【反対語】四百四病
無病息災の反対語としては、「四百四病(しひゃくしびょう)」を挙げられます。四百四病とは仏教用語で、人間がかかるとされている404種類の病気を指している言葉です。例えば次のように使えるでしょう。
・彼はいつも病気をしている。【四百四病】というが、次から次へと違う病気にかかって大変そうだ。
なお、「四百四病の外(しひゃくしびょうのほか)」とは、病気に入らない病気、つまり恋煩い(こいわずらい)を指します。次のように使えるでしょう。
・彼女は彼のことが好きになってから、食事も喉に通らないようだ。恋煩いは【四百四病の外】というが、このままでは本当に病気になってしまうよ。
無病息災の使い方を例文を用いてご紹介
病気にならずに健康で生きていたいと願う人は多いので、無病息災という言葉は日常的によく用いられます。また、書き言葉としても話し言葉としても使える便利な言葉のため、意味を正確に理解しておくことで、さまざまなシーンで役に立てられるでしょう。
無病息災の使い方を、書き言葉と話し言葉に分けて紹介します。ぜひ使い方を覚えて、普段の文章や会話に活かしてください。
年賀状などの書き言葉として
病気をせずに健康で生きるという意味を示す無病息災は、年賀状などのおめでたいときに送る手紙にふさわしい言葉です。例えば、新年の挨拶をしたためた後で、次のように書き添えることができるでしょう。
・ご家族皆さまの【無病息災】をお祈り申し上げます。
年賀状だけでなく、親戚や目上の人に送る手紙などにも無病息災という言葉を使って、相手の健康を願う気持ちを表現できます。
普段の会話などの話し言葉として
無病息災は、話し言葉としても用いることができます。例えば、相手の健康を祈る場面で使うことができるでしょう。
・とにかく【無病息災】で元気に暮らしてね。
また、親戚や友人などを見送る場面でも使うことができます。
・【無病息災】を願っています。また遊びに来てください。
無病息災の意味を理解して日常生活に使おう
無病息災は、病気をせずに元気に生活することを表す言葉です。健康を願わない人はいないため、日常生活や挨拶文、神社での祈願の際など、さまざまなシーンで用いられます。
一方、一病息災は似た意味を表しますが、病気がひとつあることでかえって長生きする様子を指す言葉です。持病のある人を励ます際などにも使えるので、無病息災とあわせて覚えておきましょう。
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