元日に使っていいのはお賽銭だけ!? お金にまつわるしきたりとは
お正月にたくさん買い物をして、おばあちゃんに「元日からそんなにお金を使って!」なんて言われたことはありませんか? 「じゃあ、お賽銭やお年玉はどうなの?」と思ってしまいますが、これらは縁起物なので「元旦にお金を使わない」という考え方から除外されているそうです。
今回は、なんとなく知っているこのしきたりについて、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに聞いてみました。
元日から高額を使うとその年はお金が逃げていく!?
「新年早々に高額を使ってしまうと、その年は散財の年になってしまうという考え方から、元日にはお賽銭以外でお金を使わない方がいいと言われています。そのためか初売りは1月2日スタートが多いですよね。
一方で、元日に福袋を楽しみになさっている人も多いのではないでしょうか。また、元旦セールもありますね。これらも、その人それぞれの考え方によるところだと思います。しきたりや慣習などを気になさる方は、その通りにすると良いと思いますし、最終的には、自身で決めて自身が行うこと。誰かや何かのせいにしない責任感ある凛とした生き方で、心地よい幸福の風に乗ってしなやかな元日を過ごされますことを願っています」(西出さん)
このしきたりには、「1年の最初の行いが大事」という考えも含まれているようです。今の時代、1日中お金を使わないのは無理だとしても、元日の浪費に気をつけることはできそうですよね。「お正月だから」と財布の紐を緩めず、本当に必要な物だけにお金を使うこと。そうすれば、この1年間お金が逃げていかないと思えば、楽しく節約できそうです!
マナーコンサルタント
西出ひろ子
参議院議員秘書を経て政治経済ジャーナリストの秘書を経験。その後 マナー講師として独立渡英し海外で起業した経験もあるため、グローバルな視点からマナーをわかりやすく解説している。その実績や成果は、テレビや雑誌などでもマナー界のカリスマとして多数紹介されており、「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)や「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)などのドキュメンタリー番組でも紹介された。基本のマナーとそこに気くばりを加えたワンランク上のマナーを紹介した新刊、『さりげないのに品がある気くばり美人のきほん』が好評発売中!
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西出ひろ子マナーサロンHP
イラスト/村澤綾香 構成/木戸恵子