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LIFESTYLE雑学

2022.01.08

【虻蜂取らず】とは欲張った結果どうなってしまうこと?

「虻蜂取らず」は両方を得ようと欲張った結果、どちらも失ってしまうという意味のことわざです。普段の生活で耳にするチャンスが少なく、意味を知らないと使えない表現でしょう。今回は「虻蜂取らず」の意味や読み方、正しい使い方のポイントをご紹介します。

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「虻蜂取らず」の意味と由来

「虻蜂取らず」とは、欲張って両方を追い求めたものの、最終的にはどちらも得られなかった状況を意味します。「虻蜂取らず」は、言葉を見たり聞いたりしただけでは、なかなか意味が推測しにくい表現です。

虻蜂取らず

「虻蜂取らず」が現在の意味を持つようになったのは、2つの逸話が関係しています。「虻蜂取らず」の意味と、言葉の成り立ちについてご紹介します。

「虻蜂取らず」とは「欲を出しすぎて失敗すること」

「虻蜂取らず」は、両方を手にしたいと欲を出した結果、どちらも逃してしまうことを意味します。「虻蜂取らず」の読み方は「あぶはちとらず」です。

【虻蜂(あぶはち)取(と)らず】
二つのものを同時に取ろうとして両方とも得られないこと。欲を出しすぎると失敗することのたとえ。

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

「虻蜂取らず」と同じような状況を表す言葉として「二兎を追う者は一兎をも得ず」のほうが馴染み深いと感じる方もいるかもしれませんね。言い換え表現が増えることで、表現力をアップさせられます。

「虻蜂取らず」の由来に関係する2つのエピソード

「虻蜂取らず」の言葉の成り立ちとして、2つのエピソードをご紹介します。

虻と蜂の駆除に失敗した人の話
・虻と蜂を取り逃がしたクモの話

どのように「虻蜂取らず」が現在の意味で使われるようになったかを知ると、より言葉に対する愛着が増すはずです。誤用や思い違いを減らすのにも有効であるため、「虻蜂取らず」の語源について確認しておきましょう。

1.虻と蜂の駆除に失敗した人の話

1つ目のエピソードは、虻と蜂の両方を一気に駆除しようとした結果、どちらも駆除できなかった人のお話です。虫の駆除に出た人が虻と蜂に対峙した際に、どちらから先に駆除すべきか決めかねていました。

事前にどちらから先に退治するか、心を決めていなかったため、最終的にはどちらも退治できませんでした。その様子から「虻蜂取らず」は、2つを同時に手に入れようとして、失敗することを意味するようになりました。

2.虻と蜂を取り逃がしたクモの話

2つ目のエピソードの主人公は、巣を張って獲物がかかるのを待っているクモです。まずクモの巣に捕まってしまったのは虻で、クモが虻に近づこうとしたタイミングで蜂も巣にかかりました。

どちらから食べようか決めかねたクモは、向かっていた虻ではなく蜂のほうへむかうことにしました。しかし、虻はその間も巣から逃れようともがいていたため、不安になったクモは虻の所に急ぎます。

結局は虻に逃げられてしまい、しょうがなく蜂へと方向転換しますが、蜂も巣から逃れ飛んで行ってしまいました。どっちつかずの行動で、両方ともを失ったクモの行動から「虻蜂取らず」ができたとされます。

「虻蜂取らず」の類義語と対義語

欲張ってしまった結果、両方ともを失ってしまうことを意味する「虻蜂取らず」には、下記のような類義語と対義語があります。

虻蜂取らず

【虻蜂取らずの類義語】
「二兎を追う者は一兎をも得ず」「欲の熊鷹股を裂く」「大欲は無欲に似たり」

【虻蜂取らずの対義語】
「一挙両得」「一石二鳥」

それぞれの表現の意味を分かりやすくご紹介します。

類義語は「二兎を追う者は一兎をも得ず」など

「虻蜂取らず」と似た表現として、利用頻度も高いのが「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。今回は「虻蜂取らず」の類似表現として3つの言葉をご紹介します。

二兎を追う者は一兎をも得ず:欲張って同時に行うが、結局は両方とも成し遂げられないこと
欲の熊鷹(くまたか)股を裂く:あまりに欲深いと災いを招くということ
大欲は無欲に似たり:欲に目がくらむと損を招き、結局無欲と同じ結果におわる

どの言葉も同じような状況を描写できるため、知っておくと表現の幅が広がりますよ。

対義語は「一挙両得」「一石二鳥」など

「虻蜂取らず」に対して、反対の意味を持っている言葉をご紹介します。

一挙両得:1つのことを行い、同時に2つの利益をえること
一石二鳥:1つのことをして、同時に2つの利益・効果をあげること

欲張った結果として両方を失ってしまう「虻蜂取らず」とは対称的に「一挙両得」と「一石二鳥」は同時に2つの利益や効果をあげた場合に使える表現です。

「虻蜂取らず」の使い方と例文

虻蜂取らず」は、欲張ってしまっている誰かに、アドバイスをする形で活用できる表現です。普段の会話の中で使う場合も、「虻蜂取らず」を教訓として使うことを覚えておくとよいでしょう。

虻蜂取らず

「虻蜂取らず」を日常生活の中で耳にした経験がある方は少ないかもしれません。表現を使った例文を確認しておくと、より深い理解に繋がるはずです。

欲を出しすぎている状況で教訓として使う

欲張りすぎたり、どっちつかずの状況になっていたりする場合に、自分や他の誰かをいさめる目的で「虻蜂取らず」を使うとよいでしょう。例えば、ビジネスシーンでも両方のお客さんに良い顔をしようとしている営業マンに対して「虻蜂取らずの態度では両方の信頼を失うぞ!」と忠告できます。

また、欲張っている状況の自分自身に対しても、「虻蜂取らず」を思い出すことで、教訓として今の状況を見直すきっかけになるでしょう。

「虻蜂取らず」を使った例文

「虻蜂取らず」は、ポイントを押さえれば使いやすい表現でもあります。自然な流れで使えるように、例文も確認しておきましょう。

【例文】
・せっかく良いポジションへの提案を貰ったのに、給料交渉が上手くいかず【虻蜂取らず】の結果に終わった
【虻蜂取らず】に陥りやすい君は、まず優先順位を整理するとよいだろう。
・欲を出しすぎて失敗した経験から、【虻蜂取らず】な態度の危険性を学んだ

「虻蜂取らず」の意味を知っておくと安心できる

「虻蜂取らず」は、欲張って両方を得ようとして、結局全てを失ってしまうことを意味します。言葉を見たり聞いたりしただけでは、意味が推測しにくい表現であるため、事前に意味を知っておくと安心です。

虻蜂取らず

どっちつかずの態度や、欲深すぎる考えは時にせっかくのチャンスを逃す結果に繋がってしまいます。自分の軸を持って行動できると、「虻蜂取らず」な結果を避けられるでしょう。

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