワイトデーとはどんな由来がある日なのでしょうか?発祥の背景や贈り物の意味(諸説あり!)などをご紹介します。

ホワイトデーの起源は?

バレンタインデーでは、意中の相手やお世話になっている人にチョコレートをあげるのが定番です。また近年は「友チョコ」を贈り合うの習慣も定着しつつあります。その1か月後にお返しをする「ホワイトデー」は、実は日本だけに定着しているイベントです。

そもそも、ホワイトデーはどのようにして生まれたのでしょうか?

瓶からこぼれるカラフルなマシュマロ

(C)Shutterstock.com

石村萬盛堂が「マシュマロデー」を提案

2月14日はローマ帝国の時代から「恋人の日」と認識されていました。それが形を変え、現代においてバレンタインデーとして世界中で愛を伝える日となっています。一方、ホワイトデーは日本独自の文化として生まれ、由来として諸説ある中でも知られているのが、福岡市の菓子店「石村萬盛堂」が提案したという説です。

1977(昭和52)年、当時の石村萬盛堂の社長が「バレンタインデーのお返しがないのは不公平」という雑誌の投稿を見つけます。さらにそこに「せめてマシュマロでも…」という言葉があったことから、「バレンタインのお返しとしてマシュマロを贈る記念日を作れないか」と思いついたそう。

社長は女性社員に意見を求め、記念日の候補を「214」をひっくり返した「4月12日」、1週間後の「2月21日」、1か月後の「3月14日」の3つに絞ります。そして福岡で最大の百貨店「岩田屋」が当時とくにイベントがなかった時期である「3月14日」がよいという意見を受け、3月14日が「マシュマロデー」となったと言われています。

マシュマロデーからホワイトデーへ

石村萬盛堂はバレンタインのお返し用の商品として、中にチョコレートが入ったマシュマロを販売します。これは「君からもらったチョコレートを僕の優しさ(マシュマロ)に包んでお返しするよ」というコンセプトから生み出された、新しいお菓子です。しかし数年は売り上げが厳しい状態が続きます。

マシュマロデーのスタートから7~8年後、百貨店から「マシュマロに限定せず、バレンタインのお返し文化を広げられないか」という意見が出ます。そして、マシュマロ=白いという連想から「ホワイトデー」はどうかと提案を受け、記念日の名称が変わりました。

記念日の改名により、菓子業界だけでなく、その他の食品や衣料品など各業界が参入しやすくなりました。そして「3月14日はホワイトデー」として、さまざまなお店が打ち出し始めたことで日本国内に広まり、バレンタインのアンサーデーとして浸透したのです。

参考:ホワイトデーはここからはじまった / 石村萬盛堂 ホワイトデーの発祥

ホワイトデーのお菓子に込められた意味

ホワイトデーにお返しするお菓子によって、それぞれ「メッセージ」が込められているという考え方があります。あくまで諸説ある話で、特に気にせず選んでいる人が多いと思いますが、贈られたお菓子にどんな意味があるとされているのか、ご紹介します。

クッキーをつまむ手

(C)Shutterstock.com

マシュマロ

ホワイトデーが生まれたきっかけでもあるマシュマロは、前述の通り「君からもらったチョコレートを僕の優しさに包んでお返しするよ」という温かいメッセージのもと、石村萬盛堂がお返し商品として売り出しました。しかし残念ながら、意図とは逆の「マシュマロ=お断り」として考えられることが多いようです。

石村萬盛堂が考えたコンセプトを少し違った角度から見ると「気持ちを包んで返す=受け取れない」とも解釈できます。その見方が独り歩きし、マシュマロには好意を断る意味がある、と認識されてしまったと考えられています。また、マシュマロは口に入れるとすぐに溶けます。そこから、「君との関係は儚い」と連想され、「マシュマロ=あなたを好きではない」と捉えられるようになったともいわれます。

チョコレート

バレンタインでは定番のチョコレートですが、「ホワイトデーでチョコレートを贈る=もらったものをそのまま返す」と考えられたり、「これ以上の進展はない=現状維持」の意味を持つという説があります。

しかし一方で、チョコレートを贈り、同じものをお返しでもらうのは「あなたと同じ気持ち=好き」という意味であるという説も。また、ホワイトチョコレートは真っ白=純白と連想され、「純粋な関係性を望んでいる」という意味があるともいわれています。

クッキーやキャンディー

クッキーには「友達のままでいましょう」という意味があるとされています。比較的手ごろな価格で購入しやすいことから、「たくさんの中の1人」という意味とも考えられます。また、クッキーは水分が少なくサクサクとした食感が「軽い関係性」を表すことから、「恋人関係ではなくずっと友達で」という思いが含まれているという説もあります。

キャンディーも手軽に買えるお菓子ですが、口に入れてもすぐに溶けず、食べ終わった後でも甘いフレーバーが残ることから、「甘い関係を長く続けたい」という意味があるとされています。そのため、ホワイトデーの本命のお返しとして定番になっているようです。

マカロンやバウムクーヘン

近年人気の高いお菓子である「マカロン」。マカロンを贈る場合には「あなたは特別な人」という意味が込められているとされています。

バウムクーヘンは幾層にも重なった年輪をモチーフに作られたお菓子で、「幸せをもっと続けたい」という思いを表現しているとされます。ホワイトデーだけでなく、結婚式の引き出物に採用されやすいのは、「ずっと幸せが続く」という縁起のよい意味があるからでしょう。

マカロンもバウムクーヘンも、手ごろというよりはやや特別感が感じられるお菓子といえそうです。

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お菓子以外のお返しにも意味がある?

