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WORK 挨拶・マナー

2026.01.12

「所存です」の正しい使い方を例文で紹介! 意味や言い換え表現も

会社でスピーチをおこなうとき

送別会や懇親会などでスピーチをする際も「所存です」を活用できます。自分の決意表明や思いを述べるときに使うと、丁寧に気持ちを伝えることができます。

【スピーチの中で使う場合】

・本年も皆様とともに、さらなる成長と発展を目指して努力する所存です。
・今後もより一層の業績向上を目指し、全力で取り組む所存です。
・この度の重責を拝命し、身の引き締まる思いです。皆様の期待に応えるべく、部門一丸となって目標達成に邁進する所存でございます。
・今後も、お客様の信頼を第一に考え、品質管理体制を一層強化してまいる所存です。
・部門を越えた連携を密にし、皆様からの率直なご意見やアイデアを積極的にいただく所存です。
・本日は、この方針に基づき、直ちに具体的な施策を実行する所存です。
・今回の反省を胸に刻み、必ずや汚名返上を果たす所存ですので、皆様どうか、引き続きご支援をお願いいたします。

新しい部署への異動や役職に就いたときの挨拶をおこなうとき

挨拶の中でも「所存です」を使うことが多いですね。特に、入社や異動、昇進や昇格の際に使われます。今後の意気込みや決意を伝える際に用いられます

【例文】

・異動先でも、これまでの経験を活かし、目標達成に向けて尽力する所存です。
・これまでの経験を活かし、精進する所存です。
・本日より、営業企画部の部長を拝命いたしました〇〇です。皆様と力を合わせ、部門のさらなる発展に貢献する所存でございます。
・慣れない業務も多々ございますが、一日も早く貴部門のやり方を習得し、皆様の期待に応えられるよう精進してまいる所存です。
・皆様には、部門のルールや業務の詳細について、積極的なご指導ご鞭撻をいただく所存です。
・私がこのチームでまずする所存は、既存業務の効率化と、新しいメンバーの育成です。
・私は皆様の意見を尊重し、ボトムアップで組織を運営していく所存ですので、忌憚のないご意見をお寄せください。

謝罪をするとき

謝罪が必要なときには、「所存です」を使って今後の対策や改善策を伝えることが重要です。ただお詫びするだけでなく、再発防止や問題解決への取り組みを示すことで、相手にあなたの誠意を伝えることができるでしょう

【例文】

・今後は同じミスが起こらないように、社員教育を徹底する所存です。
・再発防止に向け、体制強化を進める所存です。
・失った信頼を取り戻すべく、誠意をもって最後まで責任ある対応をする所存でございます。
・今回の件を教訓とし、今後とも変わらぬご期待にお応えできるよう、精一杯尽力してまいる所存です。
・お客様からの貴重なご指摘を真摯に受け止め、今後のサービス向上に活かしていただく所存です。
・責任をもって、この問題の解決に尽力する所存ですので、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

決意や意向を示すとき

自分の決意や意向を伝えるときにも「所存です」を使います。この表現は、上司や取引先に報告する際や、プレゼンテーションなどの場面でよく用いられます

【例文】

・貴社のご意向に添えるように、社内で協議を進める所存です。
・今週末には、新プロジェクトの概要をご報告させていただく所存です。

【実際のエピソード】「所存です」に関する成功談・失敗談

「所存です」の体験談には、どのようなものがあるのでしょうか?ビジネスシーンにおいて、「所存です」に関して何かしらの気づきや学びを得た実際のエピソードを紹介していきます。

【episode1】上司の「所存でございます」が信頼に変わった瞬間

セミロングの女性のシルエット

Aさん(管理職、48)

私がまだ若手だった頃、新規プロジェクトの納期遅延でクライアントから厳しいお叱りを受けました。上司(当時の部長)がクライアントに送った謝罪文には、「失った信頼を取り戻すべく、誠意をもって最後まで責任ある対応をする所存でございます」とありました。ただの「対応します」ではなく、最上級の敬語で「所存」を使ったことで、先方は「この件は組織として決して逃げない」という強い決意を感じてくれたようです。その後の交渉は一転して協力的になり、最終的に和解できました。この一文が、ただの謝罪ではなく、責任と覚悟を表明する切り札となることを痛感した経験です。

【episode2】私が使ってしまった「させていただく所存です」

セミロングの女性のシルエット

Mさん(管理職、41)

私がまだ課長になりたての頃、提案書で「この課題について、弊社が責任をもって対応させていただく所存です」と記載し、役員会に提出しました。直後、上席の部長に呼ばれ、「『所存です』は既に十分丁寧だから、『させていただく』を重ねると過剰でくどい。シンプルに『対応する所存です』でいい」と赤字で修正されました。「丁寧にし過ぎれば良いわけではない」という、敬語のバランス感覚を厳しく指導された失敗談です。それ以来、一つ一つの敬語が本当に必要か、立ち止まって考えるようになりました。

