適切に相槌を打つ
人は話をしているとき、うまく伝わっているか不安になることがあります。ただ黙って聞いているだけよりも所々で相槌を打つと、相手は話を進めやすくなります。
不安を減らすには「うんうん」「そうだよね」など、話が一段落するごとに相槌を打ちましょう。すると、相手は自信を持って話を続けやすくなります。
また必要に応じて、身振りや手振りでリアクションをする方法もおすすめです。例えば、面白い話のときは、軽く手を叩いて笑うなどすれば楽しい気持ちを伝えられます。
アクティブリスニングを実践
アクティブリスニングとは、ただ黙って聞いているのではなく積極的に対話に参加する方法のことです。よいタイミングで自分も話に参加すると、より集中して相手の話を聞けるのです。
例えば、重要な内容のところで「そうか、〇〇が原因だったんだね」などのように、これまでの話を「自分の言葉」で言い換えて確認すると、話への理解度を表せるでしょう。
また、話がわかりづらくなってきたときは「それは、さっき言ってた〇〇が関係してること?」と発言し、内容を確認することがおすすめです。
話を間違って受け取ることを防げるほか、相手も正しい状況を説明しやすくなります。ほかにも、共感できる部分には「わかる」「私もそう思うよ」など、率直に意見を述べましょう。
【100人に聞いた】その他にこんな意見も
〝聞き上手になるためにできること〟についてもアンケートを実施しました。どのような意見が寄せられているのか見てみましょう。
相手の話に耳を傾ける
「よく聞いて復唱、相槌をすること」(30代・兵庫県)
「口を挟まない」(40代・岩手県)
「最後まで話を聞いてから返事する」(40代・三重県)
相手に興味を持つ
「相手に興味を持つ」(40代・静岡県)
「相手に興味を持っているように見せる」(40代・東京都)
自分の話ばかりしない
「とりあえず自分の意見はさておき、そうなんだねと理解する姿勢が大事」(40代・愛知県)
「自分を抑える」(40代・岩手県)
「自分の意見を押し付けない」(40代・神奈川県)
共感する
「相手の気持ちに同調する」(40代・岩手県)
「相手の話に共感してあげる」(40代・神奈川県)
リアクション
「感嘆、共感、質問」(40代・広島県)
「共感していることを表現する」(40代・兵庫県)
【目次】
聞き上手になるためのNG言動
人の話を真剣に聞こうとすると、自分でも気づかないうちに話し手の邪魔をしてしまうことがあります。つい、やってしまいがちなNG行動を確認しておきましょう。
相手の言葉を否定する
聞き上手な人は話を聞いている途中で、相手の言葉を否定しません。話を全て聞かずに否定的な言葉を発すると、悪気がなかったとしても相手を傷つけてしまうことがあるからです。
相手のことを思ってよい意見を言ったつもりでも、話す側は「わかってもらえない」と感じてしまうのです。否定された話し手は、この人に言っても無駄だと心を閉ざしてしまうことも。
「でも」「だけど」などの言葉を使うと、そのつもりはなくても否定的に聞こえることが少なくありません。「〇〇はそう思うんだね」「それは辛かったよね」というように、肯定的な表現をすることが大事です。
先入観を持つ
価値観は人によって違います。自分から見れば価値を感じないことでも、他の人までそう見ているとは限りません。聞き上手になりたいなら、何事も先入観で決めつけるのはNGです。
先入観があると、話を聞くとき相手の気持ちに寄り添いづらく、間違った思い込みで受け取ってしまうことにもなりかねません。
聞き手に「Aは正しくBは悪い」という先入観がある場合、Bを正しいことだと考える人の気持ちを前向きに受け取ることは難しくなります。どうしても批判的な気持ちになってしまうでしょう。
簡単ではありませんが、聞き上手になるには〝どちらか一方の意見に偏ることなく、どんな話題であっても「公平な態度」で話を聞けるようになる〟ことがポイントです。
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