お返しとして選ばれるものは、お菓子だけではありません。そして、お菓子以外の品物についても、それぞれ意味を当てはめられるという説があります。一般的にどのような意味があるとされているのか、ご紹介します。

お菓子以外のお返しの意味
  1. ハンカチ
  2. ぬいぐるみ
  3. 香水

ホワイトデーの贈り物

(C)Shutterstock.com

ハンカチ

ハンカチは「別れ」を意味するといわれています。ハンカチはさまざまな場面で使うものですが、中でも「涙を拭く」場面が連想されやすいため、ネガティブなイメージを持たれているようです。

日本ではあまり知られていませんが、中国の風水では、ハンカチを贈ることは「永遠の別れ」や「不運」という意味に結びつきます。つまり、ホワイトデーのお返しとしてハンカチを贈るのは、「あなたと別れたい」という意味になると考えられているのです。

ぬいぐるみ

ぬいぐるみは部屋のインテリアとして飾られやすいアイテムです。そのため「いつもそばにいる」という思いが込められているとされます。目に入りやすく、ときに抱きしめたり、一緒に寝たりするかもしれないぬいぐるみは、特別に思っている人への贈り物と捉えられているようです。

中でもテディベアのぬいぐるみには「分身」というイメージがあり、「僕だと思って大切にしてね」という思いを込めて贈るという説もあります。

香水

よい香りを演出する香水は、体臭と混ざり合うことから「セクシャル」なイメージを持たれます。そこから、香水を贈る場合には「濃密な関係になりたい」という意味が込められていると言われることがあります。

自分の選んだ香りをまとわせることから、「独占したい」という意味があるのではという見方もできますね。

友達同士で贈り合うケースも増えている

もともとはバレンタインデーの贈り物を受け取った男性から女性へお返しを贈る日ではありますが、バレンタインの「友チョコ」文化と同じく、友人や職場の人同士でホワイトデーに贈り物をし合うケースも増えています。
友人や職場の人へのお返しには、どんなものを贈るとよいのでしょうか?

友人や職場の人へお返しする際の違い
  1. 友達同士で
  2. 職場の同僚や上司へ

女性同士のホワイトデー

(C)Shutterstock.com

友達同士で

関係性にもよりますが、友達同士の贈り物は高価ではなく気軽なものがおすすめです。最近は「SNS映え」を意識したものも人気です。カラフルな色使いのものや、キラキラしたもの、ほっこり癒されそうなものなど、SNSをしていない人でも思わず写真に残しておきたいプレゼントが喜ばれます。

お菓子であれば、カラフルで可愛いマカロン、ちょっと高級なお店のチョコレートなどがおすすめです。プチギフトでは、アロマキャンドルや入浴剤、リップクリームやハンドクリームが候補に挙げられます。

職場の同僚や上司へ

仕事で日ごろお世話になっている上司や同僚には、ネームバリューのあるものや知名度の高いものをお返しするのが安心です。

こちらも相手との関係性によりますが、プライベートなことまで知っている友人と違い、職場の人の好みを細かく把握するのは難しいことも多いでしょう。そのため「定番」や「高級」なものを選ぶのが無難かつ喜ばれやすいといえます。

職場の人へのお返しを選ぶポイントは?

前述の通り、職場関係の相手は友達と違い、フランクな関係ではないことが多いと思います。そのため、贈り物には気を使う場合も多いでしょう。
職場の人へのお返しを選ぶポイントをご紹介します。

職場の人へのお返しを選ぶポイント
  1. 形に残るものは避ける
  2. 安過ぎず高過ぎないものを

プレゼントを受け取った女性

(C)Shutterstock.com

形に残るものは避ける

相手との関係性が深ければ、形に残る贈り物はうれしいものです。しかし、まだお互いのことをよく知らない間柄だと、やや重く感じさせてしまったり、プレゼントの使い道をどうしようか困らせたりするかもしれません。

無難なのは、やはりお菓子などの食べ物です。アレルギーや食の好みが合うか心配な場合は、使用とともに減っていく消耗品を選びましょう。

安過ぎず高過ぎないものを

職場の人へ贈り物をする際の予算は「安過ぎず高過ぎず」と、絶妙なラインに設定します。コンビニなどで買える安いものでは、少し手軽すぎると思われるかもしれませんが、他方で、高価過ぎるものを贈ると、相手に気を使わせてしまうかもしれません。

予算は、自分が受け取ったものを基準に考えます。同じくらいの価格か、少しだけ高めの設定にするのがおすすめです。一般的には、最低でも500円、最高でも1000円前後が相場とされています。複数の人へお返しをする場合、有名店のお菓子詰め合わせを購入し、小分けにして贈るのもよいでしょう。

写真/Shutterstock.com

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