「ご入用」とは「必要なこと」|読み方や使い方や注意点、類義語を解説 | Domani

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2021.06.14

「ご入用」とはどういう意味?読み方や使い方や注意点、類義語を解説

「ご入用」は「用のために必要なこと」や「必要な費用」を意味します。目上の人へ必要かを確認したい場合に、オブラートに包んで尋ねられる表現です。 ここでは「ご入用」に焦点をあて、意味や注意点、類義語まで詳しく解説します。本記事を参考に、きちんと理解しておきましょう。

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【目次】
 ・「ご入用」の意味と読み方、漢字表記
 ・「ご入用」の3つの類義語とは
 ・「ご入用」の使い方、注意するポイント
 ・「ご入用」と間違いやすい3つの言葉
 ・「ご入用」を理解しビジネスで正しく使おう

「ご入用」の意味と読み方、漢字表記

「ご入用」は「ある用事に必要なもの・必要なこと」を意味する言葉で、読み方は「ごいりよう」と発音をします。「スプーンはご入用ですか」などと使われるのが一般的です。正しく使えるようになるように、まずは言葉の意味や読み方、漢字表記の仕方を詳しく解説します。

ご入用 意味

(C)Shutterstock.com

■「ご入用」とは「必要なこと、もの」

「ご入用」は「ある用事に必要なこと・もの」を意味します。ほかには「大切なこと」「費用」も言い表せる言葉です。 「ご入用」は丁寧な物言いで相手に必要なものがないかどうかを尋ねる際に使われます。

例えば上司の手持ちのお金がないのかもしれない、と感じたときに「もしご入用でしたら、代わりにお支払いいたします」と伝えるなど、オブラートに包んだ言い方も可能です。 「なにか必要ですか?」と直接尋ねると、ぶしつけなもの言いの仕方になってしまいます。ビジネスの場では失礼に当たることもあるため、うまく活用できるようになりましょう。

なお、「ご入用」は丁寧で堅めのイメージを持たれます。そのため、部下や同等の立場の相手ではなく、顧客や取引先、上司に対して使うようにしましょう。

■「ご入用」の読み方は「ごいりよう」

「ご入用」の発音には、「ごいりよう」と「ごにゅうよう」の二通りの読み方があります。なお、「ご」の部分を漢字表記して「御入用」と書くことも。この表記の場合には「ごいりよう」のほかに「おいりよう」との読み方も可能で、場合によっては、ひらがなで「お入用」と表記することもあります。

このように、書き方やシーンによってさまざまな読み方がされる言葉です。ただし、「ごいりよう」の読み方のほうが一般的なため、そちらを覚えておくといいでしょう。

パソコンやスマートフォンなどで入力した文字を、日本語変換ソフトを使って変換した場合、「ごいりよう」と「おいりよう」はどちらとも正しく変換ができます。

敬語のルールには、訓読みをする言葉には「お」を、音読みをする言葉には「ご」を付ける、との原則があります。このルールを適用すると、「いりよう」との発音の仕方をする場合は訓読み。

そのため、「お」を付けて「お入用」とするのが正しいのではないか、との意見もあるようです。しかし、「ご入用」と発音するほうが世の中に浸透しているため、例外として認められています。

■「ご入り用」とも書くが「ご要り用」はNG

「ごいりよう・おいりよう」の漢字表記は、「ご入用」「ご入り用」「御入用」「お入用」。漢字での書き方がたくさんあり、このうちのどれを選んでも正しいです。基本的には、一般的な書き方として広まっている「ご入用」で覚えておくことをおすすめします。

なお、「ご要用」や「ご要り用」「ご要りよう」というように書かれることもあるものの、これは誤りです。「要る」にも「ご入用」と同じく「必要」との意味があるため、この漢字表記が広まってしまったものと考えられます。間違ってしまわないように気を付けましょう。

「にゅうよう」との言い方も可能なことを頭に入れておけば、「要」の字を選んでしまわないようにできます。漢字変換の際に心配になってしまう人は、2つの読み方を両方とも覚えておくといいでしょう。

「ご入用」の3つの類義語とは

「ご入用」を言い替えしたいときに使える類義語は「ご所望」「ご要望」「ご必要」です。ただし、言い換えが可能とはいっても「ご入用」とまったく同じ意味の言葉ではないため、注意しましょう。

