3.場所を指定するときは「◯◯までおいでください」
特定の場所に来てもらいたいときは、「◯◯までおいでください」を使います。「まで」の意味は、場所のことです。つまり「◯◯までおいでください」は、「現在地から〇〇という場所まで来てほしい」という意味を表します。なお、近くにいる相手を特定の場所に誘導する場合は、「こちらにおいでください」や「〇〇においでください」といった表現を使用します。
以下は場所を指定してお誘いする際の例文です。
・ご来場の際は1階の受付までおいでください。
おいでくださいの類語2つ
おいでくださいには、主に以下の2つの類語があります。
・「いらしてください」
・「お越しください」
いらしてくださいは、ある程度親しい関係の相手に使うことが多い表現です。一方のお越しくださいは、社外の取引先などに対して使うのが適しています。それぞれの例文を確認し、相手との関係性に応じて適した言葉を選びましょう。
1.いらしてください
いらしてくださいは、「来る」の敬語である「いらっしゃってください」を略した言い方です。おいでくださいと同じく、「こちらに来てください」とお願いする場面で使います。使う相手に適しているのは、普段から関わりのある上司といった、ある程度の関係性がある人です。丁寧さを含めつつ、他人行儀な印象を除きたい場合に、いらしてくださいを使うといいでしょう。
以下はいらしてくださいを使った例文です。
・〇時までに会議室へいらしてください。
・来月パーティーを開催しますので、ぜひ遊びにいらしてください。
2.お越しください
「来る」の尊敬語であるお越しくださいも、おいでくださいのように使える言葉です。「来てください」のへりくだった表現であるため、目上の人をお誘いする場面に適しています。ただし、日頃から関わりの多い人に対して使うと、大げさで他人行儀な印象を与えます。目上の人と一括りにせず、取引先など社外の人への誘い方と覚えておきましょう。
おいでくださいを使って丁寧に誘おう
「おいでください」は、目上の人をお誘いする際に使う丁寧な言い方です。似ている言葉に「おいでになられる」「おいでになってください」がありますが、どちらも誤った敬語のため使わないようにしましょう。「おいでください」の他には、「いらしてください」と「お越しください」も同じ意味で使えます。目上の人に対して失礼のない誘い方ができるように、使い方や例文を押さえておきましょう。
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