【目次】
・ポリエステルの特徴とは?
・ポリエステルを洗濯する前に行うこと
・ポリエステルを「洗濯機」で洗濯する方法
・ポリエステルを「手洗い」で洗濯する方法
ポリエステルの特徴とは?
ポリエステルとは化学的に合成された繊維のこと
ポリエステルとは一般的に、化学的に合成された原料から作られた繊維のことをいいます。
ポリエステルは合成繊維生産の約86%を占めているそうで、世界で最も生産量が多いといわれているようです。
型崩れしにくくシワになりづらい
ポリエステルには以下のような嬉しい特徴があります。
・型崩れしにくい
・シワになりづらい
・縮みにくい
・軽い
・丈夫
害虫も受けにくいそうで、とにかく耐久性に優れていることで有名です。
汚れや臭いが蓄積しやすい
ポリエステルには以下のようなデメリットもあります。
・綿に比べて汚れを吸着しやすい
・油となじみやすいので皮脂などが落ちにくい
・落とした汚れが戻る「逆汚染」が起こりやすい
・臭いや汚れが蓄積しやすい
他にも静電気が発生しやすかったり、毛玉ができやすかったりといった特徴もあるようです。
ポリエステルを洗濯する前に行うこと
洗濯表示をチェックする
ポリエステルは基本的に洗濯できる素材だといわれています。
しかしものによってはポリエステル以外に洗濯できない素材が使われていたり、装飾が多く洗濯機での洗濯が不可になっていたりするので、洗濯前は必ず洗濯表示をチェックすることが推奨されているようです。
洗濯のマークや手洗いのマークがあるものは自宅で水洗いが可能ですが、洗濯マークに×が付いているようなマークの場合は、自宅で洗濯できないので注意しましょう。
色ものは色落ちしないか確認
色ものの場合、無理に水洗いしてしまうと色が薄くなったり他の洗濯物に移ったりする可能性もあります。
いきなり水洗いする前に、色落ちしないかどうかを確認してみましょう!
やり方は以下のステップ。
1. 服の裏側などに使用予定の洗剤の原液をなじませる。
2. 白い布でポンポンと1の部分を叩く。
白い布に色が移っていれば色落ちの可能性があり、移っていなければ色落ちしづらいと判断できます。色落ちの可能性があるものは、クリーニングに出すなどして自宅での洗濯は控えたほうがいいかもしれません。
前処理で洗浄力をアップさせる
襟や袖、脇についた汗じみや皮脂汚れ、ファンデーションや日焼け止めなどは、洗濯する前に前処理するのが推奨されています。
やり方は洗剤を汚れた部分に直接塗布するだけ。そのまま時間は置かずに洗濯しましょう。
ポリエステルを「洗濯機」で洗濯する方法
洗濯ネットに入れる
ポリエステルは毛玉がつきやすい素材のため、洗濯ネットに入れることが推奨されています。
ネットには入れられるだけ入れるのは×。一枚一着でサイズにも注意しましょう。
「複数枚を入れると、汚れ落ちが悪くなるほか、衣類同士がこすれて傷むことも。シワや型崩れを防ぐため、たたんで入れるのも基本。ネットの大きさは、収納する時のように普通にたたんだ服がちょうど入るサイズで。大きすぎると衣類が偏ってシワになりやすく、小さすぎると洗濯が不十分に」(ライオン/大貫さん)
洗濯機を回す
衣類をネットに入れたら、弱アルカリ性の洗剤を使用して洗濯機を回しましょう。脱水はあまり長めに行うとシワの原因になってしまうため、30秒〜1分程度がおすすめ。
また、ポリエステルは静電気を起こしやすい素材です。そのため柔軟剤を使用することが推奨されています。
ポリエステルを「手洗い」で洗濯する方法
洗剤液を作る
まずは洗剤液を作りましょう。水4Lに洗剤約10mlが目安です。服は洗剤液を作ってから入れるのがルール。
押し洗いする
洗剤液に衣類を入れたら、中で「沈める」→「浮かせる」の動作を20回ほど繰り返していきます。
揉むのではなく押すイメージで行いましょう。
中間脱水する
服を畳んだまま、一度洗濯機に入れ脱水します。時間は30秒ほど。洗濯機の最も短い脱水時間をセットしましょう。
きれいな水ですすぐ
きれいな水を張ったら、脱水した服をすすいでいきます。やり方は押し洗いと同じ要領で。
脱水とすすぎをもう一度繰り返し、最後仕上げに再度脱水したら完了です。
洗濯機の脱水がNGな場合はタオルドライを
洗濯機での脱水は、遠心力で水分を飛ばすだけなので基本的には問題ありませんが、衣類によっては洗濯機の脱水がNGな場合もあります。
その場合はタオルで挟んで水分をとるタオルドライを行いましょう。