ご入用 意味

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同じ言葉ばかりを使っているよりも、言い換えできる言葉を混ぜた方が自然な表現にできます。ボキャブラリーが豊富になることで、よりその場に合った言い回しが可能です。どう言い換えられるのかまで、チェックしておきましょう。

類義語1.「ご所望」

「ご所望」は、「ご入用」を言い換える類義語のひとつです。「あるものが欲しい」「このようにしてほしいと望むこと」を意味しており、「〇〇様ご所望の〜です」などの使われ方をします。

「ご所望」は相手が欲しいと思っていることを話す、尊敬の意を含めた言葉です。「ご」を外して「所望」だけにした表現の場合、自分の望みを伝えるときに使います。一般的には「所望」だけで使われる頻度は低く、「ご所望」の表記で使われることが多いです。

「ご所望」はその字が表しているとおり、望みについて伝えたいときに使う言葉。「ご入用」は必要なもののことを伝えたいときに使う表現のため、言いかえる際には気を付けましょう。

類義語2.「ご要望」

「ご入用」を言い換える類義語には、「ご要望」もあります。「要望」は「物事が実現することを強く望む」との意味合いがある言葉であり、「ご要望にお応えします」と使う言葉です。 さらに「ご」を付けることで、目上の人に対する敬意を含めた丁寧な言葉となっています。

「ご要望」は望みについて表しているものの、「これが欲しい」というよりももっと漠然とした希望を表現する言葉です。 「ご入用」との違いも確認しましょう。「ご入用」は必要なものであり、「ご要望」は望んでいるものである点で異なる言葉だといえます。

類義語3.「ご必要」

「ご必要」も「ご入用」と言い換えられる類義語のひとつです。「ご必要」には「なくてはならない、大切なこと」との意味が込められています。頭に尊敬の接続詞である「ご」を付けて、目上の人に対して使われている言葉です。

言い換えられるかの表現の違いを確認すると、「ご入用」も「ご必要」も「なにかのために必要となること」を表します。意味の上では同じような言葉だと感じることでしょう。

ただし、「ご入用」はある程度オブラートに包んだ言い方であるのに対し、「ご必要」はより直接的な表現です。「ご必要」では礼を欠いていると感じられる場合があるため、ビジネスの場においては「ご入用」の使用を選択したほうが無難でしょう。

「ご入用」の使い方、注意するポイント

「ご入用」は店舗やビジネスの場などでよく使われる言葉です。直接的に「なにが必要?」「これ要りますか?」と尋ねることは、目上の人へは失礼にあたります。その際に「ご入用」を上手に使うと、品よく相手が欲することも確認できるのです。

ご入用 意味

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それでは、「ご入用」を実際に使う際の例や、その際に注意するべきポイントを確認しましょう。

使用例:「ご入用でしたら」「ご入用であれば」

先述のとおり、「ご入用」とは目上の相手へ必要なものの確認をする際に使う言葉。「ご入用でしたら~」「ご入用であれば~」は、「もし必要なら~」との内容を丁寧に表現可能です。取引先への営業活動でもよく選択される表現であり、「ご入用でしたら、こちらからお使いください」「なにかご入用でしたら、お気軽にご連絡ください」と使われます。

「ご入用の際は~」だと「必要となったときは~」を意味。これも営業活動でよく使われる表現です。「ご入用の際には、すぐに駆けつけます」などの表現がされます。

「ご入用ですか?」と聞かれた際の返答の仕方も確認しましょう。自分が返答する側であっても、丁寧な言葉遣いが必要です。尋ねられたものが必要なら「はい、お願いします」、要らないならば「結構です、ありがとうございます」と伝えましょう。

「なにかご入用ですか?」などの具体性のない問いをされることも。自分から必要なものを言う場合、「では、〇〇をお願いします」と、要ると思うものを具体的に伝えましょう。

■「ご入用ですか?」が使えるのは用意がある場合

「ご入用」は「あなたの為に、なにかできますか」との親切な意味が含まれる言葉です。そのため、好感を持ってもらいたい取引先や顧客へよく使用されます。

注意するべきなのは、基本的に「ご入用ですか?」と聞けるのは、必要になりそうなものへの用意がある場合であることです。 例えば「スプーンはご入用ですか?」と確認した場合を見ましょう。問いに対して相手が「はい」と望んだのに「ただいま在庫をきらしております」といって渡せないようでは、逆に不快に思われてしまう可能性があります。

