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LIFESTYLE 漢字クイズ

2024.11.13

【難漢字】〝鴇〟←なんと読む? 日本を象徴する鳥といわれる理由と現在は?

鴇色

「鴇色」は朱鷺色とも表記し、「鴇」の羽の内側のような薄桃色を指します。「鴇」は全体的にはやや紅がかった白色ですが、飛ぶときに見える羽の内側の、黄みのある薄い桃色を指して「鴇色」と呼びます。

鴇」がカニやザリガニなどの甲殻類を食べ、体内にカロテノイドという色素を取り込むことで、美しい「鴇色」の羽になるようです。「鴇」の羽が生え変わってすぐの秋から冬頃が、「鴇色」がもっとも目立つ季節です。

そのほか、「鴇」に関連した色としては、「鴇色」以外に「鴇茶(ときちゃ)」や「鴇唐茶(ときがらちゃ)」などがあります。

【鴇色:ときいろ】
トキの羽のような色。うすもも色。淡紅色。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

黒鴇

「黒鴇」は「くろとき」と読み、全身は白色で、頭と首は裸出していて黒色の全長約85センチメートルほどの鳥の名前です。江戸時代には野田の鶯山に多く渡来していたようですが、現在では迷鳥としてごくまれに見られる程度です。インド、東南アジア、中国、マレー諸島などに分布しています。沼沢地や河岸に生息し、小魚や水生の小動物を食していますよ。

黒鴇

(c)AdobeStock

「鴇」を英語で言うと

鴇の英語名は「a Japanese crested ibis」で、その姿は海外でも「日本の美」として知られています。また、「鴇色」は英語で「pale pink」または「pale rose」と訳され、日本の伝統美を色彩で表現する際にも広く活用されています。国際的なシーンでもこの美しさが理解されている点は、日本人としても誇りに感じられるでしょう。

最後に

「鴇(とき)」は、その淡い桃色の羽で私たちに日本の美しさを教えてくれる、とても特別な鳥です。かつては日本各地で見られた鴇も、今では保護活動が欠かせない存在になっています。鴇のことを知ることで、少しでも自然やその大切さを身近に感じていただけたら嬉しいです。私たちの小さな関心や行動が、鴇を未来に繋ぐ力になるかもしれません。

TOP・アイキャッチ画像/(C) Adobe Stock

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