自分の家なのに安らげない
家族といえども、義父母に対してはやはり気を遣いますよね。別居しているときは仲が良くても、一緒に住むとなると話は別。お互いに気が休まらず、家にいるのがストレスになるかもしれません。
同居家族とうまく付き合うコツ
ここでは同居家族と上手に付き合っていく方法を紹介します。
頑張りすぎない
義父母と同居となると、つい頑張ってしまうかもしれません。しかし、それを続けていると、無理が生じて心身のバランスを崩してしまうということも。義父母の目が気になるかもしれませんが、まずは自分の状態を整えて。
適度にサボる、自分の時間を確保するなどしながら、ストレスを発散させてくださいね。また、パートナーにも上手く頼るようにしてください。
期待しない
相手に期待すると、思い通りに行かない場合にイライラやストレスになりがちです。「家事を手伝ってくれるはず」「子供の面倒を見てくれるはず」と考えていて、それが外れるとガッカリしますよね。
最初から期待はせず、やってもらえたらラッキー、気づいてもらえたらラッキーだと考えるのがいいかもしれません。期待するから、つらいのです。相手を変えるのは難しいですが、自分の捉え方を変えることで、ストレス軽減につながるでしょう。
挨拶・感謝の気持ちはしっかり伝える
毎日顔を合わせていると、挨拶や感謝の気持ちを伝えることがおざなりになりがちです。相手は言わなかったとしても、自分から積極的に声をかけるようにしたいですね。
挨拶をしてもらって悪い気がする人はいません。何より、挨拶や気持ちを伝えることを大切にできる自分を感じたら、自己肯定感が上がるでしょう。義父母のためというよりは、自分のために、挨拶や気持ちを伝えることを大切にしてください。
どうしても譲れない部分ははっきり伝える
義父母に遠慮してしまって、何も言えなくなるという人も多いでしょう。しかし、自分から伝えないと、相手は把握すらできません。どうしても譲れないことや、嫌だと思うことがあるなら、思い切って伝えてみては。案外すんなりと受け入れてくれるかもしれません。
ただし、言い方や言葉の選び方には注意を払う方がいいですね。パートナーと事前に作戦会議を練っておき、上手く伝えるようにしてください。
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同居によるトラブルを体験した人の実話
最後に同居によりトラブルを経験したという女性たちの壮絶エピソードを紹介します。
「義母ルールを押し付けられる日々」美彩さん(仮名・43歳女性)
「本当は新婚当初くらい、夫婦だけで暮らしたかったのですが、夫の強い希望で同居をすることになりました。結婚前から『気の強そうな義母だな』とは思っていましたが、結婚後には、まるで“鬼”そのもの。私の生活を朝から晩まで監視するかのように意見を押し付けてきて、外出も自由にできませんでしたし、その中には“着る服の色”や“メイク”、“履いてもいい靴の種類”まであって、義母ルールが細かく定められていました。
最初のうちは、一時的なものだろうと思っていましたが、1年経ってもおさまるどころか、義母からの要求はエスカレート。『洋服は黒か茶色、紺しか着てはいけない』『装飾が付いているものはダメ』『ヒールのある靴はダメ』『メイクは地味に。口紅はしないで』などと、もうめちゃくちゃ。
同居していなければ、義母と会うときだけそういう格好をすれば済むのですが、同居だったので、義母の目が朝から晩まで光っていて、好きな部屋着すら着ることができない生活でした」(美彩さん)
そんな生活に耐えかねた美彩さんは夫に相談したそう。しかし、夫は「マザコン」。義母のことを悪く言う美彩さんに怒りをぶつけて、夫婦仲も徐々に悪化してしまったそうです。
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「壮絶ないじめを繰り返す義母」ミルさん(仮名・39歳)