用意がないなら「ご希望」を選択

相手の望みを確認したいけれど用意がない場合や、用意があるものを望まれるかわからない場合は、「ご入用」ではなく「ご希望」と表現しましょう。「なにかご希望のものはありますか?」「こちらはいつまでの納品をご希望されますか?」のように使います。

「ご希望」は目に映らないような内容への望み、とのニュアンスがある言葉。そのため、望むことへの強さのレベルが少し低く感じ、不快に思われにくいようです。

■「ご入用」は目上の人へ使う

「ご入用」とは、自分よりも目上の人への尊敬の意を込めた言葉。自分自身の立場を下げた表現で相手への敬意を表す謙譲語のひとつです。

目下や同等の相手へ「ご入用」を用いるのは正しくないので、気を付けましょう。営業担当者からよく聞く表現であり、社内の上司や取引先との話やメールでも使えます。

自分のことなら「入用」を選択

「ご入用」は目上の相手への敬意を含む言葉のため、自分が必要だと思うものや経費に対しては使えません。自分が欲しいものを表したいときには、尊敬の意味を持つ「ご」をなくし「入用」を使いましょう。

欲しいものを直接的に「必要だ」と伝えるのは、相手に対してのプレッシャーになることも。しかし、オブラートな表現である「入用」を用いることでやわらかい表現にできるのです。例えば「〇〇が入用となったため、経費での購入は可能でしょうか?」のように使いましょう。

「ご入用」と間違いやすい3つの言葉

「ご入用」と似た言葉には、先述した「ご所望」「ご要望」「ご必要」以外にもあります。違う表現での言い換えをする際、ニュアンスが近いけれど意味合いが異なる言葉もあるため、気を付けなければいけません。それでは、「ご入用」との言い換えをする際に間違いやすい3つの言葉を、しっかりとチェックをしましょう。

ご入用 意味

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間違いやすい言葉1.「ご利用」

「ご入用」と間違いやすい言葉のひとつが、「ご利用」です。読みで比べてみると「ごいりよう」と「ごりよう」で、耳で聞く分にはあまり違いがわかりません。ニュアンスもなんとなく近いように感じ、「ご入用」と間違いやすいようです。

「ご入用」とは「必要なもの」、「ご利用」とは「利益になるよう使うこと」「使って役立たせること」であり、意味が異なります。例えば、「なにかご利用ですか」では「なにか使いたいものはありますか」「あなたの利益になるものはありましたか」というような意味にとられるのです。

「コピー機をご利用ですか」と「コピー機をご入用ですか」の2つの文章での違いもチェックしましょう。前者の場合は「コピーができるサービスを使いますか」ですが、後者の場合は「コピー機を購入するなどして、手に入れますか」と、まったく違った意味合いに。

このように、似たように感じる言葉であっても、言い換えると全く異なる内容になることも。自分が伝えたい表現になったか、文章を作ったあとで確認すると良いでしょう。

間違いやすい言葉2.「ご用命」

「ご用命」も、間違いやすい言葉のひとつ。「ご用命」と「ご入用」は文字にした際の見た目が似ています。さらにそれぞれの言葉を使うシーンにも一致する部分が多いため、ついつい混同しやすいようです。

「用命」とはその字のとおり、「用を命ずる」「申し付ける」の意味を持つ言葉。そのため、「ご入用」を言い換える表現には使えません。ただし、「なにかご入用でしたらそちらのベルを鳴らしてご用命ください」のように、それぞれの言葉を同じ文章の中で使うことは可能です。

間違いやすい言葉3.「物入り」

「物入り」も言い換えで間違いやすい言葉です。「物入り」とは「費用がかかる」「出費となることが重なる」を意味します。対して、「ご入用」は「必要なものやお金」を意味する言葉です。

そのため、それぞれの表現している内容は異なります。 なお、「物入り」も「入用」と一緒の文章の中で使えます。「今月は入用となるものが多くて物入りだ」のように使いましょう。

「ご入用」を理解しビジネスで正しく使おう

今回は「ご入用」について、「用事のため必要となること」との意味があることなどを解説しました。「ご入用」は、とくに営業の際などのビジネスの場において、便利に使える言葉です。

直接的な言い回しを避けられるため、上手に用いるとあけすけではない表現で伝えたいことを伝えられるようになります。「ご入用」や似たニュアンスを持つ言葉の意味をしっかりと把握し、正しく使えるようになりましょう。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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