Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE 挨拶・マナー

2023.05.18

「所存です」の使い方あってる?正しい意味と注意点を例文で解説

 

会社でスピーチをおこなうとき

「所存です」は、送別会や懇親会でスピーチをおこなう際に自分の意思を表明する言葉として使います。「所存です」といったフォーマルな表現を正しく使用すると、きれいなスピーチになるでしょう。

スピーチの中で使える「所存です」の例文は以下を参考にしてください。

・一日でも早くお役に立てるよう頑張る所存です。
・企業としてすべきことを考えながら今後も歩いていく所存です。

新しい部署や役職に就いて挨拶するとき

「所存です」は新しい部署に異動したり、新たな役職に就いたりしたときの挨拶の中でも使われます。使用する目的は、今後の意気込みや決意を伝えるためです。「所存です」と述べると、「これからどんなことをしていくのか」という意思をはっきりと伝えられるでしょう。

新任挨拶で使える「所存です」の例文をご紹介します。

・微力ではございますが、こちらのプロジェクトに貢献したい所存です。
・これまでの経験を活かしながら、業務を通じてさらに学んでいく所存です。

「所存です」の言い換え5つ

「所存です」には5つの言い換え表現があります。いつも「所存です」ばかりを使っていると、発言が単調な印象を受けます。「所存です」と同じように使える表現を学び、適切に使えるようにしましょう。

「所存です」を使う場面は、目上の人に対するかしこまったシーンと、よりカジュアルに伝えたいシーンに分かれます。以下で言い換え表現と使い方を見ていきましょう。

所存 です

(C)Shutterstock.com

「〜のつもりです」

「〜のつもりです」は、「所存です」ほど硬い表現が必要ない場面で使います。「つもり」は意図や考え、意向を表す言葉で、「所存です」と同じ意味です。「所存です」がかしこまった表現であるのに対し、「つもりです」は柔らかい印象を与えます。「所存です」と違い、「つもりです」にはへりくだった意味はありません。

「つもりです」は、以下のように使います。

・スケジュールに沿って計画を実行するつもりです。
・明日資料を持参するつもりです。

「〜と存じます」

「〜と存じます」は、目上の人に対して考えやお願いを伝えるときに使います。「〜と存じます」には「思っています」「知っています」という意味があり、「所存です」と同じく、相手にへりくだった印象を与える言葉です。自分よりも立場が上の人に対して意見や考えを述べたり、お願いをしたりするときは、「〜と存じます」を使うと丁寧に伝えられます。

以下の例文を参考にするといいでしょう。

・お早めにご返信いただきますよう、お願いしたく存じます。
「お願いしたく存じます」と加えると、「お願い」の意味を含んだ文章が作れます。

・お送りいただいたメールを拝見しましたが、特に問題ないかと存じます。
「問題ないかと存じます」を使い、「問題ないと思っています」を言い換えています。

・皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
「〜のことと存じます」は「知っている」という意思を表します。

「〜して参ります」

「〜して参ります」は、持続的な意思を表したいときに使います。「〜していきます」をへりくだって伝える言い方です。「参ります」には「いきます」という意味もありますが、この場合は「何かを継続する」ニュアンスで使用されます。「所存です」と同じく決意表明をする際に適した表現です。

具体的な例文には以下のものがあります。

・妥協せずに最善を尽くして参ります。
・改善案を実行し、これからも努力して参ります。

新たに何かを続けるときと、以前から続けてきたことを継続するときの両方で使用可能です。

「〜次第です」

物事の事情や状況を報告する際は、「所存です」の言い換えとして「〜次第です」が使えます。「〜次第です」は「〜というわけです」「〜という状況です」と同義です。「所存です」は事実よりも自分の意見を述べる際に使用しますが、「〜次第です」は「なぜ・どうしてそうなったか」という事実を説明するために用いられます。

正しい言い方で事情や状況を報告できるように、「〜次第です」の例文を確認しておきましょう。

・我々としましては、以上のように考えている次第です。
・現在は、新規事業に向けて取り組んでいる次第です。

「意向」

「意向」は「所存です」と同じく、心の中の「思い」「考え」を意味する言葉です。ただし、「所存です」は自分に対してしか使えませんが、「意向」は自分にも相手にも使えます。似ている言葉ではあるものの、それぞれは置き換えられないので注意しましょう。

なお「意向」には敬意が含まれていないため、目上の人に対してそのまま使うのは不適切です。「ご」を加えて「ご意向」にすると、敬意が込められた丁寧な表現として使えます。

上記を踏まえ、「意向」の例文を確認しておきましょう。

・ご意向に添えず大変申し訳ございません。
・まずはお客様のご意向をお聞かせください。
・ご意向を確認したく、ご連絡差し上げました。

「所存です」の正しい英語表現

「所存です」の英語表現である、「I want to(〜したいと思います)」と「I would like to(所存でございます)」をご紹介しましょう。ビジネスの場面で、英語のやりとりをスムーズに進めるために、正しい英語表現を押さえておきたいところです。

以下で「所存です」の英語表現をご紹介するので、丁寧さの度合いに応じて使い分けてみてください。

所存 です

(C)Shutterstock.com

〜したいと思います「I want to」

「所存です」を簡単に表すと、「〜したいと思います」が当てはまります。「〜したいと思います」を英語で表現する場合は、「I want to」を使うのが一般的です。カジュアルな印象があるため、へりくだった言い方が求められない場面に向いています。

なお、「したい(want)」「思います(think)」と動詞が2つありますが、「I think I want to」にはしません。「think」と「want」を連続させるのは誤った表現なので、使わないように注意しましょう。

「I want to」を使った例文をご紹介します。

・I want to change jobs.(転職したいと思います)
・I want to cancel.(キャンセルしたいです)

より丁寧な表現「I would like to」

「所存でございます」の英語表現は「I would like to」で、相手にかしこまった印象を与えられます。「I would like to」を「I want to」に言い換えても文章は成立しますが、丁寧に伝えたい場合は「I would like to」を使いましょう。

「I would like to」を使った例文をご紹介します。

・I would like to visit you.(お伺いする所存です)

「所存です」を正しく使いこなせる大人になろう!

「所存です」は、「〜だと思います」を丁寧に表した言葉で、目上の人に対して意見や思いを伝えるときに使います。仕事関係のメールや履歴書、スピーチなど、主にビジネスシーンにおいて決意表明するときに使える便利な表現です。「所存です」の意味や類語を理解し、正しく使いこなせるように適切な使い方を習得しておきましょう。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

1 2

▼あわせて読みたい

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら


Read Moreおすすめの関連記事







スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!