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LIFESTYLE雑学

2022.01.31

ビジネスでも使う「慇懃無礼」の意味とは? 使い方や類語、当てはまる性格の人の特徴を解説

「慇懃無礼」と聞いてどんな意味が思い浮かびますか? 「無礼」という言葉が入っているため、マイナスな意味合いが感じとれるかもしれません。「慇懃無礼」は、人の性格や態度を表す言葉です。今回は、言葉の正しい意味や使い方、類語などを解説します。

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「慇懃無礼」の意味や読み方とは?

慇懃無礼」とは、「いんぎんぶれい」と読みます。意味を辞書で調べてみると、以下の通りです。

表面は丁寧で礼儀正しいように見えるが、実は尊大で無礼なこと。また、そのさま。(<小学館デジタル大辞泉>より)

慇懃無礼

「慇懃無礼」は、人の性格や態度を表す言葉です。慇懃」という言葉そのものは、「真心がこもっていて、礼儀正しい」という意味。しかし、それに「失礼であるさま」を表す「無礼」がつくことで、ネガティブな意味を持つ熟語になります。そのため「慇懃無礼」とは、真逆の意味を持つ2つの言葉を組み合わせた四字熟語です。

「慇懃無礼」には、「表面上礼儀正しいが、内心相手を見下していること」と、「本人に全く悪意はないけれども、丁寧すぎる態度が失礼にあたること」、大きく分けて2つの意味合いがあります。

使い方を例文でチェック

「慇懃無礼」は、日常の中では主にビジネスシーンで使われることが多い表現です。「慇懃無礼な態度」「慇懃無礼な人」が主な例といえます。具体的な使い方をみていきましょう。

慇懃無礼

1:彼女の丁寧すぎる対応は、人によっては慇懃無礼な態度に映るだろう

「慇懃無礼」は、主に相手の態度や言動に対して使われます。「慇懃無礼な態度」ということで「特に態度が大げさだ」ということが伝わるでしょう。

また例文のように、本人に悪意がなく丁寧な接し方をしているだけでも「慇懃無礼」は使われます。あくまで「慇懃無礼」と感じた側が使う言葉なのです。

2:彼は誰にでも丁寧すぎる言葉使いで話す慇懃無礼な人だ

「慇懃無礼」は、「慇懃無礼な人」という言い方もあります。過剰に丁寧で礼儀正しい接し方をする人に当てはまる表現です。

「慇懃無礼な態度」と言えば、その場だけの失礼な態度と捉えることもできますが、「慇懃無礼な人」と言う場合は、失礼な態度をとるのが日常茶飯事というようなニュアンスが感じられます。

3:敬語の使い方がわからず、慇懃無礼なメールになってしまった

ビジネスシーンでは、取引先やお客さんに宛てたメールを送る機会が多いものです。しかし、何度もやりとりを行っている相手に対して、まるで初対面のような丁寧な言葉を定型文で送っていると、「なんだかいつまでも他人行儀だな」と気を悪くされてしまうことも。メールの場合でも、相手との距離感への配慮は欠かせないのです。

類語や言い換え表現とは?

「慇懃無礼」の類語や言い換え表現を紹介します。いずれも褒め言葉ではないので、使う相手やシチュエーションには注意しましょう。

慇懃無礼

1:慇懃尾籠

「慇懃無礼」とよく似た言葉に、「慇懃尾籠(いんぎんびろう)」があります。「慇懃尾籠」も「丁寧すぎる態度が相手に不快感を与える」という意味です。「慇懃」は前述の通り「真心がこもっていて礼儀正しい」こと、「尾籠」は「礼儀をわきまえないこと。無礼」なことを表します。「慇懃尾籠」もまた、真逆の意味を持つ言葉を組み合わせた四字熟語です。

2:お為ごかし

お為ごかし(おためごかし)」は、現代ではあまり耳馴染みのない言葉かもしれません。漢字で「御為ごかし」と書くこともあります。意味は以下のとおりです。

表面は人のためにするように見せかけて、実は自分の利益を図ること。じょうずごかし。(<小学館デジタル大辞泉>より)

「慇懃無礼」には、本人はその気がないのに相手の失礼になってしまうという意味が含まれますが、こちらの言葉には明らかに悪意がみられます。自分が得をしたいから、わざと人に親切にするといったところでしょうか。「お為ごかしの親切」「お為ごかしを言う」などの使い方をします。

3:礼も過ぎれば無礼になる

四字熟語である「慇懃無礼」と言い換える表現として「礼も過ぎれば無礼になる」があり、意味がストレートに伝わる言葉といえます。本人が自覚なしに丁寧な態度を取りすぎているという意味合いが強い表現です。あまりに相手をヨイショする態度を見かねて「礼も過ぎれば無礼になるよ」などと助言するときに使います。

「慇懃無礼」な人の特徴とは?

あなたの身の回りに「慇懃無礼」な人はいますか? はたまた、自分では全くその気がないのに「慇懃無礼」と言われてしまったという方もいるかもしれません。「慇懃無礼」という言葉が当てはまる人の特徴をチェックしてみましょう。

慇懃無礼

1:態度が丁寧すぎる

「慇懃無礼」に思われてしまう人の特徴として、「態度がいつまでも丁寧すぎる」ことが挙げられます。何度も会っている相手なのに、いつまでも初対面のような丁寧な口調で話したり、お堅い態度をとっていると、他人行儀でよそよそしいと受け取られてしまう可能性も。相手のことを尊重しすぎて、かえってマイナスな印象を持たれてしまうこともあるのです。

2:言葉遣いが不自然

相手から「慇懃無礼だな」と思われてしまう人は、言葉遣いが不自然な傾向があります。例えば、親しい同僚や後輩に対して「〇〇さん」と、あえて「さんづけ」で呼んだり、やけに「です・ます」を多用して話したりすることが挙げられます。

このように、仲の良い相手にもあえて丁寧な態度をとる人のことを「慇懃無礼キャラ」というようです。学園もののアニメなどで思い浮かぶキャラクターもいるのではないでしょうか。

3:裏表が激しい

「慇懃無礼」な人は、裏表が激しいことも。さっきまであんなに礼儀正しくしていたのに、本人がいなくなった途端に悪口を言ったりするケースもあります。

会社の上司など、自分よりも立場が上の人には媚びて、自分よりも下の立場の人には偉そうな態度をとることも珍しくありません。表面上は丁寧にしているけれど、内心は相手に対して逆らっているのかもしれません

英語表現とは?

「慇懃無礼」を英語で表現する場合は、「丁寧すぎる」という意味の「smarmy」を使ってみましょう。「smarmy」には、他にも「口先だけ」という意味があります。いずれにしても人を非難するネガティブな表現といえるでしょう。

《例文》
・He is such a smarmy(彼は慇懃無礼だ)

最後に

「慇懃無礼」とは、「表面は丁寧で礼儀正しいように見えるが、実は尊大で無礼なこと」。意味の通り、内心相手を見下しているときにも使われますが、実際の生活では、思ってもみないことで、相手から「慇懃無礼」とたしなめられたというケースも多いのではないでしょうか。

あまりに丁寧すぎる態度をとっていることが、かえって失礼になっている場面もよくあることです。相手との関係や距離感を見直して、「慇懃無礼」な態度を避けたいものです。

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