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2024.04.16

ビジネスでも使われる「建前」とはどんな意味? 使い方や「本音」との違いも

 

本音はその人の本心を指す

「本音」とは、その人のうそ偽りのない本心や、真実の気持ちを指します。具体的な例を挙げると、恋愛対象として見ていない人物から「好きです」と打ち明けられたとき、「私はあなたを恋愛対象として見ていません」と伝えるのが「本音」にあたります。

しかし、相手の気持ちを傷つけたくないと感じたら、「本音」をストレートに伝えるのは躊躇しますよね。そのため「今は仕事に集中しているので、交際は考えられません」という「建前」を伝えます。

握手

(c) Adobe Stock

本音だけだと衝突を起こす恐れも

価値観が多様化している今、「建前」「本音」のイメージは変わりつつあります。「建前=うそ」「時間の無駄」と考える人もいて、「建前」は必要なのかと疑問を持つということも。実際、本音で話し合うことで、早く解決に至ったというケースもあるでしょう。

しかし、「本音」だけを話すというのは意外と難しいもの。相手との関係性やシチュエーションによっては、「本音」を控える方がいいこともあるでしょう。また、「本音」にこだわり過ぎると、相手を不快な気持ちにさせる、関係性がこじれるなどして、本来の目的を達成できなくなるかもしれません。

「本音」はもちろん大切ですが、人に伝える際は相手に配慮することも必要です。適度に「建前」を使い、円滑に話を進めたいですね。

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「建前」の使い方も確認

「建前」を上手に使えると、人間関係やビジネスをスムーズにすることができます。ここからは「建前」の使い方を見ていきましょう。

要求を通すために使う

相手にはっきりと要求を伝えて通すのは、難しいと感じませんか? 「本音」をそのまま伝えても、相手は受け入れてくれないかもしれません。率直な「本音」を無礼と感じ、話自体が進まなくなるということも。そうなることを避けたい場合に、「建前」を使うことが多いでしょう。

人間関係をスムーズにするために使う

人間関係をスムーズにするには、相手を思いやることや、尊重することが欠かせません。多くの人は、無意識に「本音」と「建前」を使い分けています。このことは、「『本音』をそのまま伝えることには、リスクがある」ということを理解しているからでしょう。

建前を使う具体的な使い方

ここからは「建前」の具体的な使い方を見ていきましょう。シチュエーション別に使い方を紹介しますので、言い回しや表現などをチェックしてみてくださいね。

無理でも「一度検討させていただきます」と伝える

相手の提案や依頼を引き受けるのが難しい場合、即座に断ると、相手は否定された気持ちになるかもしれません。そのときはダメだとしても、断ったことで良好な関係を築けなくなるのは避けたいですよね。

この場合、「建前」を使って回答を先延ばしにすることがあります。「建前」を使った回答例を以下に紹介します。

・一度検討させていただきます
・一度社に持ち帰って検討いたします
・上長と相談したいので、いったん持ち帰り検討させてください

自分が悪くなくても謝る

明らかに自分には非がない場合でも、形式的に謝ることがあるでしょう。謝ることで、相手が感情的になるのを防いだり、揉めごとが大きくなることを避けたりできますよね。実は、これも「建前」のひとつ。相手を責めるのではなく、そのような事態になったことに対して謝ることで解決につなげようとします。

・大変失礼しました
・申し訳ございません

相手の気持ちを汲んでお礼を言う

心からありがたいとは思えないけれど、相手の気持ちを汲んでお礼を伝えるというのもよくあることですよね。どちらかと言えば迷惑なことであっても、「建前」を使って好意に感謝します。

・ありがとうございます
・お心遣いに感謝いたします

話す人

(c) Adobe Stock

建前を使う場合の注意点

「建前」は物事をスムーズにしてくれますが、「建前」ばかりになるのはリスクがあります。ここからは「建前」を使う場合の注意点を見ていきましょう。

「建前」ばかりでは仕事が進まない

ビジネスシーンにおいては、「建前」だけではスムーズに仕事が進みません。「本音」ではなく「建前」を伝えたことで誤解が生じる、「建前」ばかり言うので期日が守れず遅れが生じるなどは、その一例でしょう。特にスピーディーさが求められるシーンでは、「建前」を使わず「本音」を伝える方がいいことも多いですね。

時と場合により、「本音」「建前」を使い分ける

「建前」ばかりだと、相手はこちらの本心が見えず、相手に不信感を与える可能性があります。また、「建前」ばかりになると「本音」を伝えにくくなり、自分を追い込んでしまうことも。時と場合により、「本音」と「建前」を使い分けるようにしてください。

相手の「建前」を見極めるのも大切

自分と同じように、相手も「本音」「建前」を使い分けているはずです。円滑に物事を進めることにばかり意識を向けると、相手の「建前」を見抜けなくなることも。相手の言うことは「建前」かもしれないと考えながら、情報を整理するのがいいですね。特に、何かしらの交渉や契約では、相手の真意を確かめるのがベター。「本音」を聞き出すことを意識してください。

最後に

「建前」についての意味やシチュエーション別の使い方などをまとめました。表向きの意見である「建前」は、物事を円滑にしてくれる可能性があります。しかし、「建前」ばかりになると、見逃してしまうことやトラブルになることもあるでしょう。相手をよく観察しながら尊重し、「本音」と「建前」を使い分けてみてくださいね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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