「キッチン、お風呂場と水回りだけを分けた家で、義母と同居生活を送りました。義父はすでに他界していたので、義母と夫と3人で暮らしていました。けれど、実際に暮らし始めてみたら、義母は私たち夫婦の生活ゾーンに入り浸りなだけでなく、私の一挙手一投足に口出し。こちらの水回りも勝手にいじって文句を言うし、義母は私のやることがいちいち気に入らないって態度なんです。そのうちに、義母の言動もエスカレート。1年もしないうちに、はっきりとした嫌がらせをするようになりました。
夫がいないところでは『あんたは邪魔』『私は息子とふたりでくらしたいんだから、お前は早く離婚しろ』などと面と向かって言ってくるようになりました。夫に相談するも、マザコン気質な性格のせいか『好きに言わせておけば?』とまともに取り合ってくれず。そのうちに、義母からのイジメはどんどんひどくなり、私にと作ってくれた食事に私が食物アレルギーの食材を内緒で使ったり、私の私物を勝手に捨てたりと、とんでもない行動が増えたんです」(ミルさん)
そんな矢先、夫からいきなり離婚を突きつけられたというミルさん。夫の言い分はまさかの「君が、母さんをいじめているのが耐えられない」というものだったそう。
ミルさんは深く傷つき、夫に真実を話したそうですが、夫は義母の話を信じ込んでしまっていたといいます。結局そのまま離婚の話し合いへと進んだそうです。
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「あり得ないほどの過干渉」(38歳女性/専門職)
「以前の結婚では、姑がありえないほどの過干渉で、私のメンタルが壊れてしまって離婚をしました。とにかく息子が大好きな姑で、結婚が決まってから“後出し”で強引に同居生活をすることになり、そこからは地獄の日々。文字どおり、朝から晩まで私たちの生活に口出しをしてきて、夫が出勤してからは姑は私の一挙手一投足に文句を言い続ける毎日でした。当時の私は専業主婦だったので家にずっといたのですが、料理や掃除の仕方だけでなく、日用品の選び方や洗濯物のたたみ方もひとつずつチェックしてきて、粗探しをされました。
前夫はマザコンで、そんな姑に意見ひとつ言えなかったことから、過干渉はエスカレート。結婚2年を迎えてすぐに私は体調を崩し、入院。このままこんな生活をしていたら、大袈裟ではなく死んでしまうと思い、調停をして離婚をしました」(38歳女性/専門職)
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「夜の生活をうるさく指示」(41歳女性/美容関係)
「12歳年上の夫と結婚し、私はバツイチで相手は初婚。すでに50歳を超えていた夫はひとりっ子で、孫が欲しかった姑は、結婚直後から夫婦の夜の生活に口うるさい指示を出すようになりました。
最初のうちは『孫欲しさゆえだろう』と我慢していましたが、なかなか子どもを授からないことにイラついてきたのか、私の体つきが悪いだの、選ぶ下着のセンスがないだのと言い出し、なんと私の入浴中にお風呂場に勝手に入って来て、ボディラインに文句をつけるほどにまで発展。マザコンの夫は、自宅の鍵を私に無断で義母に渡していたので、勝手に家に入ってきて、一度のみならず月に何度もお風呂場を覗かれました。
夫の年齢のせいもあって、そもそも夜の生活が満足にできないことも多かったですし、私もすでに30代後半でしたから、なかなか子どもができなくても仕方ないと思っていたのですが、義母はそんな現実を受け入れられなかったようでした。そんな生活が続いて、私が心身に不調をきたし、家出をするような形で別居を開始。離婚の話をするときにも義母が入ってきて揉めましたが、弁護士を立て10か月におよぶ話し合いの末に、なんとか離婚を成立させました」(41歳女性/美容関係)
最後に
義父母との同居について、理由やメリットデメリット、実態がわかる体験談を紹介しました。義父母と同居をしている、あるいはその予定がある場合は、自分にかかるストレスや負担を減らしながら、上手く対処したいですね。また、パートナーとしっかり話し合えるよう、意見交換をしておくのもおすすめです。
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