会社でスピーチをおこなうとき
送別会や懇親会などでスピーチをする際も「所存です」を活用できます。自分の決意表明や思いを述べるときに使うと、丁寧に気持ちを伝えることができます。
【スピーチの中で使う場合】
・本年も皆様とともに、さらなる成長と発展を目指して努力する所存です。
・今後もより一層の業績向上を目指し、全力で取り組む所存です。
新しい部署への異動や役職に就いたときの挨拶をおこなうとき
挨拶の中でも「所存です」を使うことが多いですね。特に、入社や異動、昇進や昇格の際に使われます。今後の意気込みや決意を伝える際に用いられます。
【異動に関連して使う場合】
・異動先でも、これまでの経験を活かし、目標達成に向けて尽力する所存です。
・これまでの経験を活かし、精進する所存です。
謝罪をするとき
謝罪が必要なときには、「所存です」を使って今後の対策や改善策を伝えることが重要です。ただお詫びするだけでなく、再発防止や問題解決への取り組みを示すことで、相手にあなたの誠意を伝えることができるでしょう。
【謝罪で使う場合】
・今後は同じミスが起こらないように、社員教育を徹底する所存です。
・再発防止に向け、体制強化を進める所存です。
決意や意向を示すとき
自分の決意や意向を伝えるときにも「所存です」を使います。この表現は、上司や取引先に報告する際や、プレゼンテーションなどの場面でよく用いられます。
【決意・意向を示す場合】
・貴社のご意向に添えるように、社内で協議を進める所存です。
・今週末には、新プロジェクトの概要をご報告させていただく所存です。
【目次】
「所存です」の言い換え表現
「所存です」の代わりに使える表現を紹介します。「所存です」の多用を避けたい場合に便利ですよ。
「〜のつもりです」
「〜のつもりです」は、「所存です」よりも柔らかい印象を与える表現かもしれません。ただし、謙遜の意味は含まれないため、その点は意識したいですね。
【例文】
・スケジュールに沿って計画を実行するつもりです。
・明日、資料を持参するつもりです。
「〜と存じます」
「〜と存じます」は、の「存ずる」は「思う」「考える」の謙譲語です。目上の人に対して考えやお願いを伝える際に使います。「所存です」と同じように使える表現です。
【例文】
・お早めにご返信いただきますよう、お願いしたく存じます。
・資料が到着し内容を確認しましたが、もう少し調査が必要かと存じます。
最後に
「所存です」を的確に使うことができれば、丁寧で誠意のあるコミュニケーションをとることができます。正しい使い方をマスターし、ビジネスシーンや日常生活での表現力を高めてみてくださいね。
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