1:「お越しください」
「お越しください」は、「来てください」ということを敬意を込めていう表現です。「来る」の尊敬語、「お越しになる」+「くれ」の丁寧語である「ください」が組み合わさったもの。「いらしてください」が社内の人に向けた表現であるのに対して、「お越しください」は、社外の方、取引先の相手などにも使用することができます。
2:「おいでください」
「おいで」は、「来る」や「行く」の尊敬語。目上の方や取引先の相手に使うことができる敬語表現です。漢字で書く場合は「御出(おい)でください」。「〇〇時までに、おいでください」と相手に来てもらいたい時の他にも、「ようこそ、おいでくださいました」など、おもてなしの表現としても使われます。
3:「お立ち寄りください」
「立ち寄る」とは、「何かのついでに、寄る」という意味の言葉。「必ず来てください」というような依頼の意味合いは弱く、「ついでがあれば寄ってください」というニュアンスの表現になります。くだけた表現になるため、ビジネスメールや文章には相応しくありません。「お近くに来られた際は、ぜひお立ち寄りください」など、会話の中で使うのがベターですよ。
英語表現とは?
英語で「~へいらしてください」は、「Please come 〜」で表すことができます。
「Please come to the conference room at 10 am tomorrow.」(明日の10時に会議室までいらしてください)
別れ際の挨拶「是非またいらしてください」
A:「Thank you for having me. I had a really good time.」(お招きありがとうございました。今日はとても楽しかったです)
B:「It’s all my pleasure, please come again.」(とんでもありません、是非またいらしてください)
最後に
「来てください」ということを丁寧に伝える言葉、「いらしてください」のご紹介をして参りました。「来てください」ということを丁寧に表現する言葉はいくつかあります。ビジネスシーンでは相手やシチュエーションによって使い分けることが大切であることがわかりました。正しく使い分けるために、類語表現などを参考になさってください。また、反対に「いらしてください」と言われた場合は、「伺います」や「参ります」と返事されると良いですよ。
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