類義語は「楽日」「楽」
「千秋楽」を省略した表現としては「楽日(らくび)」と「楽(らく)」があります。「落日」のように「らくじつ」と読むのは間違いであるため、注意しましょうね。
「楽日」も「楽」も「千秋楽」と同じ使い方をすれば問題ありません。「千秋楽」の前日、及び「千秋楽」の前の興行日を指して「前楽(まえらく)」と表現することもあります。
知っておくと、ミュージカルや歌舞伎の観劇仲間との会話でも活用できそうですね。
対義語は「初回」「開幕」
千秋楽と相対する意味を持つ言葉としては、初めての回を意味する「初回」や、舞台の幕が開いて芝居が始まることを意味する「開幕」などが挙げられます。どちらも何かが始まる最初の部分を指す言葉として使われます。
ものごとのはじめを表す「端緒」も、千秋楽の対義語といえるでしょう。また、相撲や歌舞伎に限っていえば、興行期間の折り返し地点を意味する「中日(なかび)」も千秋楽と対応して使われる表現です。
「千秋楽」の使い方・例文
「千秋楽」の正しい使い方を、例文を見ながら確認してみましょう。「千秋楽」は芝居や相撲の最終日を表す場合と、ものごとの最後を表す場合があります。
【例文】
・【千秋楽】公演には特別ゲストが登場予定で、チケット競争が激しくなるだろう。
・相撲の【千秋楽】はリアルタイムで見るのが我が家の恒例だ。
・人生の【千秋楽】を迎えた祖父の顔はとても穏やかだった。
「千秋楽」はいつもと違う特別な日になるかも
「千秋楽」は、歌舞伎や相撲の最終公演を意味する言葉で、現在ではミュージカルや舞台の最終日を指す際にも幅広く使われています。一方で「千秋楽」は、ものごとの終わりを表現する言葉でもあります。
千秋楽公演は、演者にとっても観客にとっても思いの詰まった特別な日になることが多いです。千秋楽には、いつもと違った演出やサプライズが期待できるかもしれませんね。
(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)
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