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2025.06.22

「了解いたしました」は目上の人にも使える?「承知しました」との違いも解説

「ご了解いただけますでしょうか?」の例文

相手方に対して「了解」してほしい案件がある場合の例文がこちら。「了解いただきたい」と直接的に表現するのではなく、丁寧な言い回しを用いることで、失礼のない印象を与えます。

例文

・大変恐縮ですが今回の納品につきまして、〇日まで延期させていただきたく存じます。ご了解いただけますでしょうか?

 

各々ガッツポーズをとる男女のビジネスパーソンのイラスト

(c)Adobe Stock

類語(⾔い換え表現)にはどのようなものがある?

続いて、「了解いたしました」の類語(言い換え表現)を紹介します。

「了解いたしました」の類語(言い換え表現)
  1. 承知しました
  2. かしこまりました
  3. 承諾しました

承知しました

「承知」「願い・要求を聞き入れること」を表す類語です。取引先や目上の人に対して「わかりました」という気持ちを表現するには、「承知しました」がふさわしい言葉とされています。これは「承知する」が「わかる(了解する)」の謙譲語であるためです。

「了解」は「わかった」という意味ですが「承知」には「相手の要求を承る」という意味合いが含まれます。〝相手の意向を汲み取り、必要となる仕事を考えて対応する心づもりで返答したい〟といった場合に便利な言い換え表現でしょう。

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かしこまりました

「かしこまりました」「つつしんで言いつけをお受けする意」を表します。相手を高めつつ「承知した」「わかった」という意思を、丁寧に伝えられる言い換え表現です。特に、相手を敬い失礼のないよう慎んだ態度をとる、という意味合いが含まれます。ビジネスシーンでは、お店のスタッフなどがお客さんに「かしこまりました」と応答することが多いですね。

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承諾しました

「承諾しました」「相手の意見・希望・要求などを聞いて、受け入れること」です。「承諾」は、「承諾書にサインをする」といった言い回しが見られるように「取引や契約を結ぶ場面」でも使う言葉です。目上の人には「承諾いたしました」「ご承諾しました」と言い表すと丁寧です。

調和がとれた職場のイメージイラスト

(c)Adobe Stock

「了解いたしました」の英語表現は?

ビジネスシーンにおいて「了解いたしました」と英語でフォーマルに伝えたいときは、内容を理解して相手に同意する「agree」、了解したことを示す「understand」、認識していることを表す「acknowledge」、依頼に応じる「Certainly」など、さまざまな言い方があります。以下の通り、ビジネスメールなどでも使える表現を紹介しますので、参考にしてください。

例文

1:I agree with you.(同意します)
2:Understood.(了解しました)
3:I acknowledge the schedule.(スケジュールを了解いたしました)
4:Certainly.(かしこまりました)

 

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よくある質問

「了解」という言葉を使用した表現方法に関する質問と、その回答を紹介します。

Q1. 「了解いたしました」を目上の人に使うのは失礼ですか?

A.一般的には、「了解いたしました」を目上の方に使うのは避けたほうがよいとされています。

「了解」という言葉自体に、「事情を理解して承認する」という意味合いがあります。やや一方的なニュアンスを含むため、目上の方に対して使うと、相手を「理解した」という立場から伝えるように聞こえ、失礼にあたる可能性があります。

目上の方に対しては、より丁寧で謙譲の気持ちを示す、以下の表現を使うのが適切です。

より丁寧な表現

・承知いたしました
・かしこまりました
・承りました
・拝承いたしました

Q2. 「了解しました」は敬語ですか?

A.「了解しました」は丁寧語の「ます」が付いていることから、広義には敬語の一種といえます。しかし、尊敬語や謙譲語のような相手への敬意を強く示す働きはありません。

そのため、親しい同僚や部下など、比較的フランクな関係の相手には問題なく使えるものの、目上の方や取引先など、敬意を払うべき相手に使うと、失礼な印象を与える可能性があります。

「了解しました」は、あくまで「理解した」という事実を丁寧に伝えているだけであり、相手を敬う気持ちを十分に表現する言葉とはいえないものです。

Q3. 「了解いたしました」と「了解致しました」はどちらが正しいですか?

A.一般的に正しいとされているのは、「了解いたしました」です。「いたす」は動詞「する」の謙譲語であり、補助動詞として用いる場合はひらがなで表記するのが慣例となっています。これは、相手への敬意を示す意味合いが強く、形式的な漢字表記よりも、わかりやすく丁寧に伝える意図があるためと考えられます。

「致しました」という表記も間違いではありませんが、やや硬い印象を与え、場合によっては慇懃無礼に感じられることもあるでしょう。

したがって、ビジネスシーンをはじめとする一般的な状況では、「了解いたしました」とひらがなで表記するのが適切です。

まとめ

  1. 目上の人や取引先に「了解いたしました」の使用は不適切。「承知しました」「かしこまりました」などの言い回しを使おう
  2. 「了解いたしました」の類語には「承知しました」や「かしこまりました」「承諾しました」がある
  3. 「了解致しました」よりも「了解いたしました」のほうが、相手への敬意を示す意味合いが強い

「了解いたしました」は聞く相手によって失礼と感じる場合があるため、目上の人やお客様に対して、またはメールで連絡する場合は使わないほうが無難です。文法的には正しい敬語であっても、受け取る人の気持ちに添わない可能性があります。相手と状況を見て、言葉を上手に使い分けて話してくださいね。

ビジネスシーンでは「了解いたしました」を同僚や目下の相手に使い、「承知いたしました」を顧客や上司、先輩といった目上の人に使うと覚えておくと、失礼や間違いがないでしょう。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。 WEB Domani

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