「ご了解いただけますでしょうか?」
相手方に対して、こちら側に「了解」してほしい案件がある場合、「了解いただきたい」と直接的に表現するのではなく、丁寧な言い回しを用いることで、失礼のない印象を与えます。
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「了解いたしました」の類語や言い換え表現を紹介します。
承知しました
「承知」は「願い・要求を聞き入れること」です。取引先や目上の人に対して「分かりました」という気持ちを表現するには、「承知しました」がふさわしい言葉とされています。これは、「承知する」という言葉が「わかる(了解する)」の謙譲語だからです。
「了解」は「分かった」という意味ですが「承知」には「相手の要求を承る」という意味合いが含まれます。相手の意向を汲み取り、必要となる仕事を考えて対応する心づもりで返答をしたい場合に便利です。
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かしこまりました
「かしこまりました」は、「つつしんで言いつけをお受けする意」から、相手を高めて、「承知した」「わかった」という意を、丁寧に表わす挨拶の言葉です。特に相手を敬い、失礼のないよう慎んだ態度をとるという意味合いが含まれます。ビジネスシーンでは、お店のスタッフなどがお客様に「かしこまりました」と応答することが多いですね。
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承諾しました
「承諾しました」は「相手の意見・希望・要求などを聞いて、受け入れること」です。「承諾」は、「承諾書にサインをする」というような言葉があるように「取引や契約を結ぶ場面」でも使用される言葉です。目上の人などには「承諾いたしました」「ご承諾しました」と言い表すと丁寧です。
「了解いたしました」の英語表現は?
「了解いたしました」とビジネスシーンで英語でフォーマルに伝えたいときは、内容を理解して相手に同意する「agree」、了解したことを示す「understand」、認識していることを表す「acknowledge」、依頼に応じる「Certainly」など、さまざまな言い方があります。ここではビジネスメールなどでも使える表現を紹介しますので、参考にしてください。
1:I agree with you.(同意します)
2:Understood.(了解しました)
3:I acknowledge the schedule.(スケジュールを了解いたしました)
4:Certainly.(かしこまりました)
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最後に
「了解いたしました」は聞く相手によって失礼と感じる場合があるため、目上の人、メールで連絡する場合やお客様に連絡をする場合は、使わないほうが無難です。文法的には正しい敬語であっても、聞く相手の気持ちに添わない可能性があります。相手と状況を見て、言葉を上手に使い分けて話してくださいね。
ビジネスシーンでは「了解いたしました」を同僚や目下の相手に使い、「承知いたしました」を顧客や上司、先輩といった目上の相手に使うと覚えておくと、失礼や間違いがないでしょう。
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