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2023.06.14

「ご入用」とは「必要なこと」|読み方や使い方や注意点、類義語を解説

 

「ご入用」は「用事のために必要なこと」や「必要な費用」を意味します。目上の人へ必要かを確認したい場合に、オブラートに包んで尋ねられる表現です。

ここでは「ご入用」に焦点をあて、意味や注意点、類義語まで詳しく解説します。本記事を参考に、きちんと理解しておきましょう。

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「ご入用」の意味と読み方、漢字表記

「ご入用」は「ある用事に必要なもの・必要なこと」を意味する言葉で、読み方は「ごいりよう」と発音をします。「スプーンはご入用ですか」などと使われるのが一般的です。正しく使えるようになるように、まずは言葉の意味や読み方、漢字表記の仕方を詳しく解説します。

歩道を歩くスーツの女性

(C)Shutterstock.com

「ご入用」とは「必要なこと、もの」

「ご入用」は「ある用事に必要なこと・もの」を意味します。ほかには「大切なこと」「費用」も言い表せる言葉です。丁寧な物言いで、相手に必要なものがないかどうかを尋ねる際に使われます。例えば上司に手持ちのお金がないのかもしれない、と感じたときに「もしご入用でしたら、代わりにお支払いいたします」と伝えるなど、オブラートに包んだ言い方も可能です。 ビジネスの場では、「なにか必要ですか?」と直接尋ねるとぶしつけに聞こえて失礼になる可能性も。「ご入用」をうまく活用できるようになりましょう。なお「ご入用」は丁寧で堅めのイメージを持たれる言葉です。そのため、部下や同等の立場の相手ではなく、顧客や取引先、上司に対して使うようにしましょう。

「ご入用」の読み方は「ごいりよう」

「ご入用」の発音には、「ごいりよう」と「ごにゅうよう」の二通りの読み方があります。なお、「ご」の部分を漢字表記して「御入用」と書くことも。この表記の場合には「ごいりよう」のほかに「おいりよう」との読み方も可能で、場合によっては、ひらがなで「お入用」と表記することもあります。このように、書き方やシーンによってさまざまな読み方がされる言葉です。パソコンやスマートフォンなどで入力した文字を、日本語変換ソフトを使って変換した場合、「ごいりよう」と「おいりよう」はどちらとも正しく変換ができます。ただし、「ごいりよう」の読み方がもっとも一般的であり、こちらを覚えておけば問題ないでしょう。

敬語のルールには、訓読みをする言葉には「お」を、音読みをする言葉には「ご」を付ける、との原則があります。このルールを適用すると、「いりよう」との発音の仕方をする場合は訓読み。そのため、「お」を付けて「お入用」とするのが正しいのではないか、との意見もあるようです。しかし、「ご入用」と発音するほうが世の中に浸透しているため、例外として認められています。

「ご入り用」とも書くが「ご要り用」はNG

「ごいりよう・おいりよう」の漢字表記は、「ご入用」「ご入り用」「御入用」「お入用」。漢字での書き方がたくさんあり、このうちのどれを選んでも正しいです。基本的には、一般的な書き方として広まっている「ご入用」で覚えておくことをおすすめします。なお、「ご要用」や「ご要り用」「ご要りよう」というように書かれることもあるものの、これは誤りです。「要る」にも「ご入用」と同じく「必要」との意味があるため、この漢字表記が広まってしまったものと考えられます。間違わないように気を付けましょう。「にゅうよう」との言い方も可能なことを頭に入れておけば、「要」の字を選んでしまわないようにできます。漢字変換の際に心配になってしまう人は、2つの読み方を両方とも覚えておくといいでしょう。

「ご入用」の3つの類義語とは

「ご入用」を言い替えしたいときに使える類義語は「ご所望」「ご要望」「ご必要」です。ただし、言い換えが可能とはいっても「ご入用」とまったく同じ意味の言葉ではないため、注意しましょう。同じ言葉ばかりを使っているよりも、言い換えできる言葉を混ぜた方が自然な表現にできます。ボキャブラリーが豊富になることで、よりその場に合った言い回しが可能です。どう言い換えられるのかまで、チェックしておきましょう。

「ご入用」の類義語
  1. 「ご所望」
  2. 「ご要望」
  3. 「ご必要」

歩道を歩くスーツの男性

(C)Shutterstock.com

「ご所望」

「ご所望」は「あるものが欲しい」「このようにしてほしいと望むこと」を意味しており、「〇〇様ご所望の〜です」などの使われ方をします。その字が表しているとおり、望みについて伝えたいときに使う言葉です。「ご入用」は必要なもののことを伝えたいときに使う表現のため、少しニュアンスが異なります。言い換える際には気を付けましょう。

「ご所望」は相手が欲しいと思っていることを話す、尊敬の意を含めた言葉です。「ご」を外して「所望」だけにした表現の場合は、自分の望みを伝えるときに使います。一般的には「所望」だけで使われる頻度は低く、「ご所望」の表記で使われることが多いでしょう。

「ご要望」

「要望」には「物事が実現することを強く望む」との意味合いがあり、さらに「ご」を付けることで、目上の人に対する敬意を含めた丁寧な言葉となっています。また望みについて表した言葉ではあるものの、具体的に「これが欲しい」というよりも、もっと漠然とした希望を表現する言葉です。

「ご入用」との違いも確認しておきましょう。「ご入用」は必要なものであり、「ご要望」は望んでいるものである点で異なる言葉だといえます。

「ご必要」

「ご必要」には「なくてはならない、大切なこと」との意味が込められています。頭に尊敬の接続詞である「ご」を付けて、目上の人に対して使われている言葉です。意味の上では、「ご入用」とほぼ同じと言えるでしょう。ただし、「ご入用」はある程度オブラートに包んだ言い方であるのに対し、「ご必要」はより直接的な表現です。「ご必要」では礼を欠いていると感じられる場合があるため、ビジネスの場においては「ご入用」の使用を選択したほうが無難でしょう。

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