セミロングヘアを美しく見せるコツ
ストレートヘアの場合
熱によるダメージを防ぐため、ブロー前にはストレートローションを髪全体になじませます。ブローのときは「ロールブラシ」を使いましょう。
髪を内側からすくうようにして、ドライヤーの温風を当てながら、毛先に向かってとかしていきます。このとき、少し引っ張りながらとかすと、きれいに髪が伸びます。髪全体のブローが終わったら、仕上げに「冷風」を当てましょう。
熱によって開いたままになっているキューティクルが閉じて髪に艶が出ます。
ストレートアイロンを使ってスタイリングする場合も、ストレート用のヘアスタイリングローションを使いましょう。髪を毛束に分け、根元から毛先まで滑らせるだけで、簡単にきれいなストレートになります。
ワックスやオイルで透明感を演出
丁寧にブローしただけでもきれいなストレートになりますが、ワックスやオイルを使用すると髪に「艶とニュアンス」をプラスできます。ヘアオイルはブロー前に使うのも効果的です。
熱から髪を守る働きのあるオイルで、ダメージを軽減させましょう。仕上げにパサつきがちな毛先を中心にオイルを揉み込むと、全体のまとまりがよくなります。
ワックスを使ったスタイリングは、乾燥しがちでボリュームの出やすい髪質におすすめです。クリームタイプなら重くなり過ぎず、スタイリング初心者でも使いアイテムです。
コツは、ワックスを付け過ぎないことです。小さじ1杯程度のワックスを両手のひらに伸ばし髪全体に揉み込めば、サラサラのストレートヘアがキープできます。
前髪なし×セミロング、ストレートベースの巻き髪スタイル
レイヤー+ワンカールで作る大人の余裕セミロング
軽やかに見せたり動きを出したりと髪に表情をつけるのに不可欠なレイヤーを、より生かすようにスタイリングした時短スタイル。レイヤーの入ったスタイルを巻きすぎてしまうとやや“昭和世代“感が漂うので、ワンカールだけでナチュラルに仕上げるのがコツ。前髪をフロントで分けて根元を立ち上げながら外に流すと、人気の韓国風テイストになります。くびれたシルエットはバランスよく見えるだけでなく、色っぽい雰囲気も出しやすいので、ぜひ取り入れたいもの。毛先の外ハネで首を長く見せて縦のラインを強調し、小顔効果を狙います。かわいらしさと大人っぽさを兼ね備え、しかもスタイリングしやすい。簡単で素敵なイチオシスタイルです。
カット
全体は鎖骨下5cm、前髪は頬あたりでカットし、顔周りを中心にレイヤーを入れる。
カラー
明るめのヌーディベージュカラーをセレクト。髪の赤みを消しながらもくすみすぎず、オークルの肌に合わせやすい。
スタイリング
前髪は大きめのカーラーで内巻きにしておく。ハチラインで上下に分け、32mmのカールアイロンで下の毛先をワンカールの外巻きに。上は内巻きのワンカールにしてから、前髪のカーラーを外してザッとなじませる。少量のバームを手のひらに広げてから、髪の内側からしっかり揉み込んで形を整える。
このモデルの顔型や髪質
透明感のある暗めカラー“浮かない”おしゃれ髪に!
