思考や性格などに対して使う場合
「卑屈」は人の言動だけでなく、性格や考え方など対象者の性質を表す場合にも使えます。以下の例文を参考にしてみましょう。
・昔の自分はあまりに卑屈だった
・失敗続きで彼女はすっかり卑屈な性格になってしまった
・そんなに卑屈な考え方では、周りに呆れられてしまうよ
気を付けよう!卑屈に見えてしまう言動とは?
意味や例文などを見る限り、「卑屈」は相手にあまりよい印象を与えないことがわかりましたね。自分の言動や考え方が「卑屈だ」と思われてしまったら悲しいですし、相手に不快な思いをさせたくないものです。
また、自分では謙虚さを意識していても、相手からは卑屈と捉えられてしまう場合もあるため注意しなければいけません。そこで最後に、卑屈に見えてしまう可能性の高い発言やふるまいについて解説します。
自分のことを極端に低く見せる言動
自分のことを、低く見せ過ぎてしまう言動には気を付けましょう。例えば「どうせ私はうまくできない」や「私なんか」など、自分の評価を下げる言葉は要注意です。自分を否定していじけている様子は、相手から卑屈と捉えられてしまう場合があります。
また、相手が「そんなことない」と励ましてくれたのに、「でも」としつこく否定を続けると、さらに卑屈さが増してしまうことも。自分では控えめで謙虚な発言と思っていても、行き過ぎた言動は卑屈に見えてしまうでしょう。
自信がなくて予防線を張ってしまう
卑屈と言われてしまう人は、自分に自信がない様子が言動に現れてしまうようです。物事に取りかかる前に「得意じゃないから」「うまくないから」などあらかじめハードルを下げて、予防線を張っていませんか? 自信を持てずに自分をさげすむ様子は、相手に卑屈と思われてしまう場合があります。
また、自信のなさからすぐに謝ってしまう人も注意が必要です。謝罪の必要がないところでも執拗に謝る姿は、謙虚を通り越して卑屈に見られてしまうかもしれません。
他人を素直に褒めない
先ほども触れた通り、卑屈に見えてしまう人に共通しているのは、自信のなさです。心の底に「どうせ自分なんて」という想いがあると、嫉妬心が芽生えるきっかけにもなってしまうでしょう。結果的に、他人の素晴らしさに気づいても素直に褒められないなどという事態につながります。
褒められないだけでなく「あの人が成功したのは、取引先に気に入られているからだ」など、他人をうらやむ気持ちが言葉として出てきてしまう人も注意しましょう。嫉妬心からくる嫌みっぽい言葉は、卑屈と捉えられてしまいます。
周りと比べてしまう
容姿や才能、性格など、知らずしらずのうちに自分と他人を比べてしまっている人は気を付けましょう。他人と比較することでさらに自信をなくし、自分を極端に下げたり、相手を褒められず嫌みったらしい言葉を言ったりなど負のループに陥ってしまうことがあります。
他人と自分は違って当たり前。劣等感を感じる必要はないのです。自信が持てない人は、まずはありのままの自分を受け入れることから始めましょう。
卑屈の意味を正しく知って言動を見直そう
「卑屈」は控えめな様子を表す「謙虚」と違い、自分をさげすむ言動や性格を指す言葉。卑屈と捉えられやすい言動は自分の価値を下げてしまう場合があるので、意味をよく理解して普段の生活に活かしていきたいところです。また、「卑屈」という言葉はマイナスのイメージがどうしても強いため、相手に使う場合も細心の注意を払いましょう。
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