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2022.03.03

難読漢字!【融通無碍】はなんと読む?|今さら聞けない四字熟語

「融通無碍」は思考や行動にしがらみがなく、自由な様子を表します。仏教の経典である華厳経(けごんきょう)に由来を持ち、日本でも馴染みが深い言葉です。今回は「融通無碍」の正しい意味と読み方、類似表現、使い方のポイントを分かりやすくご紹介します。

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「融通無碍」の意味

「融通無碍」とは、考えや行動にしがらみとなるものがなく、自由な様子を表します。

読み方は……「ゆうずうむげ」でした!

デジタル大辞泉での意味も併せて確認しておきましょう。

【融通無碍】ゆうずうむげ
[名・形動]考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること。また、そのさま。「―な(の)考え」「―に対処する」

「融通」は普段もよく耳にする言葉ですが、「無碍」はあまり聞き慣れない表現かもしれませんね。「融通」と「無碍」それぞれの詳しい意味を解説します。

「融通(ゆうずう)」は滞りがないこと

「融通」の元々の意味は、滞りがなく通じることです。そこから意味が転じて、現在では「必要に応じて自由自在に処理をすること」「必要なお金やものをやりくりすること」という意味でより頻繁に用いられています。

「融通」という言葉のルーツは、実は仏教用語です。仏語としての「融通」は、別々のものがとけあって一体になることを意味します。

「無碍(むげ)」はとらわれないこと

「無碍」とは、妨げるものがないこと、何にもとらわれないことを意味します。言葉の成り立ちに注目すると「碍(かい、げ)」という語は、進行を邪魔して止めることを表します。

そこに打消しの「無」が組み合わされて、「邪魔や束縛といった障害がなく、とらわれない」ことという反対の意味を持つようになりました。よりしがらみのなさを強調した、「融通無碍」の形で使われる場合も多いですが、「無碍」の単独でも利用されます。

例えば「子供の英才教育にはあまり賛成できません。なぜなら無碍な対応が、より成長の助けになると実感したからです。」のように使えるでしょう。

「融通無碍」の語源は仏教の経典『華厳経』

「融通無碍」という表現は、仏教の経典である『華厳経』に由来を持っています。「融通」の仏教語用語としての意味は、別々のものがとけあって一緒になることであるとご紹介しました。

融通無碍

妨げがなくとらわれないことを意味する「無碍」と組み合わさり、「融通無碍」は「全てのものが関わり合って調和する」という意味が込められています。仏教では本来、人と人のみならず、人と動物や自然など、全てのものが自由に行き来をしながら融通し合い、妨げることなく存在していると考えられています。

しかし実世界には、線を引き枠で囲ってしまうような行為が多く見られます。同じ時を生きる者同士、心穏やかに自由に関わり合うことの素晴らしさを説いた言葉が「融通無碍」です。

「融通無碍」の類義語・対義語

自由や自在というキーワードが特徴的な、「融通無碍」の類似表現は次のとおりです。

融通無碍

【類義語】
「融通自在」「自由闊達」「臨機応変」「自由自在」

「融通無碍」の対義語としての次の2つの言葉は、頑固で堅苦しいさまを表します。

【対義語】
「杓子定規」「四角四面」

それでは、次にひとつずつの言葉を詳しく見ていきましょう。

類義語は「融通自在」「自由闊達」など

しがらみのない自由なさまを表す「融通無碍」の類義語として、次の4つの言葉をご紹介します。

・「融通自在(ゆうずうじざい)」:自由な考え方や行動をすること
・「自由闊達(じゆうかったつ)」:とらわれず自分の意思で決定、行動すること
・「臨機応変(りんきおうへん)」:場面や状況に応じて柔軟な行動をすること
・「自由自在(じゆうじざい)」:意思や行動に妨げるものがなく、自由なさま

どの表現も自由な考えや行動を描写する表現であり、「融通無碍」の言い換えには「自由」というキーワードが多くみられるのが特徴です。

対義語は「杓子定規」「四角四面」など

「融通無碍」の対となる表現は、次の2つです。

「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」:ものごとを全て1つの基準で推し量ろうとすること
・「四角四面(しかくしめん)」:堅苦しいほど真面目なさま

行動や考え方が自由でとらわれない「融通無碍」に対して、「杓子定規」と「四角四面」は共に、頑固さや堅苦しさが強調された表現であるといえるでしょう。

それぞれの詳しい意味をご紹介しておきます。

【杓子定規】しゃくしじょうぎ
[名・形動]《曲がっている杓子を定規代わりにすること、正しくない定規ではかることの意から》すべてのことを一つの標準や規則に当てはめて処置しようとする、融通のきかないやり方や態度。また、そのさま。「―な考え方」「―に扱う」

【四角四面】しかくしめん
[名・形動]1. 真四角であること。「―のやぐら」
2. ひどくまじめで堅苦しいこと。非常にかしこまっていること。また、そのさま。「―な応答」「―にあいさつをする」

「融通無碍」の使い方と例文

融通無碍」は、とらわれない自由な人物や考え、行動などを述べる時に使います。一見難しそうな表現だと感じるかもしれませんが、普段の生活でも活用しやすい表現です。

「融通無碍」の使い方のポイントと例文をチェックして、正しい使い方をマスターしましょう!

自由な考えや行動を評価する時に使う

「融通無碍」という表現は、自由で妨げのない人物や考え、行動を形容する際に用いられます。一般的にはポジティブな意味合いが強いため、肯定的な意見を述べる際に使うとよいでしょう。

プライベートで意見を言う時はもちろん、ビジネスシーンにおいて取り入れるべき自由な考えや施策を説明する際にも、「融通無碍」が活躍するはずです。

「融通無碍」を使った例文

言葉の理解を深めるためには、例文のチェックが欠かせません。使うシーンをイメージしながら、例文を確認していきましょう。

【例文】
彼の【融通無碍】な発想で、今回のコンペを勝ち抜いた。
・偏見や思い込みを捨てて、まずは【融通無碍】に取り組んでみると解決策がみえてくるはずです。
・【融通無碍】な母親の影響で、自由な考えを持った子供たちに育ちました。
彼女は【融通無碍】な性格なので、一緒にいてとても刺激になります。

まとめ

融通無碍」とは仏教にルーツのある言葉で、しがらみのない自由なさまを意味します。「融通自在」や「自由闊達」などの類似表現を使って言い換えが可能です。

融通無碍

仏教における「融通」は、全てのものがとけあって一緒になることを意味し、「無碍」は滞りのないさまを表します。つまり「融通無碍」な精神とは、全てのものが行ったり来たりをしながら、融通し合い関わり合って存在していると考えることです。

実際の世界では、知らず知らずのうちに同じ職場で働く仲間や友人にも境界線を引いてしまっているかもしれません。心が晴れない時やなんとなく滞りを感じる時には、「融通無碍」という言葉を思い出してみてはいかがでしょうか。

少しの心掛けで、心穏やかに過ごせる環境を手に入れられるかもしれません。

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写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

(引用全て〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

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