地毛に近い黒髪は5~6トーンのヘアカラーといわれています。ここでご紹介するアッシュグレージュは、その色みよりも少しだけ明るい7トーン。透け感のある暗めカラーなので「重く見えない」と、30代・40代の働くママにも人気を集めています。
髪をきれいに見せるツヤのある暗めカラーのおかげでラフだけど上品に仕上がります。顔周りを中心に軽くレイヤーを入れることで毛先が動きやすくなり、奥行きが生まれます。はらりと頬にかかる長めの前髪も女性らしさを後押し。
毛先をワンカールさせてゆるやかな曲線を仕込むことで、大人の余裕を演出。保湿効果のあるスタイリング剤を使用してツヤをプラスして、やわらかな抜け感をつくりましょう。
●Styling point
32mmのコテで毛先を軽く外巻きにワンカールさせる。「モイ クリーム グローリーゼア」を小豆粒くらいの量をとり、手のひらに伸ばしてから全体にもみ込んでツヤ感をプラス。ハチまわりが広がらないように軽く耳掛けしてすっきりとまとめて。
●Use it
モイ クリーム グローリーゼア
《モデルの顔型&髪質DATA》
顔型:卵形
毛量:少なめ
質感:普通
太さ:細い
クセ:なし
ふわっとレイヤー+顔周りハイライトのこなれロング
ロングだけどコンサバに寄りすぎず、ちょっと抜け感を出すのが今っぽく見せる秘訣。毛先はスカスカにならないようにきちんと厚みを残し、顔周りにレイヤーを入れて華やかな動きを加えて。トップにもレイヤーを入れているのでぺたんとならず、ふんわり見せることができます。
カット
ベースはバスト上のロングで、前髪はあごラインに設定。前髪からフェイスラインにしっかりとレイヤーを入れて動きをサポートし、華やかさをアップ。トップにもレイヤーを入れ、頭の形をキレイに見せる。髪がぺたんとしやすい人にはマスト!
カラー
ブリーチで全体にハイライトを入れ白髪をハイライトと同化させてから、カッパーブラウンでカラー。顔周りをやや明るくすると肌がトーンアップして見える。
パーマ
直毛の人、髪が硬くて多くて太い人、巻くのに手間取る人はパーマをかけておくと朝が楽ちん。ハチ下は毛先にワンカール、ハチ上は大きなロッドで根元までしっかり巻き込んでふんわり感を底上げ。
スタイリング
タオルドライ後に洗い流さないトリートメントをなじませ、分け目をつけずに360度さまざまな方向からドライヤーの風を当てて根元から乾かす。パーマをかけていない人は、ヒートプロテクトできるオイルを中間〜毛先になじませてから38mmのヘアアイロンで毛先だけワンカールの内巻きに。前髪とトップはリバース(後ろ方向)のワンカールにして、オイルを手ぐしでなじませて崩す。カールを強くつけすぎないのがポイント。
似合う顔型や髪質
※もし髪質が軟らかくて細い場合はやや短めにし、根元から大きめのパーマをかけると軽やかな動きが出やすくなる。
ナチュラルな前髪なしセミロングヘア
こなれ感のある大人のゆるふわオーラが漂うミディアムボブ。張り切りすぎない感じが、今の気分にぴったりです。Aラインシルエットなので、毛量が多い人や広がりやすい人でも作りやすいのが特徴。逆に、髪が細くてボリュームを出したい人にもハマります。
カット
鎖骨下4〜5cmのゆるやかな前上がりボブ。グラデーションカットを施してまとまりをよくし、レイヤーでふわっとした毛流れをアシスト。前髪はリップラインに設定してレイヤーでつなげ、かき上げる。
カラー
9トーンのカーキベージュ。赤みを抑え、透け感のあるカラー。透明感のある肌に見せてくれる効果もあり。
パーマ
基本的にはなし。直毛でピンとしている人、自分で巻くのが苦手な人はゆるくクセづくパーマをかけておくと、スタイリングが楽。
スタイリング
全体を上下で分け、32mmのカールアイロンで下側は外ハネに、上側はミックス巻きに。ソフトなトリートメントワックスを手に広げ、毛先から軽く揉み込む。
似合う顔型や髪質
前髪なし×セミロングのパーマスタイル
ぺたんこ髪に◎パーマでボリュームアップ!
