「あの人は、冗談が通じない」
よく使われる文章ですね。こう言われる相手は、大抵とても真面目な人でしょう。そんな相手をネガティブに捉えたニュアンスです。人間関係を円滑にするために冗談が必要不可欠だとすれば、「冗談が通じる」ことは、大切な要素になるでしょう。
「この前の宴会で、君の冗談が過ぎて冷や冷やしたよ」
冗談は人間関係の潤滑油なのですが、これが過ぎると問題になることもあります。特につい気が大きくなってしまうお酒の席での冗談は、注意が必要です。気を付けないと「冗談」では済まされない事態に発展する恐れも。
「そんなことを言うなんて、冗談はよしこさん」
「冗談はよしこさん」という文言を、ご存じでしょうか? これ自体が、冗談なのです。「冗談をよして」という文章をもじって、「冗談はよしこさん」となっています。
こういう文例は英語にもあって、「See you later, alligator」という言葉がそれに当たります。「さようなら」という意味なのですが、「レイター」と「アリゲーター」の言葉尻を同じにして冗談になっています。こういうセンスは各国共通なのですね。
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冗談が通じない人・自分が冗談が通じない場合、どうしたらいい?
では、相手に「冗談が通じないとき」、あるいは、自分自身が「冗談が通じないとき」に、どうすればいいのかを考えましょう。
「パートナーに冗談を言っても、真面目に返されてしまうとき」
パートナーが真面目なタイプで冗談を言おうものなら、言い返されてしまう。そんなお付き合いは、大変です。どう対処すればよいのか、途方に暮れてしまいますね。
相手はあなたの冗談が面白くないのかもしれません。であれば、さらに面白い冗談を言ってみるのも、解決策になるかも。まさかそう来るか、というレベルの高い冗談を言えれば、彼女の考え方は変わるかも知れませんよ。
2つ目は、もう冗談は言わないことです。相手とは冗談の価値観が合わないようなので、潔くあきらめて普通の会話に徹してみてください。付き合いが深まり、2人の関係性に変化が生じれば、冗談に付き合ってくれる日も来るかもしれませんね。
「自分自身が他人の冗談を受け入れられない」
自分自身が冗談を好きではないのなら、聞こえていないふりをして冗談を無視するか、我慢してその冗談に付き合うのかのどちらかかもしれません。相手に「冗談を言うな」とコントロールするのは、難しい面があるでしょう。日々の人との接し方を通して、学びながら自分自身が対処するしかなさそうです。
「冗談」の英語表現は?
「冗談」の英語表現にはどのようなものがあるのでしょうか。私たち日本人は、一番に「joke」を思い浮かべることが多いでしょう。これは、日本語の中にも自然と溶け込んでいますよね。なお冗談を言われて言い返したいときは、「No kidding.」を使います。
最後に
「冗談」について調べてきました。冗談は私たちの生活に欠かせない潤滑油的なものである一方で、「嘘」に近い冗談を言う方もいて、なかなか受け入れられない人がいるのも事実です。やり過ぎないようにしつつ、良好な人間関係を保つために、適度に冗談を使えればいいですね。そのさじ加減は、なかなか難しいものでもあります。
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