「所存です」の言い換え表現

「所存です」の代わりに使える表現を紹介します。「所存です」の多用を避けたい場合に便利ですよ。

コーヒー
(c) Adobe Stock

「〜のつもりです」

「〜のつもりです」は、「所存です」よりも柔らかい印象を与える表現かもしれません。ただし、謙遜の意味は含まれないため、その点は意識したいですね。

【例文】

・スケジュールに沿って計画を実行するつもりです。
・明日、資料を持参するつもりです。
・当期におきましては、顧客満足度を最優先事項とし、全社を挙げてサービス品質の向上に努めていく所存でございます。
・計画に基づき、段階的に海外拠点の設立を進め、グローバル展開を加速してまいる所存です。
・最終的な仕様決定にあたっては、関係各所からのご意見を十分にいただく所存です。
・このプロジェクトの成功が当社の未来を左右すると確信している所存ですので、何卒ご協力をお願いいたします。

「〜と存じます」

「〜と存じます」は、の「存ずる」は「思う」「考える」の謙譲語です。目上の人に対して考えやお願いを伝える際に使います。「所存です」と同じように使える表現です。

【例文】

・お早めにご返信いただきますよう、お願いしたく存じます。
・資料が到着し内容を確認しましたが、もう少し調査が必要かと存じます。

「〜する考えでおります」

これは「所存です」と同様に「〜という考えを持っている」という意思表示を丁寧に行う表現ですが、「所存です」よりもやや口語的で、柔軟性を含んだニュアンスがあります。「おります」は謙譲語「おる」を使用しているため、相手への敬意も伝わります。

【例文】

今後、新規事業への投資比率を段階的に引き上げていく考えでおります。

「〜させていただきたく存じます」

この表現は「所存です」よりも具体的な行動への移行、あるいは許可を求める意向を丁寧に示します。自分の行動について相手の了承を得たい、または行動を強く提案したい場合に適しており、ビジネスの場面で非常によく使われます。「存じます」を使用しているため、丁寧さも高いです。

【例文】

お客様への負担を最小限に抑えるため、弊社が主体となって課題解決を進めさせていただきたく存じます。
いただいたご指摘を踏まえ、至急マニュアルの改訂作業に着手させていただきたく存じます。

よくある質問

ビジネスシーンで多用される「所存です」ですが、その格式の高さゆえに、他の敬語や表現との組み合わせで誤用が生じやすい側面があります。ここでは、使用者が疑問に感じやすいポイントについて解説いたします。

Q. 「させていただく所存です」は正しい敬語ですか?

「所存です」自体が非常に丁寧な表現であるため、さらに「〜させていただく」を重ねると過剰な敬語となり、不自然に聞こえる場合が多いです。「所存です」だけで十分な敬意が伝わるため、「〜する所存です」とシンプルに表現するのが適切です。

Q. 「思う所存です」は正しい使い方ですか?

これは誤った使い方です。「所存」はもともと「考え」「思っていること」という意味の「存じ」を名詞化したものであり、「思う」という意味を含んでいます。したがって、「思う所存です」としてしまうと「思う」と「所存」の意味が重複する二重表現となり、文法的に誤りです。正しくは「〜という所存です」や「〜と考えております」とします。

Q. 「所存」と「つもり」はの違いは何ですか?

「所存」は「つもり」を意味する言葉ですが、「つもり」と比較して圧倒的に格式が高く、ビジネスや公的な文書で強い決意や責任感を伴う意思を表明する際に使用されます。「つもり」は日常会話でも使われる一般的な意志表示であり、丁寧さの度合いが大きく異なります。

Q. 「所存ですが」はどんなときに使いますか?

「所存ですが」は、自分の強い決意や考えを述べた上で、相手の意見や判断を仰ぐ謙虚な姿勢を示したいときに使われます。例えば、「A案で進める所存ですが、念のためご意見をいただけますでしょうか」のように、自分の意向を伝えつつ、最終的な決定権や判断を相手に委ねる際に適しています。

最後に

  1. 「所存です」は強い意志と敬意を同時に伝えるため、昇進挨拶や謝罪、重要案件の計画表明に不可欠
  2. 「所存でございます」は正しい敬語であり、より相手への敬意を高めたい場面で使うことができる
  3. 「所存ですが」は決意を述べつつ相手の判断を仰ぐ謙虚さを示し、「所存」と「つもり」は格式の高さが大きく異なる

「所存です」を的確に使うことができれば、丁寧で誠意のあるコミュニケーションをとることができます。正しい使い方をマスターし、ビジネスシーンや日常生活での表現力を高めてみてくださいね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。https://domani.shogakukan.co.jp/

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