「ヨシンモリ」とは韓国語で、「女神の髪」という意味。昨年からちょっとしたブームになっています。大きなカールが特徴の、エレガントだけど抜け感のあるスタイルは、大人世代でも気になるところ。髪が大きくうねるヨシンモリは、ふわっとボリュームアップして見えるのもうれしい。形状記憶ができるデジタルパーマをかけておくと、乾かすだけで形がキマります。
カット
全体はバストラインでやや前上がりにカット。前髪は少ない幅でリップラインあたりにカットし、レイヤーを入れる。トップにもレイヤーを入れてふんわり感を引き出す。
パーマ
根元は立ち上がるように、全体はゆるく動くようにパーマをかける。乾かすだけできれいなカールができるデジタルパーマがおすすめ。
スタイリング
デジタルパーマをかけておけば、ドライする時に形を整えるだけでいい感じに。顔周りだけ、32mmのカールアイロンでリバースに巻くとさらにおしゃれ度がアップ。オイルかクリームを手に広げ、手ぐしを通しながらなじませる。
似合う顔型や髪質
気になるフェイスラインを大きなカールでカバーするリッチなセミロング
レディなヘアスタイルを求めている人にぴったりな、ビッグカールが目を引くロングスタイル。顔周りのレイヤーは、フェイスラインのカバーに最適だし、髪をまとめたときにもおしゃれな後れ毛になって、活躍間違いなし。大胆なハイライトカラーも、レイヤーの動きをサポートしつつ個性的なポイントに。ワンカール巻くだけでスタイルがキマるのもうれしい。
カット
胸上のワンレングスベースに、あご位置くらいのレイヤーを入れ、そこからつながるようにサイドにレイヤーを入れる。スライドカットで毛量を調節し、動きを出しやすく。
カラー
ベースは9トーンのチョコレートブラウン。表面とハチ下に大胆なハイライトを入れる。白髪が気になる場合、ハイライトで白髪がなじんでうまくカバーできる。
パーマ
毛先にワンカールのパーマをかけておくと、カットで入れたレイヤーが生かせて動きが出やすくなり、スタイリングが楽ちん。しかし髪質やダメージ状態によりノンパーマが良い場合もあるので、美容師さんに相談を。
スタイリング
髪の根元はしっかり乾かし髪全体はほんのり湿っているくらいの状態で、髪を後ろで左右に分けてそれぞれ毛束を前向きにねじってドライヤーの風を当てる。さらに髪を振るようにしながら乾かすと、毛先がいろいろな方向に動いて動きが出る。ヘアクリームとオイルを混ぜ、全体にもみ込むようにつける。
このモデルの顔型や髪質
※顔型や髪の量に合わせ、レイヤーの長さや入れ方を調整すれば、顔型や毛量のお悩みもカバーできる。
前髪なし×セミロングヘアアレンジ【6選】
プロ直伝!【簡単ちょい巻き】でダウンスタイルが見違える
顔まわりと毛先の毛流れでおしゃれムードを
巻くのは顔まわりと毛先だけ! 顔まわりは内巻き、外巻きをミックスした揺れるカールで柔らかな質感にするとこなれ感をだせます。巻いた毛束は毛先のカールを散らして無造作感もプラス。中間部分の巻きは不要なので時短にも繋がります。ミディアムレングスには26mmのコテがニュアンスのある巻きアレンジにちょうどいい。
ナチュラルな動きと束感がポイント。髪がパサついていると老けて見える要因になるので、スタイリング剤は保湿効果のあるヘアオイルを使ってツヤをだして。
●Styling point
[1]26mmのコテで毛先全体を外ハネワンカールに巻く。
[2]こめかみ前の毛束は内巻き、耳前の毛束は外巻きでそれぞれ1.5回転程度巻く。
[3]オイルをプッシュとり、毛先を中心になじませる。手ぐしでしっかりとほぐしながら、巻き髪をラフに崩して完成。
アシメシルエットのかき上げ&片寄せスタイル
