「新店舗をご高覧くださった皆様には、特別な特典があります」
例文は、自分の見て欲しいものを見てくださった方に敬意を込めた表現です。感謝や別の案内を伝える際に使用しましょう。
「先日は貴重な機会をいただき、弊社の事業計画書をご高覧いただきありがとうございます」
既に目上の相手が資料を見てくれたことに対し、感謝と敬意を伝える表現です。「拝見していただき」の最上級の丁寧語として、重要な文書の後に用います。
「会議で配布した資料はこれですべてです。ご高覧ありがとうございました」
会議やイベントの最後に、配布物や展示物などを見てもらったことに対し、その場で感謝を伝える簡潔な結びの表現です。
「添付いたしました企画書は、弊社の新戦略をまとめたものです。ご高覧くださいませ」
目上の人に対し、資料を丁寧に見てほしいと依頼する非常に丁寧な表現です。「ご覧ください」の最上級にあたり、重要な提案書などで使用します。
「お忙しいところ恐縮ですが、ご高覧の程、よろしくお願い申し上げます」
文書やメールで資料を送付する際、目を通してほしいと依頼する際の丁寧な表現です。「ご高覧」を和らげた言い方で、汎用性が高いです。
「ご高覧」と似ている言葉に要注意
「ご高覧」と同じ意味の言葉として、「ご清覧(せいらん)」や「賢覧(けんらん)」が挙げられます。「ご査収(さしゅう)」はとても似ていますが、少し使う場面が違うので注意してください。

類語「ご清覧」
「ご清覧(せいらん)」は「ご高覧」と同じ意味の言葉です。相手が見ることを敬う言葉で、主に文章で使用するところも同様です。
例文:「御清覧いただければ幸いです」
類語「賢覧」
「賢覧(けんらん)」は「ご高覧」と同じ意味の言葉です。相手が見ることを敬う言葉で、主に文章で使用するところも同様です。
例文:「こちらのサンプルを賢覧に呈します」
似ているけど少し意味が違う「ご査収(さしゅう)」
一般的に、「ご高覧」は目上の人に時間を割いて深く見て、内容を検討してほしい場合に使用します。一方、「ご査収」は、文書や金銭を受け取り、内容確認を依頼する場合に使用されます。「ご査収」には、確認したうえで受け取るという意味があります。
例文:「添付している資料の5ページ目をご査収ください」
▼あわせて読みたい
「ご高覧」の言い換え表現
ここからは、シーンに応じて使い分けられる、「ご高覧」の言い換え表現をご紹介します。ご高覧との使い分けのポイントについても解説しています。
「ご確認」
最も汎用的で一般的な言い換え表現です。内容のチェックや事実の照合をお願いする場合に使えますが、ご高覧と比べると資料の重要度が低かったり、社内のやり取りで日常的に使われたりする印象です。
例文:「添付の週報に記載ミスがないか、ご確認をお願いいたします」
「ご査収」
「受け取って内容を確かめてください」という意味で、主に金銭や文書の受領を伴う場合に使われます。「資料を受け取ること」に重きがあり、内容の深い検討を特に求めない場合に使われる印象です。
例文:「請求書をPDFにてお送りします。ご査収ください」
「ご覧」
「見る」の丁寧語で、口頭や親しい社外向けなど、やや形式張らない表現です。丁寧語としては最も一般的で、「ご高覧」ほど大げさにしたくないけれど、失礼にはなりたくない場合に適しています。
例文:「新サービスに関する動画資料を作成いたしましたので、どうぞご覧ください」
「ご一読」
「一通り読んでください」という依頼の際に使い、「ご高覧」ほど権威的ではないものの、内容を読んでほしいことを伝えられます。
例文:「こちらの規約変更につきまして、必ずご一読をお願いいたします」
「ご高覧」の対義語
「ご高覧」は相手に見てもらうことを敬って表現した言葉でした。では、自分が「見た」ということを伝えたい時はどういう表現を使用すればいいのでしょうか? また、「ご高覧」の反対語も紹介します。

「拝見」
自分自身が「見た」ということを丁寧に相手に伝えたい時には「拝見」などを使用しましょう。「拝見」は謹んで見る、という意味です。
例文:「企画書を拝見しましたので、ご連絡いたしました」
▼あわせて読みたい
「拝読」
視覚的に見たということではなく、文章を読んだことを強調したい場合は「拝読」を使用しましょう。
例文:「手紙を拝読して、感じるものがあり、涙がこぼれました」
よくある質問
「ご高覧」に関する、よくある質問とその簡潔な解説をまとめました。
Q. 「ご高覧」と「ご査収」の違いは?
「ご高覧」は、目上の人に時間を割いて深く「見て、検討してほしい」という最上級の敬意を込めた表現です。一方、「ご査収」は、「受け取って、内容に間違いがないか確認してください」という意味で、主に請求書や契約書などの金銭や受領を伴う文書に対して使われます。つまり、「ご高覧」は内容の精査を依頼し、「ご査収」は受領と確認を依頼する点が大きな違いです。
Q. 「ご高覧いただければ幸いです」は上司に使えますか?
使えますが、相手や状況を選びます。「ご高覧」は非常に格式高い表現のため、社外の取引先の社長や役員、または社内の経営層など、最上級の敬意を示すべき相手に、重要な文書を提出する際に適しています。直属の上司への日常的な報告書では、過剰な敬意となり不自然に響くため「ご確認いただければ幸いです」や「お目通しいただければ幸いです」を使う方が自然で適切です。
Q. 「ご高覧ください」と「ご確認ください」はどう違いますか?
両者には、敬意の度合いと使用シーンに明確な違いがあります。「ご高覧ください」は、目上の人に「見てください」と依頼する最上級の敬語。主に書き言葉や公的な文書で、相手に熟読と検討を求める場合に使われます。対して「ご確認ください」は「見る」の一般的な丁寧語で、「間違いがないかチェックしてください」という依頼を表し、社内外を問わず日常のビジネスシーンで幅広く使われる汎用的な表現です。
Q. 「ご高覧ありがとうございます」は正しい表現ですか?
はい、正しい表現です。これは、相手がこちらの提出した重要な資料などを見てくれたことに対し、感謝と敬意を伝える非常に丁寧な敬語表現です。「見てくれてありがとうございます」という感謝の気持ちを、丁重な形で表しています。特に、役員や社長といった目上の方など、重要な相手から資料へのフィードバックをもらった際に用いるのが適切です。
最後に
- 「ご高覧」は相手を敬って「見ていただく」ことを意味し、「ご覧ください」よりも丁寧な最上級の敬語表現
- 最上級の敬意を示す相手への書き言葉として、熟読と検討を求める重要な文書に用いる
- 「ご査収」や一般的な「ご確認ください」とは異なり、相手に時間と注意を払ってもらうことへの敬意が込められている
「ご高覧」は何かを見ていただきたい相手を敬う表現です。 ビジネスシーンでは、資料や商品などを色々な人に見てもらいたいと思う機会がたくさんあります。適切な表現を使用することで、相手を尊重しながらしっかりとお願いできるようにしましょう。
メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock
Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。https://domani.shogakukan.co.jp/
▼あわせて読みたい