今回は夫とのディナーを想定したアレンジにチャレンジ! 結婚4年目でも「ときめきを忘れないようにしたい」ので、大人の色気を感じさせるアシメシルエットのかき上げ&片寄せスタイルに。アレンジ初心者さんでも3分でできるくらい、簡単なんです。
HOW TO
表面はランダム、顔周りは外巻きに、くせ毛風に巻いておくと雰囲気がアップする。いつもと違う方向から、ざっくりとした9:1の横分けに。分け目を変えることで印象がガラッと変わるし、トップにボリュームが出て立体感が生まれる。
9:1の横分けにした、1の方のサイドを耳にかけながら、生えぎわの髪を襟足に向けてねじり上げていく。
首の真ん中までしっかりねじる。ねじり終わりは、ほどけないようにきちんとピンで固定。ねじった方向とは逆方向よりピンを横向きに挿し込み、様子を見ながら何か所か留めておけば安心。
ピンを縦向きに挿し込むとがっつり見えてしまうだけでなく、ねじりがゆるんでアレンジが崩れることもあるので注意を! 固定し終わったら、表面の髪を上からふわっとかぶせる。
オールアップくるりん
くるりんぱがつくる立体感を利用した、オールアップスタイル。ふたつのくるりんぱで 一見編み込みをしたような複雑な毛流れが生まれ、 華やかな雰囲気も生まれます。顔周りに少し毛を残すことで、小顔効果も狙えます。
HOW TO
1:耳上、耳下でふたつのくるりんぱをつくる。1個目の毛をまきこみながら、下の2個目のくるりんぱをつくる。
2:最後の毛束はねじりながら根元に入れてピンで留める。顔まわりに毛を残し、女性らしいニュアンスをプラスして。
ねじりんぱハーフアップ
ベーシックなハーフアップのくるりんぱよりメリハリがアップして、より爽やかで洗練されたイメージに。
HOW TO
サイドの髪を後ろに向けてねじっていく。指先を使ってくるくるとねじると、両サイドがいっぺんにつくれて◎。毛束は後ろでひとつに結ぶ。
毛束の先を、結び目の上に表側から入れ込み、毛先を下に引き出してくるりんぱ。ねじった部分や後頭部の表面の髪をつまみ出してくずす。
くるりんぱハーフアップ 
今やアレンジの定番となったくるりんぱを、ハーフアップに取り入れて顔周りをすっきりとさせてみて。フェミニンだけどきちんと見えるシルエットなので、オフィスでも大活躍すること間違いなし!
HOW TO
顔周りに少しおくれ毛を残し、耳より上の髪を後ろでひとつにまとめて結ぶ。このあと結び目をゆるめるので、最初からゆるく結ぶと乱れてしまうので注意を!
結んだ毛束を左右に裂くように引っ張ると、結び目がキュッと締まる。その後、結び目を押さえながら表面の髪を部分的につまみ出して、立体感をプラスすれば完成!
スカーフを使ったおだんごヘア
着こなしや小物にさりげなく取り入れるだけで、トレンド感が底上げされるスカーフをアレンジにも投入。
おだんごアレンジに合わせることが多くて、いつもタイトにまとめた上から巻きつけています(スタイリスト・亀 恭子さん)
こなれ感やしなやかなニュアンスを出せるのはおくれ毛のチカラ。顔周りに落ちる細い毛束はアレンジをランクアップさせるだけでなく、顔を小さく見せてくれる効果もあります。
HOW TO
巻きのベースはこちらを参照。100円玉大のワックスを手のひらによく広げて、全体にもみ込むようになじませる。前髪を後ろ向きにかき上げつつ全部の髪を高い位置にまとめ、毛先を引き抜かない輪結びに。
どこにおくれ毛を出せばいいかわからないという人に覚えてほしいのが
①こめかみ
②耳前(毛束の半分は耳にかける)
③襟足(みつえりと言われる襟足の両端の部分)
の3か所。初めに作った輪結びの先に飛び出ている毛束は無造作に散らしてピンで留め、遊び感を出す。
スカーフは、対角の角から中心に向けて折りたたみ、細長い形にしておく。後ろの襟足から、生えぎわより少し奥の位置を通りながらスカーフを巻きつけて前で交差させる。先端をさらに襟足に持っていって結び、できあがり!
\back/